20代で食欲がなくなる原因は?将来へのリスクを知って栄養補給を
20代ママのなかで最近食欲がない、という人はいませんか?20代は若いため「少しぐらい食べなくても大丈夫」と思うかもしれません。しかし食欲不振によって栄養不足になると、将来に様々な悪影響が出る可能性もあるのです。今回は20代ママの食欲がなくなる原因や、食欲がなくても食べやすいおすすめレシピを紹介します。
20代のママが食欲低下になる原因は?
慣れない育児や仕事がストレス要因に
20代ママでは、将来の貯蓄やキャリアアップのため仕事をしている人も多くいます。そのため、仕事と育児の両立に悩むこともあるでしょう。また年齢的に初めての子育てというママも多く、慣れない育児でストレスを抱えやすいといえます。
20代ママの食欲不振はこのストレスが要因かもしれません。強いストレスがかかると、食事をしたときと同様に血糖値があがる場合があります。そうすると満腹中枢に「お腹がいっぱい」というサインが送られ、脳が満腹と錯覚し食欲が湧かなくなるのです。
またストレスで自律神経が乱れると胃腸の働きが悪くなるため、この点も食欲不振に影響しているといえます。
体重を気にしすぎて食欲不振になることも
適切な体重管理であれば問題ないのですが、過度に体重を気にしすぎるのはよくありません。人によっては消化器の不調がないにもかかわらず「体重を増やしたくない」「痩せたい」という気持ちが強すぎて、食欲不振が起こることもあるのです。
食欲が落ちれば「ダイエットができる」と思うかもしれません。しかし体重を気にする余り徐々に食べることに抵抗を感じるようになり、拒食症などの摂食障害といった精神的な問題につながる場合もあるのです。そのため、ダイエットを意識しすぎるがゆえの過剰な食事制限は避けるようにしましょう。
消化器官や内分泌系の病気が原因の場合も
たとえば食欲低下とともに日常的に胃のむかつきやもたれ、胃痛などがある場合は慢性胃炎が疑われます。また胃もたれや吐き気に加えてみぞおち付近に痛みがある場合は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の可能性もあるのです。
さらに甲状性ホルモンの分泌が不十分になる甲状腺機能低下症などでも、食欲が低下することがあります。20代はまだ若いので、まさか病気を患っているとは思わずそのまま放置してしまいがちです。しかし放置することで悪化する病気もありますので、気になる症状がある場合は一度お医者さんに診てもらいましょうね。
20代での栄養不良は今後に大きな影響も
痩せすぎは体も見た目も老ける原因に
痩せすぎは、体に十分な栄養が行き渡っていない状態です。そのため疲れが取れにくかったり体調不良になりやすかったり、体の不調が出る場合もあります。
また肌や筋肉、血液を作る栄養も不足します。そのため肌のハリがなくなる、しわが増える、吹き出物が出る、髪がパサつく、爪がボロボロになるなど見た目にも老化の症状が現れやすくなるのです。
痩せれば若々しく見えるというわけではありません。痩せすぎは逆に老化を引き起こす、ということも理解しておきましょう。
将来の妊娠時にリスクも残りやすい
痩せすぎによる早産や低体重児は、ママだけでなく赤ちゃんの健康にも影響を与えます。たとえば、痩せすぎのママのお腹のなかでは赤ちゃんも栄養不足になるため、生まれてきた赤ちゃんがエネルギーをため込みやすい体質になるのです。そうすると、将来糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。
妊娠してから栄養を取るのではなく、妊娠前から適切な食生活を心がけることは、ママと将来の赤ちゃんの健康のためにも大切ですね。
栄養不足で生理不順にも
生理は女性にとって健康のバロメーターといえます。心身が不調だと生理不順が起きることもあるのです。また20代ママなら将来2人目、3人目と妊娠を考えている人も多いですよね。生理不順を放っておくと排卵が起きにくくなるなど、妊娠への影響も否定できません。
そのため日ごろから食生活を整えて栄養を取ることで、生理サイクルも規則正しいものにしていきましょう。
食欲がないときに食べたい栄養満点レシピ
ツルッと食べられる麺類でエネルギー補給を
たとえば、いつものとろろそばにおくらやミョウガ、小口切りにしたねぎなどをトッピングしてみましょう。また卵黄や納豆、カリッと焼いた油揚げを加えれば良質なたんぱく質も取れますよ。柚子胡椒やワサビ、七味などの薬味をプラスすれば食欲も湧きます。
蕎麦はタンパク質やビタミンB1、B2、ルチンなどを含み、ほかの麺類に比べて栄養価が高く、生活習慣病の予防や美容にも期待できる食材です。