【東京】「お茶の水 おりがみ会館」で折り紙の魅力を親子で学ぼう!
自宅や保育園などで簡単にできる日本の伝統工芸「折り紙」。小さいときに兜や鶴を折っていた記憶が蘇ります。近年では遊びとしてだけではなく、手先を使う折り紙が子どもの知育にも繋がることが認められつつあります。今回は「お茶の水 おりがみ会館」へ「おり紙様」と呼ばれる小林館長に子どもと折り紙についてお話を伺ってきましたのでご紹介します。
お茶の水 おりがみ会館はどんなところ?
160周年を迎えた「お茶の水 おりがみ会館」
取材した日は雨が降っていましたが、折り紙作品の写真を撮っている海外の方を数名みかけました。「折り紙」は「ORIGAMI」として、世界中に広まっているんだなあと実感。日本の伝統工芸である折り紙を学びに海外から留学生も訪れるなど「おりがみ会館」は折り紙を学ぶ場所としても注目されています。
折り紙教室の先生方が折った繊細な作品や染め工房の見学など楽しむことができ、大人や子ども向けの折り紙教室を開講しています。和紙や折り紙も販売しているのでお土産として購入するのもよいですね。
各線御茶ノ水駅より徒歩10分圏内
出発駅になる御茶ノ水駅周辺には明治大学や東京歯科大学、順天堂大学など学校が多いです。何故こんなに学校が集まっているのかなと調べていると「湯島聖堂」が背景にあるようです。「湯島聖堂」は江戸幕府直轄の学問所だったので、学問に精通する人が集まり学校が多く建てられたのではないかと伝えられています。
そんな学問の街の雰囲気を味わいながら「お茶の水 おりがみ会館」を目指します。
今回は館内の紹介だけではなく、「おり紙様」と呼ばれる小林館長にお会いして、子どもと折り紙についてしっかりとお話を伺ってきました。
「おり紙様」こと小林館長の折り紙の話
とても穏やかに話をしながら折り紙を折っている姿は、「おり紙様」と呼ばれていることに納得です。
折り紙と一言でいっても「日本の伝統文化としての折り紙」「アートとしての折り紙」「子どもから大人まで楽しめる折り紙」と視点を変えれば様々な見え方があります。今回はその中でも「子どもから大人まで楽しめる折り紙」に焦点を絞りお話を伺いました。
小林館長が語る折り紙の歴史
マナーということは大名にこういう儀式のときはこの紙を使って、こういう形に折ると決まりを教えます。教える中でいくつかの流派ができてきます。それで、大名に折り紙を教えているうちに折り紙を教える人が大名と同じ位になってしまった。
そうなったときにみんなに意地悪する人が出てきちゃったので、その時代の将軍「足利義光」が取り締まった。
その中で流派によっては折り紙を商売として始めたり、本に出したりと、時代の動きに合わせて世に広がるようになった。
時流にのって伝統を変えていかないと退化してしまう。守るのではなく「育てる」。折り紙もその鉄を踏んで広がっていけばいい。
「指は第2の脳」折り紙が子どもに与えること
フレーベルの教え子たちがアメリカへ移民として移動する、そこでは庶民を相手に折り紙を教えていたため、どんどん広まったのです。
折り紙が教育にいいというのが何故かというと、折り紙は焦ってはできないこと。教える人の話を聞かないとできない。人の話を聞くようになることが教育によいとされている。
それから折り紙を折ると、指を使う。指は脳と直結しているので脳の活性化になる。
「足は第2の心臓。指は第2の脳」なんです。
ですから折り紙は教育にいいとされています。