【第1回】子どもが野菜を食べない?野菜の栄養と子どもの食事
「野菜」は体によいし、たくさん食べてほしいと思っている方も多いと思います。今回は「子どもと野菜」をテーマに、野菜を食べるメリットやどれだけ食べたらいいのかなど、なんとなく食べている「野菜」について、管理栄養士の東山幸恵先生にお話をお伺いしてきました。
野菜を食べるメリットとは
子どもが必要な栄養は?
一方、野菜には基本の3つの栄養素をサポートする役割の「ビタミン」が含まれると同時に、「ミネラル」など子どもの成長に必要な栄養も含まれており、摂取することが望ましいとされています。
幼児期の子どもにとって野菜の栄養は、まず基本の栄養をとってからの出番と考えて良いでしょう。
野菜を食べる理由は?
小さいうちは甘いもの、柔らかいものが食べやすいため、好んで食べますが、大人の食事に近づくにつれ、渋みや苦み、酸味など、いろんな味を感じ、食べられるようになっていく必要があります。それには様々な味覚を感じ、味の広がりを感じなければならないため、いろいろなものを食べる必要があります。
野菜は種類が多く、味もそれぞれ大きく違います。いろいろな野菜を食べることで、様々な味を覚え、食べる準備を整えていくことができます。いろんな野菜が食べられるようになれば、自然と必要な栄養をバランスよく摂取していくことにつながります。
野菜を健康的に食べるには
子どもに必要な野菜の量の目安
摂取量としては、大人であれば350g、5歳までの幼児であれば200g〜240g、6歳くらいの子であれば270g〜300gが大まかな目安となります。
栄養的にオススメの野菜は?
葉物野菜の中では、「モロヘイヤ」はカルシウムとミネラルなど100gあたりの栄養を多く含むため、おすすめです。おひたしでもよいですし、刻んで卵に混ぜて焼くだけでもおいしく食べられます。リコピンやβカロテンを含むトマトやにんじんも、栄養も多く、子どもも食べやすいので使いやすいです。
栄養があるからといっても野菜が苦手な子もいます。ビタミン類は果物や海藻、いも類からもとれますので、食べられるときに美味しく食べてもらうようにすると良いです。