出産後のママにはどんな変化が?気になる産後の悩みとその対処法
そのまま食べられる食材で栄養補給
とはいえ、赤ちゃんのお世話だけで手一杯、料理をする時間や精神的な余裕がないことも多々ありますよね。そんなときには、家事や育児の合間にそのままパクリとつまめる食材がおすすめです。
カルシウムが豊富に含まれる小魚、鉄分豊富なプレーンなどのドライフルーツ、たんぱく質が摂れるサラダチキン、ビタミンを含むカット野菜などを常備しておき、小腹が空いたときや抱っこで手が離せないときに栄養補給をするとよいですよ。
簡単なメニューで頑張らない食事作りを
「栄養バランスのよい食事を1日3食食べることが理想だけれど、育児だけで手一杯」というママには、以下のような時短メニューがおすすめです。
・炊き込みごはん
にんじんやごぼうなどの根菜の炊き込みごはんや、サバ缶とトマトの炊き込みごはんなど、様々なレシピがあります。大葉やごま、のりなどを加えて栄養価を高めることも可能です。
・具だくさんスープ
にんじんや大根、白菜などの野菜に、肉、きのこ、卵などを加えた具だくさんスープは栄養価が高く、体を温めるのにも効果的です。
出産後のママの生理再開について
生理の再開はママによってそれぞれ違う
ホルモンバランスや子宮の回復具合などにもよるので一概にはいえませんが、とくに赤ちゃんへの授乳方法が生理の再開時期に違いをもたらしているといわれています。
一般に、ミルクのみで育てているママは産後2〜4カ月ほどで再開し、母乳のみで育てているママは産後6〜10カ月経ってから再開するケースが多いようです。ミルク育児のママでも再開が遅いこともありますが、母乳育児をしているママの方が再開時期が遅い傾向にあります。
生理が授乳期間中にきても問題はない
というのも、授乳中は母乳生成に必要なプロラクチンの分泌が盛んなのですが、このホルモンには排卵を抑える働きがあるため、授乳中は生理が起こりにくいといわれています。
しかし、産後2〜3カ月を過ぎるとプロラクチンの分泌量が減るため、母乳育児中でも卵巣の働きが戻って生理が再開することがあるようです。「母乳育児だとしばらく生理はこないと思っていたけれど、産後2カ月で再開した」ということも珍しくありません。
生理再開によって母乳の量が減ることもありますが、ちょうど離乳食が始まるころとも重なるケースも多いので、心配しすぎる必要はありませんよ。
1年以上生理がこないときは医師に相談を
しかし、様々な要因が関係していることとはいえ、授乳をやめて数カ月たつのに再開しない、再開の兆候もなく不安だ、というママもいますよね。とくに、次の妊娠を望んでいるママにとっては気になる問題でしょう。
妊娠、出産で大きく変化した母体が元に戻るには時間がかかります。あまり悩みすぎるのもストレスの原因となるのでよくありませんが、産後1年以上経ってもこない場合には、排卵障害や子宮トラブルが起こっていないかを確認するためにも、一度専門医に診てもらうようにしましょう。
いつにするか悩みがちな出産後の仕事復帰
最短で産後6週間で復帰するママもいる
「仕事を忘れないためにも早く復帰したい」と願うワーキングママは多いかもしれませんが、出産当日を含め、産後8週間(56日)経っていないママを働かせた会社は罰せられてしまいます。しかし、本人が強く復帰を希望していて健康上の問題がとくにない場合に限り、産後6週間での最短復帰が可能とされています。
妊娠中から保育園を探す手間はかかりますが、収入の少ない時期を減らせる、職場の新ルールに追いつきやすいなどメリットも多いですね。
生後10カ月~12カ月で復帰のママが多い
ママの仕事復帰にあたり、まず気になるのが子どもの預け先の確保です。これは出産時期や、お住まいの地域の保育園の空き状況にもよりますが、仕事復帰の時期に合わせて入園できるよう、預け先を確保しておく必要があります。育児休暇の取得は1年前後が平均ですので、赤ちゃんが生後10カ月〜12カ月ごろに復帰するママが多いようです。
また、病児保育の情報を集めたり、仕事の内容を見直して時短勤務に切り替えて保育園への送迎に間に合わせたりするなど、仕事と育児を両立するための対策も同時にしていく必要があります。
ママの仕事復帰は周りとの連携が大切
ママの仕事復帰に周りの協力は必須です。つい一人でがんばってしまう方もいるかもしれませんが、無理せず協力を仰ぎましょう。
保育園への送迎や子どもの体調不良による欠勤や早退の関係で、職場で肩身の狭い思いをするのであれば、時短勤務や部署異動、在宅勤務が可能かどうかを打診してみるとよいでしょう。
また、パパと協力して家事や送迎をこなす、お迎えが難しいときはファミリーサポートにお願いする、ネットスーパーや家事代行サービスを利用するなど、手間を減らせるように工夫しましょう。