今妊娠したら出産予定日はいつ?予定日の計算方法や正産期の期間
みなさんは出産予定日の計算方法をご存知でしょうか。これから妊娠を考えている方や、今まさに妊娠をしている可能性がある方のなかには、出産予定日が気になるという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は出産予定日の計算方法や正産期の期間などについて、わかりやすくご紹介していきたいと思います。
妊娠から出産までの予定を計算してみよう
妊娠期間は280日と考えられている
そこで正常に妊娠して出産した妊婦さんの統計を取ってみると、実際には妊娠期間(最終月経日から分娩日まで)はだいたい280±15日であることがわかったのです。
この統計結果をもとに、WHO(世界保健機構)によって正常妊娠持続日数は280日と定められました。また、28日(4週間)を妊娠歴の1カ月とし、妊娠持続を10カ月(40週)と定めました。これがいわゆる「妊娠週数」と呼ばれるものです。
この定義に従うと、280日目が妊娠40週0日(妊娠40週の開始日)となり、この日が分娩予定日となります。
妊娠0週は最終月経日のこと
つまり、妊娠0週はほぼ生理の期間にあたりますし、実際に赤ちゃんができるのは月経開始からだいたい2週間が経過した排卵日なので、厳密にいえば妊娠0週はまだ妊娠をしていない状態です。
ただし、これは月経周期が28日周期である人の数え方です。
例えば月経周期が35日周期の人の場合、28日周期の人よりも排卵日が約1週間遅れることになりますよね。すると、28日周期の人に比べて約1週間遅れて妊娠していることになるため、その分お腹の赤ちゃんの発育も1週間ほど遅れてしまいます。そこで35日周期の人は、妊娠週数を約1週間遅らせて調節するのです。
予定日の目安は最終月経日から280日後
とはいうものの、自分の出産予定日を産婦人科を受診する前に知りたいとき、最終月経日から1日ずつ数えていくとなるとかなり面倒ですよね。そんなときに便利な方法が簡易計算法(ネーゲレ法)です。
【出産予定日の簡易計算法】
・月:最終月経開始日の月数+9(または-3)
・日:最終月経開始日の日数+7
つまり、最終月経開始日が11月1日だとすれば、出産予定日は11+9(または11-3)=8月、1+7=8日、すなわち8月8日と計算することができます。
出産予定日は変更される場合もある
赤ちゃんの成長で予定日は変更になる
妊娠8週から10週に行われる超音波検査で、CRL(頭臀長:とうでんちょう。胎児の頭からお尻までの長さ)を測定し、このCRL値からも予定日を概算することができます。そして最終月経開始日からの予定日との間に7日以上のずれがある場合、CRL値からの予定日に変更される可能性があります。
また、妊娠11週以降に行われるさまざまな超音波検査の測定値からも予定日を概算することができます。そして最終月経開始日からの予定日との間に10日以上のずれがある場合、予定日が変更される可能性があります。
予定日が確定する日は8週から10週が平均
というのも、生理周期が28日ではない方は少なくありませんよね。そのため、多くの病院では最終月経開始日から280日後を出産予定日とするのではなく、先ほどご紹介したように赤ちゃんの成長によって出産予定日を決める方法を用いています。
赤ちゃんの成長の指標であるCRL値を測定する時期は妊娠8週から10週ごろのため、この時期に予定日が確定することになるのですね。
予定日は安定期以降に修正されることも
というのも、安定期以降であっても最終月経開始日からの予定日と超音波検査の測定値との間に10日以上のずれがある場合、予定日が変更される可能性があるのです。
出産予定日を変更するかどうかは病院や医師の方針にもよるため、なかには30週を過ぎてから里帰り出産のために転院した病院で変更になった、というママもいるようですよ。
ただし、実際に出産予定日どおり生まれたというママは6.0%弱しかおらず、予定日と出産日が1週間以上ズレたというママは半数近くもいます。出産予定日はあくまで「予定」と考えておきましょう。