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【東京・御茶ノ水】親子で遊べる折り紙の魅力「おりがみ会館」

【東京・御茶ノ水】親子で遊べる折り紙の魅力「おりがみ会館」

自宅や保育園などで簡単にできる日本の伝統工芸「折り紙」。小さいときに兜や鶴を折っていた記憶が蘇ります。近年では遊びとしてだけではなく、手先を使う折り紙が子どもの知育にも繋がることが認められつつあります。今回は「お茶の水 おりがみ会館」へ「おり紙様」と呼ばれる小林館長に子どもと折り紙についてお話を伺ってきましたのでご紹介します。

お茶の水 おりがみ会館はどんなところ?

160周年を迎えた「お茶の水 おりがみ会館」

もともとは染紙・千代紙製造工房としてスタートした「お茶の水 おりがみ会館」。なんと2018年で160周年を迎えたとても伝統ある施設なんです。近年では観光スポットとしても人気があり、国内だけではなく海外から訪れる折り紙愛好家も増えています。

取材した日は雨が降っていましたが、折り紙作品の写真を撮っている海外の方を数名みかけました。「折り紙」は「ORIGAMI」として、世界中に広まっているんだなあと実感。日本の伝統工芸である折り紙を学びに海外から留学生も訪れるなど「おりがみ会館」は折り紙を学ぶ場所としても注目されています。

折り紙教室の先生方が折った繊細な作品や染め工房の見学など楽しむことができ、大人や子ども向けの折り紙教室を開講しています。和紙や折り紙も販売しているのでお土産として購入するのもよいですね。

この日は7月5日、七夕も近いこともありショーウインドウは七夕×折り紙で飾られていました。季節に合わせて変わるので毎回楽しみになります。

各線御茶ノ水駅より徒歩10分圏内

「お茶の水 おりがみ会館」へのアクセスは各線「御茶ノ水駅」から徒歩で約10分以内とアクセスは便利です。東京メトロの千代田線「新御茶ノ水駅」からもアクセス可能です。詳しくは記事最後にある情報をチェックください。

出発駅になる御茶ノ水駅周辺には明治大学や東京歯科大学、順天堂大学など学校が多いです。何故こんなに学校が集まっているのかなと調べていると「湯島聖堂」が背景にあるようです。「湯島聖堂」は江戸幕府直轄の学問所だったので、学問に精通する人が集まり学校が多く建てられたのではないかと伝えられています。

そんな学問の街の雰囲気を味わいながら「お茶の水 おりがみ会館」を目指します。

今回は館内の紹介だけではなく、「おり紙様」と呼ばれる小林館長にお会いして、子どもと折り紙についてしっかりとお話を伺ってきました。

「おり紙様」こと小林館長の折り紙の話

館内を広報の方にご紹介していただいたあと、3Fに案内いただくと何やら1人の人を囲み話をしている様子。その中心になっていた方こそ「お茶の水おりがみ会館」の小林一夫館長です。

とても穏やかに話をしながら折り紙を折っている姿は、「おり紙様」と呼ばれていることに納得です。

折り紙と一言でいっても「日本の伝統文化としての折り紙」「アートとしての折り紙」「子どもから大人まで楽しめる折り紙」と視点を変えれば様々な見え方があります。今回はその中でも「子どもから大人まで楽しめる折り紙」に焦点を絞りお話を伺いました。

小林館長が語る折り紙の歴史

——本日はよろしくお願いいたします!折り紙には様々な視点がありますが、「親子で楽しむ折り紙」という中で、子どもが折り紙を折ることで与える影響というか効果というものがありましたらお聞かせください。
小林館長:いい質問ですね。まず折り紙には歴史がありまして、その歴史の一つに「神さま(伊勢神宮」があります。そして、次に儀礼(マナー)があります。

マナーということは大名にこういう儀式のときはこの紙を使って、こういう形に折ると決まりを教えます。教える中でいくつかの流派ができてきます。それで、大名に折り紙を教えているうちに折り紙を教える人が大名と同じ位になってしまった。

そうなったときにみんなに意地悪する人が出てきちゃったので、その時代の将軍「足利義光」が取り締まった。

その中で流派によっては折り紙を商売として始めたり、本に出したりと、時代の動きに合わせて世に広がるようになった。

時流にのって伝統を変えていかないと退化してしまう。守るのではなく「育てる」。折り紙もその鉄を踏んで広がっていけばいい。

折り紙の歴史を話ながら、手元で折り紙を折ってくださる小林館長。茶道や華道と同じように折り紙にもそれぞれ流派があることやその時代に合わせて変わっていく伝統としての折り紙の話が面白く「奥が深いなぁ」と心の中でうなづく。

