産後の外出はいつからOK?赤ちゃんとお出かけできるまでの過ごし方
産後すぐはママも赤ちゃんもナイーブな時期。そのため外出を控えた方がいいと言われているものの、「いつから外出できるのか」「外出する必要があるときどうしたらいいのか」など、気になる人も多いと思います。今回は、出産後すぐの外出を控えた方がいい理由と外出できる時期、外出できるまでの家での過ごし方や注意点をまとめました。
産後外出を控える理由や外出できる時期
産後のママは身体を回復させる時期
しばらくは悪露(子宮内から排出された分泌物や血液)が続き、貧血を起こしやすくなります。また、骨盤が元の状態に戻るまでに最低1カ月は掛かるので、できるだけ安静にして体を回復させることが大切です。もし、この時期に無理をすると体力の回復が遅れるだけでなく、後々体に不調が出やすくなってしまいますよ。
里帰り中なら家事などは全面的に両親を頼りましょう。自宅で過ごす場合も、ママが育児に専念できるようにパパにしっかりとサポートしてもらってくださいね。
赤ちゃんはとてもデリケートな時期
また、新生児は抵抗力も弱いので、人が大勢集まる場所などに行くといろいろな菌やウイルスに感染する恐れがあります。とくに、赤ちゃんは飲める薬も少ないですから、万が一ウィルスに感染しまったら大変です。
産後、しばらくしてママの体調が落ち着いてくると、「外出したいな」と思うことがあるかもしれません。しかし、赤ちゃんはまだまだデリケートな時期です。産後すぐの外出は、赤ちゃんにとっても負担が大きいということをママも忘れないようにしておきましょう。
基本的に1カ月健診まで外出は控えよう
ただ、ママの産後の体調が落ち着かない場合は、通院が必要なケースがあるかもしれません。そのときには、パパや両親に赤ちゃんを預けていくか、それが難しい場合は、できる限り短時間で用事を済ませるなどして、ママも赤ちゃんも早めに家に帰るようにしておきましょう。
また、1カ月健診を終えた後でも油断しないことが大切です。本格的な外出は、生後2~3カ月を過ぎるころまではなるべく控えて、それまでは近所を散歩するなどして、少しずつ外気に慣れるような生活を心掛けましょう。
産後すぐ外出の必要があるときの対処法
大事な出生届はパパに提出してもらおう
役所では、出生届のほかにも児童手当の申請など、行わなければならない手続きがいくつかあります。忘れないように、出生届を出すタイミングで同時に手続きをしておくとよいでしょう。なお、手続きには印鑑や母子手帳など、必要なものがたくさんあります。事前にしっかりと確認しておきたいですね。
出生届は赤ちゃんの出生先の役所でも受理してもらえます。里帰り出産などでパパが手続きに行けないときは、退院後にママか代理の人が提出に行きましょう。
赤ちゃんがNICUにいる場合も無理しない
赤ちゃんと一緒に退院できないことで、精神的にも動揺してしまうママもいるでしょう。しかし、入院している赤ちゃんにおっぱいを届けたり、赤ちゃんのお世話の仕方を学んだりと、ママには赤ちゃんとの生活に向けてしておきたいこともありますね。
ただ、産後すぐはママの体も回復していませんから、始めのうちの通院は無理し過ぎないように気をつけましょう。退院後の赤ちゃんをしっかりと受け止めるためにも、まずはママ自身の体調を整えることが大切ですよ。
買い物が必要な場合は宅配や通販を利用する
買い物が必要な場合は、ネットスーパーや宅配サービスなどを利用するのも一つの方法です。食材宅配サービスなら、1~2週間に一度のペースで食材を定期的に届けてもらえます。また、料理キットは半調理されているものが多く作る手間も省けます。きっとママも助かるでしょう。
ただ、ネットで買い物する場合、購入金額によっては送料がかさんでしまうこともあります。日用品などは、できるだけまとめ買いをするなどして、上手に出費を抑えましょう。
産後すぐの外出の際に気をつけたいこと
色々な移動手段を考えよう
外出先にもよりますが、色々な移動手段を考えておくことは、産後外出するママの安心材料になるでしょう。たとえば、普段は車の運転に慣れているママでも、産後はホルモンバランスや睡眠不足などの影響から、判断力が低下していることも考えられます。妊娠中と同様に車の運転は避ける方がよいですよ。
徒歩の場合も、やはり長時間は体に負担が掛かります。こまめに休憩をしながら短時間の外出がよいですよ。
家族に車を運転してもらったりタクシーや電車などを使ったりして、体に負担のない外出を心掛けましょう。
赤ちゃんの預け先の確保を
このような際に、頼りになるのは両親だというママの声は多いですよ。年月が経っても、ママやパパを育てた経験がある実母や義母には、安心して預けることができるそうです。とくに実母には、赤ちゃんのお世話の方法などを伝えやすく、ママの話を理解してもらいやいそうです。
また、パパに赤ちゃんを預けることもできますね。子育てが初めてだと、パパに預けて外出することは不安かもしれませんが、今後そのような場面も出てきますので思い切って預けてみましょう。おむつやミルクなど赤ちゃんに必要なものをあらかじめ用意し、お世話の方法を端的に伝えましょう。
上の子のための外出も短時間で
上の子が保育園や幼稚園に通っている場合の送迎や、外で遊びたいというような要求にも応えたいというママは多いといいます。ママは産後で疲れていても、上の子とも一緒の時間を過ごしたい気持ちもあるのでしょう。
しかし、産後に無理をしてしまっては体の回復が遅れてしまうこともあります。ママ自身が大丈夫と思っていても、気がつかないうちに体に負担が掛かることも心配ですね。
上の子とは、自宅の庭やベランダなどに出て気分転換をするのもよいでしょう。外出する場合は、家の周りを一緒に散歩したりするなどの短時間に留めておきましょう。