動物の出産について知ろう!人間との違いや注意事項を紹介
「出産は痛くて苦しい」「もう二度と味わいたくないと思った」など、出産の経験はママによって様々です。では、ほかの動物の出産はどうなのでしょう。とくに、飼育している大切なペットの妊娠・出産について知りたいママもいるでしょう。そこで今回は、動物の妊娠・出産に関することなどをご紹介します。
動物の出産も人間のように痛いの?
どの動物も出産は大変なこと
この表現から、相当大変なこと、人生の大仕事だということはよく分かりますね。では、人間以外の動物の出産はどうなのでしょう。
すべての動物が安産であるというわけではないようです。犬は「安産の守り神」などといわれ、一度にたくさん出産し安産のイメージがありますが、人間同様、出産のリスクはあります。特に小型犬で腰が細く、頭が大きい犬種は難産になりやすく、入院での出産をすすめられることが多いようですよ。
猫も多産で有名ですよね。一般的に、猫の難産発生率は少ないそうです。しかし、純血種と雑種で比較すると、純血種は難産になりやすい傾向があるそうです。
家で飼育しているペットならば、飼い主としてできる限りのことをして母子ともに健康に出産が終わるようにしたいですね。
陣痛~出産に長時間かかるのは人間だけ
人間の陣痛が始まってから出産までの時間がかかるのは、直立歩行できる体の作りと赤ちゃんの頭の大きさなどが原因といわれています。人間以外の動物の産道は、スムーズに抜けられる構造になっています。
しかし、人間だけは産道がS字カーブのようになっていて通り抜けにくくなっているようです。このS字カーブは、人間が二足歩行のためにお尻や太ももの筋肉が発達したからだといわれています。
さらに人間の赤ちゃんの頭は大きく、産道を通り抜けにくくなっています。現代人に肥満が多いことも陣痛が始まってから出産までの時間がかかる原因でしょう。産道付近に脂肪がつき過ぎると、難産になってしまいます。妊婦健診で体重を測って、肥満になっていないかを確認するのは出産のリスクを下げるためです。
ちなみにウサギは草を食べながら出産することもあるそうですよ。
飼育している動物の出産時の注意事項
妊娠期間を知っておこう
ですから、赤ちゃんが生まれたときの喜びは何にも変えられないのはよく分かりますね。では、ほかの動物の妊娠期間はどれくらいなのでしょうか。
象は21カ月、牛は9カ月、犬、猫は2カ月、ハムスターは16日だそうです。人間は妊娠期間が長いと感じているママも多いと思いますが、象の21カ月という妊娠期間を考えると短いと感じてしまいますね。
もし、飼育しているペットが妊娠したら、妊娠期間を調べて家族で出産までの時間をどのように過ごすかを話し合ってくださいね。
一度に出産する数を知っておこう
一般的に、天敵が多い動物は子の数が多い傾向にあります。そして、寿命が長い動物は子の数が少ないようです。また、おっぱいの数を見れば、一度に出産する最大の数を推測できるようですよ。
豚や猪は5頭以上を出産することが多いです。馬や鹿は1頭です。犬は、犬種や犬のサイズによって変わりますが、一度の出産で平均6~10匹の赤ちゃんを生みます。
猫は一度の出産で平均3~5匹の赤ちゃんを生みます。発情期では複数の雄猫と後尾をすることが多いので、さまざまな毛の色の子猫が生まれますよ。
出産の兆候を知っておこう
犬や猫の出産の兆候で代表的なものは、床を引っ掻いて出産するための巣を作ろうとする行動を取ることです。その行動が見られたら、静かで落ち着ける出産場所を用意しましょう。
犬や猫も人間と同じで、落ち着かなくなる、食欲がなくなる、排泄の回数が増えるなどの様子も見られます。いつもは大人しい犬や猫でも神経質になるので、飼い主が噛まれたり引っ掻かれたりすることもあります。十分に気をつけて見守りましょう。