幼児期の人見知りの心理とは?子どものペースに合った接し方と克服法
家では明るく元気いっぱいなのに、外ではなぜか人見知りしてしまう子がいますよね。これから集団生活が始まるとなると「このままでは友達もできないのでは」と心配でしょう。人見知りの子どもをどのように受け止めればよいのか、人見知りを少しでも克服するにはどうすればいいのか、一緒に考えてみませんか?
幼児期の子どもの人見知りとは?
人見知りは成長している証
遠くにいるおじいちゃんやおばあちゃんだけでなく、普段忙しくてなかなか顔を合わせる機会のないパパにまで、人見知りする場合もあるでしょう。パパと過ごせる週末なのに平日同様ママにべったりでは、ママは気が休まらないでしょうし、パパはがっかりすることでしょう。
でも、ここは焦らずに辛抱した方がよいでしょう。このような子どもの人見知りは、周りの環境に少しずつ慣れようとしている、いわば成長の証なのです。では、そのような人見知りの心理とはどのようなものなのでしょうか?
人見知りの行動が表す心理
久々に会った親戚の人に「○○ちゃん久しぶりだね。でも、小さかったから覚えてないかな?」と言われた経験はありませんか?大抵こういうときは覚えていないことが多いですよね。
初めて会ったも同然の人には、大人でさえ「この人に心を開いてよいものだろうか」と身構えるものです。それが子どもだったらなおさらそうなるのは、想像がつくでしょう。
人見知りの子どもは、不安や緊張から、泣いたり黙り込んだり表現は様々ですが、その子なりに様子をうかがっているのでしょう。
人見知りの子どもにやってはいけないこと
小さいころ「恥ずかしがらないの!」と言われてますます恥ずかしくなったことはありませんか?それと同じで、言われれば言われるほど人見知りは激しくなるのではないのでしょうか。
でも、周りに対する気遣いもわかります。そういうときは、子どもを抱っこしながらリラックスさせましょう。例えば「○○は最近電車ごっこが大好きなんだよね」などと周りにも聞かせて、楽しい雰囲気を作ってはいかがでしょうか。
人見知りの子どもに対する3つの接し方
園でのお見送りは気丈に
なんとか抱っこから降りたものの、今度は手を離さない、あるいはママがいるか何度も確認しているような場合、引き際が難しいですよね。
こういうときは、心が張り裂けそうな気持ちを抑えて、泣くのを覚悟でその場を立ち去るようにしたほうがよいでしょう。
園によっては、その子の気のすむまでママに付き添いを許可する場合もあります。ですが、園は集団生活です。よそのママがいるのを見て里心がつく子どもがいるかもしれません。
泣くのは一時的なものです。気丈にふるまいましょう。
人と会話することに慣れさせる
近所の人や知り合いに会ったときは、ママがまずお手本を見せます。そのときにできなかったとしても「今度はおはようっていえるかなー?」などの声掛けをして、いっしょに練習しましょう。
挨拶ができるようになったらたくさん誉めるとよいですね。誉められることで次に挨拶することが楽しみになるかもしれませんよ。
また挨拶がきっかけで友達ができるかもしれません。集団生活に入る前に、1人でも一緒に遊べる友達を作れば、家族以外の人と会話する訓練にもなるでしょう。
愛されているという安心感を持たせる
ママという安心できる場所は、カンガルーのポケットのようなものです。そのポケットがあれば、子どもは安心して外の世界を覗くことができるでしょう。
ママから離れて過ごしても、また戻ってこられるポケットがあれば、子どもは少しずつ逞しくなっていけるでしょう。そのために、ママはいつでも入れる温かいポケットを用意しておきたいものです。
「何があってもママが守ってあげるから」と子どもに態度で示しましょう。そうすれば、人見知りの子どもでも「冒険してみようかな」と思えるかもしれませんよ。