ラベンダーオイルでアロマ出産!効果や方法とその他のサポートアロマ
出産時のリラックス法といえばラマーズ法やヨガの呼吸法が有名ですが、いざ陣痛が始まると痛みで呼吸の仕方を忘れてしまいがちです。そんなときに便利なのが匂いを嗅ぐだけでリラックスできるアロマオイルです。今回はラベンダーオイルの効果や使い方、出産のときに使えるアロマオイルを紹介します。
出産をサポート!ラベンダーオイルの効果
陣痛の痛みを和らげる鎮痛作用
ラベンダーは血圧を安定させて痛みを和らげる「鎮痛効果」があるといわれています。頭痛や筋肉痛、坐骨神経痛などだけではなく陣痛を和らげる効果も期待できます。
また、筋肉の緊張を緩め、けいれんや炎症を抑える効果もあります。陣痛でこわばる体を優しくほぐしてくれますので、長時間の陣痛による体の疲労を軽減する効果も期待できますよ。
ラベンダーは陣痛だけではなく、後産の痛みの軽減や月経痛やPMSにも効果があるといわれています。出産のときはもちろん産後も活用できそうですね。
緊張を和らげリラックスさせる効果
心と体の緊張を和らげる作用があることから、眠りを誘うハーブティーやベッドサイドアロマ、ハーブピローなど、古くから「眠りをサポートするハーブ」として活用されてきました。
ラベンダーオイルに含まれている「酢酸リナリル」という成分は、体を活動的にする反面、強く働きすぎると緊張やストレスの原因となる「交感神経」を抑制し、神経をリラックスさせる効果があるといわれています。
また、「酢酸リナリル」はイライラやストレスを和らげる効果がある脳内物質「セロトニン」の分泌を高める作用があります。ラベンダーは心と体の緊張を和らげ、リラックスするのに最適なアロマといえますね。
子宮を収縮させ分娩を促進させる効果
通経作用は子宮の中のものを押し出す作用でもあるので、出産のときに使うと子宮の収縮が促されて分娩を促進することができますよ。子宮口がなかなか開かないときや微弱陣痛でお産がなかなか進まないというときにおすすめですね。
むくみをとる効果もありますので、臨月に入ったらラベンダーオイルでフットマッサージを行ってもよいかもしれません。
ただし、子宮の収縮は流産の危険性を高めてしまいますので妊娠初期は注意が必要です。市販の芳香剤は成分が弱いので問題ないようですが、ラベンダーのオイルマッサージやアロマバスなどは避けたほうがよいでしょう。
出産時のラベンダーオイルの効果的な使い方
陣痛を促すにはラベンダーのアロマバス
全身浴や半身浴は血行を促進することで腰痛や肩こり、全身のむくみを改善してくれますが、出産を控えたママはラベンダーオイルをプラスしたアロマバスや足浴を楽しんでみてはどうでしょうか。
ラベンダーの香りでリラックスできるだけではなく、子宮の収縮効果があるので陣痛を促進してくれますよ。
ラベンダーのアロマバスに入ったら、その日のうちに陣痛が始まったというママもいます。微弱陣痛が続いているときや予定日を過ぎても陣痛が始まらないときは、アロマバスや足浴を試してくださいね。
脚や背中をラベンダーオイルでマッサージ
アロママッサージはスイートアーモンドオイルやホホバオイル、オリーブオイルなどの「キャリアオイル」10mlにアロマオイルを2、3滴混ぜて作ることができます。
手に10円玉程度の大きさをとってよくなじませた後、脚や背中を上から下へなでるようにマッサージしてくださいね。自分ですることが難しいときは、パパにお願いしてもよいかもしれません。
「キャリアオイル」に混ぜるアロマオイルはラベンダーだけでもかまいませんが、クラリセージ、シナモン、ローズなどをブレンドしてもよいですよ。
ハンカチに数滴たらして陣痛の合間に嗅ぐ
陣痛促進効果とリラックス効果があるラベンダーだけではなく、リフレッシュ効果のあるグレープフルーツやレモンバームも人気で、やってみて「リラックスできた」「リフレッシュできた」という感想も多いようです。
アロママッサージなどに比べると効果は低いかもしれませんが、陣痛が強いときでも1人で行える方法なので、入院用品の中にアロマオイルとハンカチを入れておくとよいですね。
なお、薄めていないオイルが肌につくとかぶれることがあります。ハンカチの匂いを嗅ぐときは注意してくださいね。