新生児にえくぼってあるもの?えくぼの仕組みや疑問を解決!
えくぼのある顔はチャーミングですよね。えくぼがあると顔の印象も大きく変わってきます。「両親にはえくぼがないのに、赤ちゃんにはえくぼがある」「新生児の頃にあったえくぼがだんだん消えてきた」など、赤ちゃんのえくぼに関する疑問から、そもそもどうしてえくぼができるのか、その仕組みについて解決していきます。
えくぼってそもそもどんなもの?
えくぼができる仕組み
顔を断面で見てみると、外側から皮膚・皮下脂肪・筋肉・骨と続くのですが、皮下脂肪が少ない場所があると、その周りに比べて皮膚が筋肉に直結しているため、筋肉に引っ張られやすくなります。つまりえくぼとは、皮下組織の発達が不十分な隙間の部分にできる、ということになります。もともと皮下脂肪が多い人は、その分皮下脂肪の均一さにバラつきが出る可能性が高くなるので、えくぼができやすいといえます。そう考えると皮下脂肪の多い赤ちゃんや女性にえくぼのある人が多いのも納得できますね。
可愛いらしい印象を与えるえくぼが実は未発達な皮下組織によるものというのは不思議なものです。
えくぼってどういうもの?
そんな好印象のえくぼですが、人相学では様子が違うようです。「ほほに穴が開いている=欠けたところがある」ことから、周囲への思いやりに欠けているという解釈になるそうです。
一方で、恋愛における有名なことわざで「あばたもえくぼ」という言葉がありますね。好きになった相手ならば、あばた(天然痘にかかって水ぶくれが治った後、 顔の皮膚に残る小さなくぼみのこと)、つまりその人の欠点ですらえくぼのように可愛らしく見えてしまう、という意味です。これはえくぼは可愛い、ということが大前提のことわざなんですね。やはりえくぼのできる顔は印象強く見る人を惹きつけるようです。
赤ちゃんにもえくぼってあるの?
赤ちゃんはえくぼができやすい
出産後の赤ちゃんの身体は目まぐるしく成長していきます。筋肉や骨はもちろん、皮下脂肪も徐々にまんべんなく付いてきますので、最初のうちは部分的に未発達なところもあり、笑筋に関わらず様々なところにえくぼができるものなのです。左右対称でなかったり、ほほ以外の場所がくぼんでいたりしても、赤ちゃんの成長過程なので、あまり心配しなくても大丈夫です。
えくぼは遺伝するもの?
有性遺伝と劣勢遺伝という言葉を聞いたことはありますか。遺伝のパターンは有性遺伝子(A)と劣性遺伝子(a)の組合せで、AA、Aa、aaの3種類しかなく、AAやAaのように有性遺伝子が1つでも含まれると有性の特性が現れる、というものです。
えくぼに関しては、えくぼがある方が優勢遺伝子でえくぼがない方が劣性遺伝子です。つまり両親ともえくぼがある場合は子どもにもえくぼができる確率は高いですが、それでも両親ともがAaの組合せの遺伝子だった場合は、子どもがaaの組合せを受継ぐこともあり、そうするとえくぼがないということになります。
えくぼが消えた!いつまであるもの?
また、大人になってから消えるえくぼは、年齢とともに筋肉が衰えてきたり、肌の弾力がなくなってきたことで、えくぼのくぼむ状態が分かりにくくなったため、消えたと言うよりも目立たなくなったものと考えられます。えくぼは消えることもありますがそのタイミングは人それぞれのようです。