出産による離職率は約5割!その理由と離職しないためのアドバイス
妊娠出産を機に仕事を辞めようかと迷っているママも多くいるようです。平成30年の内閣府の調査によると、第一子出産後に離職する女性の割合は46.9%でした。しかし、一度離職してしまうと復帰することがとても高いハードルになる恐れもあります。今回は、離職を考える理由や離職をしないためのアドバイスについてまとめてみました。
出産で離職してしまう三つの理由
会社に産休育休の前例がない
しかし、利用できる制度ではあるものの、これまでに産休育休制度を利用した前例がない場合には、取らないで退職するという流れが暗黙の了解になってしまっているケースも多いようです。ママ本人が産休育休をとることに対して申し訳ない気持ちを抱いてしまったり、上司に退職をすすめられたりということが実際にあります。
産休育休は年単位でお休みをもらいますので、前例がない場合には特に不安を感じますね。
保育園に入れなかった
1歳という年齢だと未満児での入園になります。すると、保育園がどこもいっぱいで年度の途中では入園が難しいことや、地域によっては4月入園でも入れないこともあります。
仕事復帰を会社がどれだけ快く受け入れたとしても、子どもの預け先が見つからない場合には仕事復帰はできません。こういった理由で泣く泣く仕事を辞めなくてはいけなくなってしまったということも多いようです。
育児に専念したくて辞めた
仕事復帰をする1歳ごろは子どもが一番可愛い時期でもあり、その瞬間を逃したら後に戻ることはできません。小さな子どもに寂しい思いをさせたくない、もっと一緒に過ごしたいという思いがどんどん強くなって、育児が落ち着いたらまた仕事復帰をすればいいかなという考えがでるケースが非常に多いです。
子どもの成長は本当にあっという間です。ただ、仕事を見つけることも容易ではないので、どちらを取るのが正解かは判断が難しいところです。
出産後も働き続けたいママのための対処法
育休産休の前例がなければ自分でつくる!
ただ、仕事を続けたいという意思があるならば、遠慮せずにぜひ申し出てください。育休産休の前例がなければ、ママがその第一号になってしまえばよいのです。
ママ以外にも育休産休が取れればいいなという気持ちをもった女性が多いかもしれませんし、これから妊娠出産を控えている人たちも、続いて取得できるような環境に変えるチャンスでもあります。
産休育休は、取得できる雇用条件であれば申し出を受け入れなければいけません。最初の一歩は勇気がいりますが、頑張ってみてください。
認証保育園や無認可保育園で1年乗り切る
入園すると途中で退園する子も少なく、いつまでたっても子どもを預けられないということも考えられます。そんなときには認証保育園(東京都独自の制度)や無認可保育園でとりあえず1年様子をみて乗り切る方法もあります。
こちらは国の管理とは別で、保育料が高い場合が多いですが、認可保育園が難しいときには認証保育園や無認可保育園を検討してみるのもよいと思います。
育休を延長して様子をみる
保育園の空きがない以上、復職することはとてもできませんよね。また、育休中に離婚をしてしまったり、配偶者がいろいろな事情で療育が困難になる場合もあります。
そんなときは、特例として育休延長することができます。最大1歳6カ月までの延長ができていましたが、2017年10月からはプラス6カ月間、最大2年の育休が取得できるようになりました。
1歳の誕生日を迎える前に復職が難しいということであれば、とりあえず育休を延長してみて様子をみてみるのもよいのではないでしょうか。