服を嫌がる3歳児に困った!自主性を育みながら楽しくお着替えのコツ
少しずつ話せるようになり「イヤイヤ期」が少し落ち着いてきたかな…という実感も湧き始める3歳児。一方で自己主張がはっきりしだすので、強いこだわりを持つ子どもも多い時期です。子どもが服を着るとき嫌がって大変というママも多いでしょう。子どもの自主性を育みながら楽しくお着替えするコツを紹介していきます。
3歳児の特徴からみる服を嫌がる心理
3歳児ってそもそもどんな時期なの?
体の成長とともに、心の成長も著しい3歳児。できることが増える分、「やってみたい」という自主性が増していきます。しかしまだまだ手先は不器用なので、うまくいかないことにイライラして泣いたり怒ったりすることも多いでしょう。
3歳児といえば、保育園や幼稚園など集団生活をスタートする子どもも多いですね。同年代の子どもとの関わりの中で、社会性も高まっていくでしょう。ママと離れて過ごす時間ができることで自立心も育まれていきます。日々の成長が楽しい時期といえるでしょう。
2歳児のイヤイヤ期の次は3歳児の反抗期
しかし今度は「自主性」「自立心」が芽生えるため、ママやパパの言葉に耳を貸さず反抗的な態度を取るようになっていきます。イヤイヤ期と違うのは、「聞こえないふり」をするところ。まさに「反抗期」と呼べる態度でしょう。
聞こえないふりのほかにも「泣き叫ぶ」「手が出る」「怒る」「物を投げる」など、ママを困らせる手段で反抗してきます。しかし3歳児の反抗期は成長の証。時が経てば収まるので、気長に付き合うしかないのです。
服が嫌になるのは自我の芽生えの一つ
「お着替えのときいつも反抗してくる」という3歳児は多いようです。反抗の理由は様々で、「着替えるのが面倒くさい」「ママが選ぶ服が気に入らない」「そもそもお着替えが嫌い」など、子どもなりに反抗的な態度をとる理由があるのです。
着替えは毎日のことで、いちいち反抗されてママはほとほと疲れてしまうでしょうが、「着替える」ということに対して子どもの意思がはっきりと表れているということ。難しく言えば「自我の芽生え」の一つなのです。喜ばしいことと捉えてみてもよいでしょう。
服のイヤイヤ対策!実践アイデア
子どもが自分で着る服を選ぶ作戦!
服の好みがはっきりしだした子どもには、「自分で着る服を選ばせる作戦」が有効的です。クローゼットや引き出しから、自分で着たい服を直接チョイスさせましょう。「自分で選んだ」という事実が子どもの自立心を満たし、素直に着替えやすくなります。
女の子なら3歳はおしゃれに目覚める頃。ヒラヒラ・キラキラした服を選んで嬉しそうに着替えてくれるでしょう。男の子はおしゃれよりも動きやすい服を好む傾向にあります。お気に入りは色違いで持っていても損はないですよ。
あえて関わらない作戦もアリ!
そんな子どもの場合、「お着替えしようね」というママの声かけとともに逃げ出し、「待ちなさい!」と怒られてまた逃げ出すの繰り返しで、ママは疲れてしまうでしょう。
ママは思い切って追いかけたり怒ったりすることを止めて、「あえて関わらない作戦」を実行してみましょう。最初に「お着替えするよ」と声をかけた後は、子どもが逃走しても追いかけたり怒ったりせずただじっと待ちます。そのうち子どもの方から近づいてきたら、ゆっくりとお着替えを促しましょう。
甘えたい子にはいっそ着せてあげる
しかし、「自分で着られるでしょう?」とママが言うと「できない」「着替えたくない」とあえて反抗することがあります。こういった場合は「ママに甘えたい」という願望があることが考えられます。
できることが増えてきたとはいえ、3歳児はまだまだ甘えたい盛り。自分でやりたい気持ちと、ママに甘えたい思いが交錯している時期なのです。甘えたいと感じている子どもには、いっそママが着せてあげるというのも一つの方法です。満たされることでいずれ自分から着替えるようになっていくでしょう。
環境を見直したり服自体を変える工夫も
自分で着ることができる服をチョイス
そのためにはなんといっても「着替えやすい服」が必須です。
・前後がわかりやすい
・首回りや袖がゆったりしている
・ボタンが大きくとめやすい
・ウエストがゴムで履きやすい
・渡りや裾が広くて履きやすい
など、3歳児がひとりで着られる服をチョイスするのがおすすめです。すべて自分で着られなくても、「ズボンが履けた」「ボタンがとめられた」「靴下が履けた」など、小さな成功の積み重ねが大切です。上手に着られたときは、思いっきり褒めてあげましょう。