日本とアメリカの子育て方法を比較!マネしたい点や取り入れたい文化
国が違えば子育てに対する考え方も違うもの。文化や常識の違いに、驚いてしまうこともありますが、見習いたいところもたくさんあります。アメリカの明るく、時には厳しい子育てのよいところと、日本のよいところを合わせれば、子育てがもっと楽しくなるかもしれません。今回はアメリカの子育て文化について紹介します。
日本とアメリカの子育て比較【環境編】
両親と子どもは別室で寝る
赤ちゃんの部屋に小さなカメラやトランシーバーのような物を置き、スピーカーやモニターで赤ちゃんの様子がいつでも確認できるようにしてあります。
赤ちゃんの泣き声が聞こえたら、すぐに駆け付けるママもいれば、自分で寝ることを覚えさせるために、様子を見ながら少し泣かせておくママもいます。
また、アメリカでは夫婦の関係や時間をとても大切にします。そのため、寝室を子どもと別にするのは当たり前といわれてきましたが、最近では小さいうちの親とのぬくもりは、安心感と心を豊かにする効果があるといわれ、日本のように同じ部屋にベビーベッドを置く夫婦が増えています。
子どもと一緒にお風呂もダメ!
親は子どもに裸を見せることはありません。一人でお風呂に入れない年の子どもの場合は、親が服を着たまま浴槽の外から手伝います。小さい頃から自分で体や髪を洗う事を覚えさせ、5歳くらいからは自分でお風呂に入れるようにする家庭も多いそうです。
子どもがある程度大きくなったら、兄妹などの異性の場合は一緒に入れません。お風呂はプライベートな空間であることを、小さい頃から教えます。
州によっては、プールなどの異性のシャワー室の使用は6歳までと決められていたり、お風呂だけではなく、着替えなど洋服を脱ぐ環境にとても敏感です。
お金の管理を自分でさせる
小学生になると実際に自分で欲しいおもちゃなどはお金を貯めて買わせたり、親が決めた予算以上の物が欲しいときなどは、足りない分を自分で貯めたお金でカバーさせたりするようです。おこずかい以外にお金が欲しい時は、ゴミ出し、お風呂掃除などをして自分で稼ぎます。
そうすることで、自分でお金を管理し、計画的に使う事を覚えていくようになります。また、1ドルはクォーターコインを4枚あげたり、1ドル札が5枚たまったら5ドル札に取り換えるなど、お金を数える練習につなげたりもします。
日本とアメリカの子育て比較【しつけ編】
子どもが泣き叫んでもそのままにしておく
泣いたからといって、すぐに機嫌を取ったりすると子どもの我がままを助長させてしまうことになりかねません。泣いても無駄、自分の思い通りにはならないという事を教えます。
アメリカには「タイムアウト」といって、悪いことをしたり、我がままで泣いていたりする時に、親がよいというまで離れたところに座らせたり、自分の部屋に行かせたりします。そうして、自分で考え反省させます。
もちろん、きちんとした理由があり、すぐに話を聞いてあげる必要のある時は、そのまま泣かせておくような事はしません。
いっぱい子どもをほめてあげる
英語には「すごいね!」という言葉1つをとっても「グレイト!」「ワンダフル!」「ファンタスティック!」など、たくさんの言い回しがあります。褒め上手なアメリカ人は、そのような言葉を使い、たくさん褒めます。
他人に子どもを褒められた時も、謙遜する態度を取らず素直に感謝し「私もそう思う」と同意します。
日本でも褒める子育てがだんだん浸透してきています。アメリカのよい部分を見習いながら、日本人ならではの謙虚な姿勢も教えてあげられるとよいですね。
自立心を育むしつけの仕方
なにかに困っていてもすぐに手を貸すのではなく「どうやったらできると思う?」と自分で考えるよう促します。自分で解決できる力をつけ、個性を伸ばせるようにするところは、みんなで協力する、協調性を大事にする日本の考えとはだいぶ違うところですよね。
アメリカでは子どもだけで外出や留守番ができないため、大人といる時間が長くなります。そのような背景から、なんでも大人に頼るようにならないよう、危険がない限り子ども自身の意思で行動することは見守り、口を出さないようにしているのです。
今後取り入れたいアメリカの子育て文化
イクメンはもはや当たり前
赤ちゃんを抱っこし、赤ちゃんグッズが入っているダイパーバッグを肩から掛け、子どもと2人で歩いている姿をよく見かけます。パパが赤ちゃんとお家でお留守番し、ママが息抜きに出掛けるのもよく見る光景です。
アメリカは安全面の理由で子どもだけで学校へ行けないため、パパが学校の送迎や、行事に参加することも珍しくありません。会社も勤務時間をフレキシブルに対応してくれるなど、イクメンになりやすい環境です。日本のママにはうらやましくなってしまう環境ですね。