出産の月別のメリットとデメリットとは?季節ごとの準備や過ごし方
妊娠を考えた際、どの季節に出産となるかというのは気になるママも多いでしょう。実際、出産する月や季節によって、メリットやデメリットが出てくることも事実かもしれません。そこで今回は、先輩ママの声から見える出産によい時期や出産の月別に合わせた準備の仕方、注意点などについてご紹介していきます。
月別で見る日本の出生率の現状
出産数が多い月と少ない月があるのは本当?
厚生労働省が発表している人口動態統計の2018年の結果を見てみましょう。月の隣の数字が出生数となります。
1月 81,866人
2月 71,952人
3月 77,146人
4月 76,384人
5月 82,700人
6月 78,183人
7月 82,380人
8月 83,386人
9月 79,280人
10月 82,654人
11月 77,462人
12月 76,989人
この数字だけをみると、赤ちゃんの誕生は8月が多く、2月が少ないことになります。しかし、月によって日数が異なるため、出生数を日数で割ると1日あたりの出産が多い、少ないが分かります。2018年では、1日あたりの出生数が最も多いのは8月で、少ないのは12月でした。
2000年以降、1日あたりの出産が多い月は9月であることが多いようですが、出産が少ない月については明確な傾向がなく、年によって違います。
夏生まれの赤ちゃんが多い理由
夏に赤ちゃんが多く産まれるはっきりとした理由は分かっていません。夏に産まれるということは、秋に妊娠したということになりますが、この時期に妊娠すると流産する確率が低くなるそうです。実りの秋に美味しいものを食べて力がつくからなのでしょうか?その理由も謎に包まれています。
また、夏は赤ちゃんのお世話をしやすいと考えるママもいるようです。暖かい季節であれば、赤ちゃんのおむつ替えや着替えに時間が掛かる新米ママでも、赤ちゃんが風邪を引く心配がありませんよね。
現在は、夏生まれの赤ちゃんが多くなりましたが、実は1980年以前は1月生まれの赤ちゃんが多かったのです。5年ごとに実施されている人口動態統計の結果をみると、1950年から1975年までは1月生まれが1位でした。
しかし、1980年から6〜8月生まれ(夏生まれ)が1位を占めています。面白い結果だと思いますが、どうしてこのようなことが起こったのでしょうね。
先輩ママが実感した出産によい時期とは
産前産後の季節を想像してみよう
出産時期がいつがよいかを考える場合、ポイントとなるのは出産した月が赤ちゃんのお世話やその後の育児にどう影響するか、ママのつわり、お腹が大きくなってから、産後など大変な時期をどの季節で過ごしたいかなどです。
出産した時期によって、幼稚園や小学校の入学時の月齢が変わります。早生まれ、遅生まれにもそれぞれメリット・デメリットがありますね。
妊娠中や出産時の季節ごとのメリット・デメリットもシミュレーションしてみると、自分にあった出産月を知ることができるでしょう。
出産月別のメリットとデメリット
たとえば、児童手当は年度ごとに支給されます。そのため、3月生まれの子と4月生まれの子では支給額に差が出てくるのです。そのほか、扶養控除にも差が出てくることもありますので確認するとよいでしょう。
学年は、4月1日までに生まれた子で区切られます。つまり、4月2日生まれの子から次の学年となります。幼少期は同じ学年でも、遅生まれの子の方が発達が早いことが多いですが、それと同時に何かできないことがあっても「遅生まれなのに」とプレッシャーを感じてしまうこともあるようですよ。
先輩ママたちの声を聞いてみよう
「4月生まれは、健診やお宮参り、沐浴などをするときにポカポカしていて楽だった」「産後入浴できない時期も寒くなくてよかった」など、寒さを心配する必要がありません。
また、夏や冬に出産したママの声も見てみましょう。
「真夏に臨月を迎えるのはしんどかった。散歩しようと思っても、暑くて家から出るのが億劫になり運動不足になってしまった」「12月に出産しました。雪が深い地域に住んでいるため、やっと歩き出した頃は雪景色。春までお散歩はおあずけになりました」などの経験談があります。
何月に産むのがよいというだけではなく、お住まいの地域によっても状況が変わってくるようですね。