満月の日には出産が増えるの?出産と満月の不思議な関係について
「満月や大潮の日は出産ラッシュになる」なんていう話を耳にしたことはありませんか?出産に月の動きが影響するというのは、なんとも不思議で神秘的です。出産を控えたママには気になる話題だと思いますので、満月や大潮はどのくらい出産に関係するのかその実情をまとめてみました。
満月と大潮の日に出産が多いって本当?
満月と大潮の関係性は
満月のときは、太陽や月の引力と地球の自転する遠心力が双方強まり、海面が引っ張られるため、潮の差が大きくなります。大潮は、干潮と満潮の差が大きくなるときのことをさすので、満月のときは大潮になると考えられています。
大潮は月に2回、満月と新月の1~2日後に起こることが多く、潮差は月と地球の距離によって変動します。天文の分野には、ほかにも不思議なことがたくさんあり、調べるとさまざまな発見ができるでしょう。
満月・新月・大潮の日に出産が多いという噂
人間の体の約6割を水分が占めるため、地球の海水面が、月の満ち欠けに影響を受けて潮の満ち引きが起こるように、人間の体内の水分も太陽や月の引力に左右されることがあるようです。
このことから、満月や新月の前後は月の引力により、出血がとまりづらかったり、生理になりやすかったりすることが推測されています。出産についても、月が及ぼす力で陣痛が起こりやすくなることと、何かしら関係があるのかもしれませんね。
出産と満月の関係には科学的根拠はない
この理由には、女性の生理周期が月の公転と同じ約29日周期であることや、お腹の中の羊水が海水の成分と似ていることから、月の引力による潮の干満と関係があるのではないかという説があります。
しかしこれらには科学的な根拠がなく、立証されていないのが現状です。なぜなら、近ごろは計画出産や帝王切開により、人為的に出産日が決められることがあり、統計を出すのが困難であるのが理由の一つでしょう。
出産には神秘的なことたくさんあり、解明にはまだまだ時間がかかりそうです。
なぜ満月や大潮の日に出産が多いの?
満月と女性の体の関係
女性の体は、生理開始から排卵までの卵胞期に老廃物を排出しやすく、排卵後から生理開始までの黄体期には水分を溜め込みやすくなっています。
また女性の体のしくみと似ているのが、月が人間に及ぼす力です。その力により満月から新月に移行する期間は、体の不要な物が排出されやすくなり、また新月から満月に移行する期間は、さまざまなものを吸収し蓄えやすくなっているのです。
このように、女性の月経による体の変化と月が体に及ぼす力が似ていることから、満月と女性の体には関係があると考えられるでしょう。
大潮と体の水分量の関係
また人間の体の水分(体液)は、海水とほぼ同じ成分で構成されています。そのため、地球が大潮のときに、月や太陽の引力による影響を受けて海水が引っ張られる現象と同じく、人間の体内の水分も月や太陽からの影響を受ける可能性があるでしょう。
ほかにも、人間の体の水分(体液)には血液が含まれており、実際に満月や新月近辺の大潮のときは血管が拡張されて、頭痛がしたり出血量が増えたりすることがあるので、注意が必要になるでしょう。
満月の日は安産になりやすい
満月の日は月や太陽からの引力により、陣痛が起こりやすく、陣痛を強く感じる場合があります。そのため、お産の進行が早くなりスムーズな出産ができることから、満月の日は安産になりやすいといわれています。
しかし、これについては科学的根拠はなく、出産経験者の実体験や、産婦人科関係者の見解によるもので、断定するのは難しいでしょう。出産を控え、不安に感じているママのために、満月と安産の関係がわかる日がくるといいですね。