1歳の女の子の平均身長を知りたい。発育状況や伸びない原因と対策
自分の子どもとほかの子ども、みんな違うと分かってはいるけれど、なにかと比べてしまいがち。 みんな大きいのに、自分の子どもは特に小さいとなると、つい不安になってしまうものです。そんなときでも慌てないで。考えられる低身長の原因や対策を紹介したいと思います。
1歳の女の子の一般的な発育状況とは?
まずは我が子の身長を測ってみよう
【身長を測ることができる場所】
・地域の保健センター
・児童館
・育児支援センター
・公共施設の授乳スペース
・ショッピングセンター
・ベビー用品店
もちろん赤ちゃん専用の身長測定器が無くても、自分で測ってみることも可能です。 自分で測る場合は、ソファなどに足をつけ、メジャーなどで測ることもできます。
自分で測るとき、少しぐらい誤差が出たって大丈夫。大切なのは、定期的に測ってみることです。
1~2歳の女の子の平均身長
徐々に緩やかになっていきますが、月に1.0cm弱伸びていき、年間平均10.3cm程度伸びるといわれています。2歳(24カ月)ちょうどになる頃は、83.7cm程度が平均身長となります。
平均身長に対して、5cm程度以下の身長の子どもを、低身長と考えられています。また、平均身長に対して、7cm程度低身長の場合は、定期検診での相談等も検討した方が良いかもしれません。
ただし、平均身長はあくまでも目安でしかありません。 1年間を通して、身長の伸び率が問題なければ、それほど気にしなくても大丈夫と考えておきましょう。
成長曲線から見る我が子の発育状況
1歳ちょうどで、67.4cm〜76.7cmの範囲、2歳ちょうどで、78.3cm〜89.4cmの範囲が正常な範囲となります。その間の月ごとのデータを結び、グラフ化したものが成長曲線です。
母子手帳にも身長と体重の成長曲線が描かれていると思いますので、自分の子どもが、成長曲線に対し、どの位置にいるのかを把握することができます。
大きく成長曲線から外れている場合は、定期検診での相談や、小児科に相談してみても良いかもしれませんが、 自分の子どもが成長曲線内にあるのなら、心配しすぎる必要はありません。
低身長の原因として考えられる要因
遺伝や体質などによる先天的なもの
低身長は、病気などではなく、家族みんなの体格が小さく、遺伝的なものによる低身長であることがほとんどです。子供の体格や体質は、お父さんやお母さんだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんの体格や体質にも関連してきます。
これを家族性低身長といいますが、病気などではありませんので、子どもが元気であれば、特に心配する必要はありません。
近年は、食の欧米化の影響もあり、子どもの体格や身長にも変化が出てきていますが、多くは遺伝的な要因が含まれています。
先天的な体質による低身長には、成長ホルモンの遅れによるものや、先天的な病気によるものの場合もあります。
心理的、社会的な要因によるもの
親からの愛情不足、いわゆるネグレクトや虐待によって、身長に影響が出た事例も認められています。これは子どもが受けた心理的ストレスによるものと考えられます。
子どもが受ける心理的ストレスによる、体質的な問題はまだまだ医学で解明できておらず、子どもの体質や体調に様々な変化をもたらす可能性があります。心理的、社会的な要因によっても、低身長の要因となりうるのです。
また、アトピー性皮膚炎による食事制限や、重度の喘息や、腸の疾患などによる食事制限も、低身長の要因の一つとなります。
上記の疾患でなくても、過度の偏食や栄養不足も低身長の要因となり得ますので、注意が必要です。
SGA性低身長症などの病気によるもの
SGA性低身長症とは、お母さんのお腹の中にいる期間(在胎週数)に相当する標準身長、体重に比べ、小さく生まれることをいいます。お母さんのお腹の中で、うまく育つことができなかった状態と考えらえます。
SGAの要因は、子ども自身に何らかの病気があったり、お腹の中での栄養吸収がうまくいかなかったりする場合など様々です。ただ、SGA性低身長症の子どもでも、2歳に近づくまでに、成長曲線に追いついてくる子どももたくさんいます。
また、他にもホルモン異常による場合や、染色体異常によるターナー症などの病気も低身長の要因として認められています。