赤ちゃんの母乳量が足りているか心配!足りない場合のサインや対処法
初めての育児、特に産後間もないと「母乳はしっかり出ているのだろうか?」とか「赤ちゃんに母乳は足りているか?」など、不安になりますね。この記事では、母乳の出ている量をチェックする方法や、母乳不足のサインなどをまとめてみました。母乳量を増やすためにママができることも、あわせてご紹介しますね。
赤ちゃんの母乳量を知りたいときの方法
搾乳して絞った母乳で量を知る方法
これは、清潔にした手指で母乳を絞って哺乳瓶などの容器に溜めて、その量をメモリでチェックするというものです。搾乳器を使うのもよいですね。実際に母乳の量を目で見て確認することができるので、分かりやすい方法だといえます。
ただし、母乳は赤ちゃんが吸う刺激により脳から指令が出て作られます。搾乳では自然におっぱいに溜まった分程度しか絞れず、搾乳した量と赤ちゃんが飲んでいる量には誤差がある場合が多いため、搾乳による母乳の量は目安として捉えたいですね。
赤ちゃんの体重を母乳を飲む前後で計測
まずは、授乳する前に赤ちゃんの体重を量りましょう。そして、授乳が終わったら、再び赤ちゃんの体重を量ってください。このとき、例えば授乳前の赤ちゃんの体重が3,900gで、授乳後は4,000gになっていたら、その差を計算すると、飲んだ母乳の量は100gということが分かります。
ベビースケールは地域の保健センターや子育てセンター、または、ショッピングモールやデパートの授乳室などに設置されていることが多いので活用してみてください。ベビー用品のリース会社などでレンタルもできますよ。
パパが抱っこをして授乳前後で体重を量る
一般的な体重計を使用する場合、まずは授乳前の赤ちゃんをパパが抱っこした状態で、次に、赤ちゃんに授乳した後、再度パパが抱っこした状態で2人分の体重を量ります。それぞれの合計体重の差が、赤ちゃんの飲んだ母乳の量ということになるのです。
ママの抱っこでは、授乳したママの体重変動もあるため、授乳量の正確な数字が分かりません。したがって、ママ以外の人が体重を量る必要があるのですね。
なお、一般的な体重計は100g単位のものが多いので、より正確な数値を知りたい場合はベビースケールがあった方がよいでしょう。
生後1カ月の母乳量と足りないサインとは
1回の授乳で約120mlの母乳を飲む
生後2週間〜1カ月の赤ちゃんは、1回の授乳で100〜120mlの母乳を飲みます。しかし、生後1カ月くらいでは、ママの母乳の出方がまだ軌道に乗っていないということも多いでしょう。
それでも、赤ちゃんの1カ月健診において、個人差はありますが、出生時から比べて体重の増加ペースが1日あたり約20~40g増えていれば、母乳の飲み方としては問題ないとされています。
体重の増加率などが母乳不足のサインになる
ただし、体重が増えない要因として「運動量が多い」とか「おしっこの量が多い」というケースもあるため、体重が増えないからといって必ずしも母乳不足というわけではありません。
ほかに、母乳不足のサインとして見られるのは、おしっこやうんちの量・回数の少なさです。摂取した水分量が少なければ、おしっこの量は減り便秘気味になります。おしっこが1日6回未満の回数しか出ていないなら、母乳不足を疑ってもよいかもしれません。
足りない場合は母乳育児に固守し過ぎない
それでも足りない場合には「母乳」にこだわらず、ミルクを足してみましょう。母乳育児にこだわりたいと考えるママもいるかもしれませんが、まずは「赤ちゃんの健やかな成長」を最優先に考えていきたいですね。
母乳とミルクの混合栄養の場合、決まった目安量というのはありません。ただし、先にミルクを与え過ぎると母乳がますます出にくくなることがあります。そこで、まずは母乳を与えてから、不足分を補うようにミルクの量を調整して与えることがポイントです。
母乳量を増やすにはママに優しいことをする
「まごわやさしい」で母乳によい食生活を
■ま…まめ(納豆や大豆などの豆類)
■ご…ごま(ごまやアーモンドなど)
■わ…わかめ(わかめやひじきなどの海藻類)
■や…やさい(ほうれん草やトマト、人参など)
■さ…さかな(青魚や鮭など)
■し…しいたけ(椎茸や舞茸、しめじなどのキノコ類)
■い…いも(じゃがいもや山芋などの芋類)
これらをバランスよく食べましょう。また、水分をたっぷりと摂ることも欠かせません。母乳分泌を促すハーブティーなどもあるので、食生活に取り入れてみるのもよいですね。