「指は第2の脳」折り紙が子どもに与えること

小林館長:折り紙が子どもの教育にいいと目をつけたのがドイツの幼児教育者、フリードリヒ・フレーベル。もともとは富裕層を相手に折り紙を教えていたが、そこから折り紙が普及したかというと、時代はもう少し後なんです。

フレーベルの教え子たちがアメリカへ移民として移動する、そこでは庶民を相手に折り紙を教えていたため、どんどん広まったのです。

折り紙が教育にいいというのが何故かというと、折り紙は焦ってはできないこと。教える人の話を聞かないとできない。人の話を聞くようになることが教育によいとされている。

それから折り紙を折ると、指を使う。指は脳と直結しているので脳の活性化になる。

「足は第2の心臓。指は第2の脳」なんです。

ですから折り紙は教育にいいとされています。
——指は第2の脳。確かに指先を使うと脳にも良い効果がありそうな感じがします。
小林館長:そうなんです。ですから話は飛びますが現在では老齢化にも良いとされている。うちに(おりがみ会館)来る方は、一過性の趣味ではなく20年、30年も続けて、みんな若々しい。

指と脳の関係についてはノーベル賞をとるほど研究されているので、益々折り紙は役に立つ。とくに子どもは発育が早いので脳の影響も高い。

ほら、よくみて折り紙を折るときは空中でやってるでしょ?

折り紙は場所を選ばない。

だから楽しいんです。

折り紙はやってみせて楽しむもの

話を伺いながら「おりがみ会館」へ訪れている方々も輪の中に入り、話がさらに広がります。購入された本にサインにして、本に掲載している折り紙をその場で折り、プレゼントする。みなさんの笑顔が絶えません。

ちなみに、いつもこの場所に小林館長がいるわけではないのでご注意ください。

みなさんとの話の中で特に気になったことをメモします。

・折り紙を折る男性は寡黙な方が多い
・折り紙が好きな子どもには算数が得意な子が多い
・折り紙は芸術ではなく楽しいもの、やってみせることが大事

話の節目と同時に黒いバラや指輪、カタツムリの折り紙を完成させる小林館長。まるで魔法をかけているようで、その場でしか味わえない折り紙の楽しい世界がそこにありました。

割りばしのような木の棒とティッシュを取り出し、くるくるっと巻く。何ができるんだろうとみなさん興味津々。

ジャーン!と完成したのはひな人形(顔は完成品)。折り紙だけではなく、そこにあるものから作り出して、みなさんを喜ばしてくれる小林館長。次々と生まれてくる作品をみているうちに折り紙のことがどんどん好きになっていきます。

これはカタツムリ。良い紙を使うと適当に折っても良いモノができると冗談交じりに話しをしてくれます。

お子さま連れの方もみえて、「3〜5歳のおりがみ」という本にサインをもらっていました。その場で折った折り紙をお子さまにプレゼントする小林館長。館内はベビーカー入場OKで、子どもも楽しむことができます。ただ、館内には折り紙作品(アートとしての折り紙)が多いので、子どもが手に触れたりしないよう注意が必要です。

夏には子ども向けの折り紙教室も開講しているので親子一緒に参加できます。

2018年8月8日開催予定の子ども向け切り折り紙教室には、体験取材としてその様子を別の記事として公開いたします!

さらにお話を続けます。

まだ小さなお子さまがいる場合、折り紙を折ったり、折り方を教えたりするのはママパパになるので、折り紙を教えるときのポイントを伺いました。
——折り紙の折り方を子どもに教えるときのポイントなどありましたらお聞かせください。
小林館長:折り紙は本来、楽しいものですからそんなに小難しくする必要はないんです。厳しく教えてしまうと、子どもにとってもトラウマになってしまう。こうしないといけないという教え方はしない方がいい。
——どうしても少しずれてしまうと駄目なイメージがありますが、手先を動かして楽しむということが大事なのですね!

