幼児の運動不足を解消したい。肥満にならないための健康的な身体作り
近年、幼児の運動不足や運動能力の低下が取り上げられる事が増えてきました。なぜこのような事が起こるようになってきたの?運動不足になったらどのような影響があるの?赤ちゃんにとっての健康的な身体作りってどんな事?さまざまな疑問にお答えします。少しでも当てはまる部分があるのなら、今日から始めてみませんか。
幼児の運動不足はなぜ起きるの?
公園などの遊び場の減少
1つ目の理由として「公園や遊ぶ場所の減少」があげられます。公園で遊んでいて誰かが怪我をすると対象の遊具が撤去され、ボールの使用が禁止され、自転車の練習もできないなど多くの事がNGになりました。子どもは「公園に行ってもつまらない」管理者は「誰も来ないから他の事に有効活用する」という悪循環です。結果都市開発に利用され減少しています。
平日でも子どもの声で賑わっていた公園が、今では土日に家族連れがいる程度になっています。ボールで遊びたい、自転車に乗りたい子どもにとって、公園に行くという選択肢が無くなってしまっている可能性が考えられますね。
ゲームなどへの遊びの変化
幼稚園・公園などの遊具でも遊びますが、幼児期からテレビゲーム、タブレット、パソコンで遊ぶ子が増えています。少し前まではテレビゲームだけだったものがスマホの普及でタブレット、パソコンで遊ぶ・見るが増えた事で外遊びの機会が減っています。公園などの遊び場の減少と共に、体を使った遊びや運動をしなくなった原因でもあります。
幼児は1日60分以上、遊びを中心に運動する事が推奨されています。現代っ子には難しいかもしれませんが、空いた時間をゲーム遊びから外遊びへ誘導してみませんか。
遊ぶ時間や運動時間の減少
近年幼児の習い事が増えている傾向にあります。ある調査結果によると多くの子が週4日は習い事に通っており、中には週7日毎日という子もいたそうです。「幼稚園が終わり、おやつを食べたら習い事に行く。終わってから遊びたいけど、時間がない。」というように、遊ぶ時間が取れないので、運動をする時間も結果的に減ってしまうのです。
習い事でも勉強面が優先になり、スポーツ系は後回しになる傾向にあるようです。よって机に向かう事や座って何かをするという時間が増える一方、体を動かす時間が減少しているのが分かりますね。
運動不足になるとどんな影響がある?
体力低下が見られるようになる
体力の低下は、健康面・精神面に悪影響を及ぼすと言われています。例えば、年に数回高熱を出し風邪が長引いたり、疲れからの愚図りが増えてくるというものです。
では子どもの体力低下の原因は何だと思いますか。それは「子どもの外遊びやスポーツの重要性を軽視するようになり、積極的に運動させなくなった事や、偏った食事や睡眠不足など子どもの生活習慣の乱れ」であると言われています。
環境の変化など色々な要因もありますが、大人が原因となっている場合もあります。お休みの日は公園で思いっきり遊んだり、体操教室やスポーツ教室へ積極的に参加させてみましょう。
肥満や成人病のリスク
子どもの生活習慣病の原因は「食習慣、運動習慣、睡眠」です。
・食生活...食の欧米化による肉、揚げ物など、高カロリーの物を食べるようになりました。好き嫌いによりバランスよく栄養がとれない事もあります。食生活が乱れていると肥満になります。
・運動習慣...ゲーム遊びや勉強系の習い事により体を動かして遊んだり、運動する事が減っています。それは偏食の原因にもなります。
・睡眠...睡眠は体と心の疲労を回復してくれるものです。食生活の乱れにも繋がります。
子どもが肥満や成人病にならない為にも、気を付けて生活しましょう。
身体能力の低下が出てくる
運動不足により体力面の他に身体能力も悪化してしまいます。「走る、縄跳びする、公園で遊ぶ」などをする事で、体のバランスや使い方を体が覚えてくれるのです。体を動かす事によりお腹も空き、偏食対策にもなります。
また身体能力が低い事で怪我をしやすくなったり、他の子との差が大きくなったり、大人になってからの影響が大きくなります。心身共に運動不足はよくありませんので、家が好きな子どもには親が積極的に外で遊ぶように誘ってみましょう。
運動不足を解消して体力向上を目指そう
歩行や色々な運動をしよう
日頃買い物の際に近い遠いに関わらず、自転車や車を使用していませんか。特に運動をしていないなぁと思った日は近いスーパーでも構いませんので、歩いて行く事をおすすめします。歩けた事を褒めて次回もまた歩いて行けるように心がけてみましょう。
他にも子どもの好きな運動はありませんか。ジャンプをするのが好きな子に「ケンケンパッ」や「縄跳び遊び」、競争するのが好きな子に「よーいドン」など、身近な所で短時間でも遊べる運動はたくさんあるのですよ。体力が向上する事で風邪もひきにくくなります。「子どもは風の子」その通りだと思います。