日本における子育て事情を知ろう!海外と比較した子育ての特徴
海外から日本へ子連れで旅行する人が増えています。海外の人から見て、日本は子育てしやすい国なのでしょうか?海外の子育て事情と比較をしながら、日本における子育て事情について一緒に考えてみませんか?また、日本で楽しく子育てするための情報もご紹介します。ぜひ読んでみてください。
先進国と比べた日本における子育ての特徴
教育費が年々高騰化している
アメリカと比較してみましょう。アメリカでは幼稚園の年長から18歳まで義務教育なので、授業料はかかりません。しかし大学の費用は日本よりも高いところが多く、公立大学は年間で約100万円、私立大学は年間で約400万円もするそうです。アメリカではここ20年で教育費が2倍になったといわれています。
日本でもアメリカでも教育費が1番かかっている時期は、幼児教育と中学校卒業後の高等教育の時期といわれています。義務教育の期間は費用が抑えやすいのかもしれませんね。
子育てに関する諸手当が少ない
日本では子どもが15歳になるまで児童手当が給付されています。海外ではどのような手当があるのでしょうか?
EU(ヨーロッパ連合)でも日本と同じような児童手当があるようです。しかし、ほとんどの国では子どもが18歳になるまで給付されるそうです。フランスにおいては20歳まで給付されるようです。
EUと比べると、日本は児童手当の期間が短く感じてしまいますね。1年でも多く給付されたら助かりますよね。
仕事と子育てを両立しにくい
仕事をしていて、保育園からの呼び出しがあった場合に、子どもを迎えに行かなくてはなりませんね。子どもが病気のときでも保育してくれる施設などがありますが、身近に感じるものではないかもしれませんね。
また、家事をうまく分担できず、ママの負担が多い場合もあります。男性が1週間の家事をする時間を日本と海外で比べてみましょう。イギリスやドイツの男性は約125分以上に対し、日本の男性は約45分です。日本では「男が仕事して、女が家事をする」という考え方が根強いのでしょうか。
時間がかかるかもしれませんが、1人1人が意識を変えて、子育てママも働きやすい環境になっていくといいですよね。
日本式の子育て、海外と比べたら厳しい?
電車内における「ベビーカー論争」
日本でも、手伝ってくれる人や、子どもに声をかけてくれる人はたくさんいますよね。しかし、子どもが騒いでいるのに放っておいたり、ぶつかっても何もいわなかったりと、ほかの乗客に配慮が見られないと、文句をいわれやすくなってしまいます。
電車はみんなの移動手段ですから、お互いに気を配りあって、気持ちよく利用できるといいですよね。
海外では協力し合うのが当たり前の社会
海外では妊婦や小さい子どもを連れた人に手助けすることは、特別なことではないようです。日常的に協力し合って生活しているのは素敵ですね。
そもそも日本は、海外と比べると、知らない人に話しかけることが気軽ではない人が多いと思います。もともとの文化が違うので、急に変わることは難しいかもしれません。
しかし、みんなが少し勇気を出して、知らない人に1回でも手助けすることが増えたら、もっと素敵な国になれるのではないでしょうか。
泣いている子どもへの対応の違い
アメリカやイタリアでは、子どもが泣いたら気が済むまで泣かせることが一般的なようです。自分の感情に向き合わせて、落ち着いたら話し合います。しかしレストランや公共の場では、泣いたり騒いだりしないように厳しくしつける親が多いようです。
日本でも公共の場で大きい声を出すと、あまりいい顔をされないですよね。公園や家の中など、ある程度泣いてもかまわないところだったら、必死に泣き止まそうとせずに、見守ってみましょう。その後に、落ち着いて子どもと話して、子どもの気持ちを受け止めてあげられるといいですよね。
日本での子育てを楽しくするためには
未だに根強い「3歳児神話」の存在
アメリカと比較すると、子どもが生後3、4カ月頃に仕事をするママが多いそうです。アメリカでも幼児期は脳の発達において重要な時期という認識はありますが、3歳児神話のようなものはないようです。
幼児期の子どもはできることがどんどん増えて、心も体も大きく成長します。そんな子育ての楽しさは、どんな状況においても同じですよね。
仕事をする、しないはママ1人1人の選択。大切なのは、「神話」などより自分が選んだことに自信を持って過ごすことではないでしょうか。