小林館長から子どもへメッセージ

——最後に子どもとママに向けてメッセージをお願いします!
小林館長:折り紙は自然からできているもの。自然のものです。なので折り紙を折ることで心が和みます。

折り紙には言葉はいらない。折って楽しんで会話ができるので誰でも楽しめるものです。難しく考えずに子どもと一緒に折り紙を楽しんでください。
——本日はお時間いただき、ありがとうございました!
最後に僕も「3〜5歳のおりがみ」の本を持参していたので、ちゃっかりサインをいただき、写真撮影もしていただきました。

「お茶の水おりがみ会館」をぐるりと巡る

おりがみ会館1F:最新の情報や作品がお出迎え

ここからは「おりがみ会館」の中を巡りご紹介します。「おりがみ会館」は1~6Fまであり、下記のようになっています。

1F:エントランスホール
中2F:ギャラリースペース
3F:ショップ
4F:染め工房
5F:教室のフロア
6F:教室のフロア

個人的には染め工房の見学が気になるところ。それでは1Fから順番に巡って行きます!

まずは1Fのエントランス。ここでは季節に合わせたものから折り紙教室で作るサンプル作品が展示されています。この日は鶴の作品が展示されていました。

2018年8月9日に開講される折り紙と紙工作のサンプル作品。カエルが可愛いです。

おりがみ会館中2F:精巧な作品が並ぶアート空間

おりがみ会館中2Fのギャラリースペースは、無料で企画展示を鑑賞できます。教室の先生や生徒さんが作られた作品もあり、その精巧さに感動します。

海外から訪れてる人もいて、写真を撮っていました。紙で作られた作品がなんとも美しい。

おりがみ会館3F:お土産に特別な折り紙を

おりがみ会館3Fではここでしか買えない折り紙やかわいいものまで揃っています。所々に本格的な工芸が展示されているので見るだけでも楽しいです。

小林館長のデモンストレーションも運が良ければここで行われています。

染め工房で染められた和紙は「おりがみ会館」オリジナル。

子ども向けの折り紙本もたくさん販売しています。

ゴリラやカンガルーなどの動物の折り紙。どうやって折るんだろうか。こういうのを折れるようになると楽しさも倍増しますね!

なんとも可愛らしい!犬が太鼓をうっています。

金魚が泳いでいる。フロア内にはこうした作品が所々に展示されています。

おりがみ会館4F:職人の染め紙作りを見学

4Fの染め工房では、実際に和紙に染めている様子を見学することができます。この日は赤と黒で染めていました。職人さんたちの染め技の早さに目を奪われます。

染め工房は必ず見学できるとは限りませんので、その都度ご確認ください。

1枚1枚丁寧に染めあげられたものを乾かしている様子。ここで作られた紙は3Fのショップで販売しています。

創業160周年を記念した「Crangel Wings」

1Fのエレベーターホールには創業160周年を記念した折り紙作品「Crangel Wings」が飾られていました。どこにいても折り紙に触れられるのは嬉しいですね。お子さまとの記念写真にもよさそうです。

子どもではないですが、こういうものはすぐにやってみたくなってしまうので、やってみました!

「Crangel Wings」というこの作品には、折り鶴の翼でもっと飛翔、もっと自由に!という意味が込められています。

もっと自由に!!

そう願い、記念写真をパチリ。

最後に1Fにあるガチャガチャで小さくて可愛い鶴の折り紙をゲットしました!

まとめ

「折り紙はどこでも誰でもできる楽しいもの」

と、お話された小林館長の言葉が印象的でした。お話を伺っているときも手を下につけずに空中で折っていたことが、その言葉のとおり「どこでも楽しめる」をやってみせてる姿そのものでした。

取材中にも折り紙愛好家の皆さんが輪の中に入り、折り紙を通して話が広がる光景をみていると、折り紙は一人でもできるけど、みんなでやるともっと面白いものなんだなあと実感しました。

折り紙で親子のコミュニケーションもでき、子どもにとっても指先を使うことで脳の活性化や集中力が高まるなどの効果が期待できる。

折り紙は奥が深いですね。

興味がある方は、子どもと一緒に「お茶の水 おりがみ会館」へ訪れてみてはいかがでしょうか。もしかすると子どもよりママパパの方が折り紙の魅力にはまってしまうかもしれません。

お茶の水 おりがみ会館

東京都文京区湯島1-7-14

03-3811-4025

9:30~18:00(ギャラリー: 10:00~17:30)

日曜・祝日・夏期休暇・年末年始

3歳以上

無料

https://www.origamikaikan.co.jp/

ベビーカー入場可

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宮本 将弘

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