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【第1回】子どもが野菜を食べない?野菜の栄養と子どもの食事

【第1回】子どもが野菜を食べない?野菜の栄養と子どもの食事

「野菜」は体によいし、たくさん食べてほしいと思っている方も多いと思います。今回は「子どもと野菜」をテーマに、野菜を食べるメリットやどれだけ食べたらいいのかなど、なんとなく食べている「野菜」について、管理栄養士の東山幸恵先生にお話をお伺いしてきました。

野菜を食べるメリットとは

子どもが必要な栄養は?

子どもの成長に必要な基本の栄養素は、卵や肉、魚に含まれる「タンパク質」、ご飯を中心とした「糖質」、それぞれの食材などに含まれる「脂質」の3つです。これらの栄養は子どもの身体を作り、成長の力となるため、しっかり食事を通じて摂取しておきたいものです。

一方、野菜には基本の3つの栄養素をサポートする役割の「ビタミン」が含まれると同時に、「ミネラル」など子どもの成長に必要な栄養も含まれており、摂取することが望ましいとされています。

幼児期の子どもにとって野菜の栄養は、まず基本の栄養をとってからの出番と考えて良いでしょう。

野菜を食べる理由は?

ではなぜ、野菜を食べることが大切なのかというと、幼児期に野菜を食べることは、大人になっていくにつれて摂取する必要が出てくる栄養素を、食事から摂ることができるようになるための訓練の一つと位置付けているからです。

小さいうちは甘いもの、柔らかいものが食べやすいため、好んで食べますが、大人の食事に近づくにつれ、渋みや苦み、酸味など、いろんな味を感じ、食べられるようになっていく必要があります。それには様々な味覚を感じ、味の広がりを感じなければならないため、いろいろなものを食べる必要があります。

野菜は種類が多く、味もそれぞれ大きく違います。いろいろな野菜を食べることで、様々な味を覚え、食べる準備を整えていくことができます。いろんな野菜が食べられるようになれば、自然と必要な栄養をバランスよく摂取していくことにつながります。

野菜を健康的に食べるには

子どもに必要な野菜の量の目安

栄養的に大きな影響はないとはいえ、野菜を食べることは、長期的な目線で見ると病気になりにくいなどのメリットがあるので、食習慣が身につく、幼児期に野菜を食べる習慣をつけておくことはとても大切です。

摂取量としては、大人であれば350g、5歳までの幼児であれば200g〜240g、6歳くらいの子であれば270g〜300gが大まかな目安となります。

栄養的にオススメの野菜は?

緑黄色野菜など色の濃い野菜は、ビタミンなども多く栄養的にもおすすめだと言えます。ただ生の葉物の野菜は、臼歯を使ってすり潰しながら食べるので、しっかり生えてから食べるとよいです。

葉物野菜の中では、「モロヘイヤ」はカルシウムとミネラルなど100gあたりの栄養を多く含むため、おすすめです。おひたしでもよいですし、刻んで卵に混ぜて焼くだけでもおいしく食べられます。リコピンやβカロテンを含むトマトやにんじんも、栄養も多く、子どもも食べやすいので使いやすいです。

栄養があるからといっても野菜が苦手な子もいます。ビタミン類は果物や海藻、いも類からもとれますので、食べられるときに美味しく食べてもらうようにすると良いです。

たくさん食べるためには?

1日の野菜の摂取量から換算すると、1日3食とするとだいたい1食あたりに食べたい野菜の摂取量70g。これはママの手のひらに乗るくらいの分量になります。

生野菜で一気に量を食べようと思うと大変ですが、主菜に混ぜてしまえば味なども変わるのでたくさん食べやすくなります。ビタミンを含む野菜は油と調理すると吸収率が高くなるため、肉野菜炒めにしたり、マヨネーズであえたり、ゴマと一緒に食べたりすることで、風味や味もよく量も食べやすくなります。
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