子どもがご飯を食べないのはなぜ?よくある理由やママにできる対処法
子どもの偏食が気になる場合の対応
食べられる食材で栄養素を補う
もちろん好き嫌いをせずになんでも食べられるようになることが一番望ましいですが、大人になっても食べられないものも一つや二つくらい、誰しもがあると思います。成長につれて食べられるようになることもあるので、今は諦めるのも一つの手です。
栄養素もその食材でしか摂取できないということはほとんどないでしょう。例えば、子どもの苦手なピーマンに含まれるビタミン類はカボチャやニンジンで補うことができます。栄養素がきちんと摂取できれば、食材にこだわるのはもう少し大きくなってからでもよいでしょう。
極端な偏食には何か原因がある可能性も
味覚過敏は味を感じる細胞が敏感になってしまっています。パサパサやサクサクなど、特定の食感を嫌がる子もいるようです。嗅覚過敏は、匂いを感じる細胞が敏感になっており、鼻に食べ物を近づけただけで拒否反応を示すことがあります。
これらの症状が見られたからといって、発達障害とは言い切れません。中には過敏症の症状だけが現れる子もいます。気になることがあれば、かかりつけ医に相談してみましょう。
食べられたときはしっかりほめる
日によって食べたり、食べなかったりと振り回されてしまいますが、食べられたときはしっかりほめることも大切です。子どももほめられると自信がつき、次も頑張って食べようという意欲が高まりますよ。
また、言葉は最後に伝えた方が印象に残りやすいので、声をかけるときはプラスの言葉でしめるようにします。食事中にできたこととできなかったことの両方ある場合には、できなかったことの後にできたことを伝えてください。
これは食事に限らず、子どもと関わるときには意識してみてくださいね。
食事を子どもの笑顔があふれる時間に
食べないからといって食事を強制しない
ママのストレスが子どもに伝わり、ぐずって余計に食べなくなるという悪循環になってしまいます。もしかしたら本当にお腹が空いていないのかもしれません。どうしても食べたがらないときは無理に食べさせなくても大丈夫です。
1日ぐらいなら食事を抜いても健康に直接的な影響はないですし、お腹が空けば食べるようになります。「今日は無理に食べなくてもよい日」とママが割り切って考えるだけで、ママのストレスも減り、子どもも無理強いされないと分かり安心します。
しかし、ご飯を食べないからといって子どもにお菓子は与えないように気をつけてくださいね。
食事の時間を決めず、完食を求めない
例えば、寝起きはあまり食べられない子でも、起きてから少し時間がたつと小腹が空くこともあります。そんなとき、何か食べたがったら積極的に食べさせるようにしてみましょう。
また、出したものをすべて完食するのを求めず、途中で「もういらない」と言ったら、「この中であと2口。どれなら食べられる?」と聞いてみるのもコツのひとつです。子どもも全部は食べられなくとも、「あと2口ならこれ食べられるよ」と食べてくれることもあります。
家庭での食事を通じて食育に取り組もう
【触覚】
子どもが食べ物を飲み込みやすいように、喉ごしがよい調理にしましょう。
【嗅覚】
味噌汁の匂い、肉が焼ける香ばしい匂いなど、おいしい匂いを伝えたいですね。
【視覚】
盛り付けの綺麗な料理はおいしそうに見え、自然と食欲もわきます。
【聴覚】
まな板の上で野菜をリズムよく切る音、漬物をポリポリかじる音など、音によっても「おいしさ」を感じることができます。
【味覚】
小さいころは味覚が繊細なため、できるだけ薄味を心がけ、素材本来のうまみが感じられる調理がおすすめです。
まとめ
バランスよく食べてくれず、子どもの成長面を不安に思うママも多いと思いますが、焦らずお腹が空くまで根気よく待ってみるなど、ママもゆったりとした気持ちで見守ることが大切です。
食育を通して、子どもが「食」に対して興味を持ってくれるようになるとよいですね。