子育て中の歯磨きの悩み。歯磨きをはじめる時期や嫌がる時の対応
子どものお口に小さい歯がちょこんと生えてきているのを見ると、とてもかわいいですよね。今回はそろそろ歯磨きを始めた方がいい?と考えだしたママさんに、歯磨きを始めるのに適した時期や正しい歯磨きの方法、嫌がってしまう場合の対応などを紹介したいと思います。
歯磨きはいつからどうやるの?
歯磨きを開始する時期
最初に生える下の前歯に関しては、まだ離乳食が始まっていない時期であれば唾液によってほとんどの汚れが流されるので、歯磨きをしなければ!と気負いこむ必要はまだあまりありません。赤ちゃんの頭をおひざに乗せて、ガーゼなどで軽く歯をふいてあげましょう。
上の歯が4本生え揃ったら歯ブラシを使い始めます。離乳食が進んでくると食べカスが残りやすくなるので、歯ブラシで優しく磨いてあげましょう。
自分で磨き始めるのはいつから?
始めはきちんと磨けなくて当たり前なので、まずはママが歯磨きをするところを見せながら、一緒に楽しんで歯磨きするようにしましょう。子どもは前歯だけ、奥歯だけ、など同じ場所ばかり磨いていることが多いので、「奥歯を磨いたら次は前を磨くよ~」など、ママが声を掛けながら一緒に磨いていくとよいですね。
自分で磨くようになっても、仕上げ磨きは必ずしましょう。子どもが自分で磨きにくい奥歯や、歯の裏側などを丁寧に仕上げ磨きしてあげてくださいね。また、歯ブラシを口に入れながら歩き回ると危険なので、歯磨きをする際の指定の位置を決めるなど、注意して見てあげてください。
仕上げ磨きはいつまで必要?
この頃には一見、全体を磨けているように見えますが、奥歯まで歯ブラシが届いていない、歯の上だけを磨いて裏側は磨けていない、ということが多いです。歯垢は時間が経つほど石化して固くなり、どんどんその上にたまっていってしまいます。寝る前の歯磨きだけでよいので、仕上げ磨きをしてあげてください。
また、歯の間に挟まった歯垢は歯ブラシだけでは取ることができないので、歯間ブラシも使いましょう。子ども用の小さい歯間ブラシやY字型の物など、使いやすい物も売られています。なるべく毎日、難しい場合は1週間に2回でもよいので、歯間ブラシを使って隙間の汚れもしっかりキレイにしましょう。
正しい歯磨きの方法とタイミング
正しい歯磨きを確認しよう
まず、歯ブラシの持ち方はえんぴつ持ちです。しっかり汚れを落とそうとゴシゴシこすると、かえって汚れを取りにくく、痛いと子どもが嫌がる原因にもなってしまうので、軽い力で小刻みに動かすのがコツです。歯の噛む面だけでなく、内側と外側も忘れずに磨きましょう。特に内側は子どもの歯磨きでは磨けていないことが多いので、仕上げ磨きではしっかりと磨いてあげてください。
歯磨きにかける時間は、1本の歯につき5~10秒くらいが目安です。1回こすったくらいでは歯垢は落ちないので、1本ずつ丁寧に磨きましょう。
一日に何回どんなタイミングがいい?
大人のように食事のたびにした方がいいの?と思われるかもしれませんが、離乳食の始まっていない赤ちゃんなら一日1回でも大丈夫です。この時期の赤ちゃんはおっぱいを飲みながら寝てしまうことも多いでしょうから、必ず寝る前に!と意気込まなくても、機嫌のよいタイミングにガーゼで軽く磨いてあげるとよいですね。
離乳食が始まったら、一日1~2回が目安です。タイミングは朝食後か昼食後に1回、寝る前に1回です。一日1回の場合でも、寝る前にきちんと一日の汚れを落としてあげれば大丈夫です。食後に磨かない場合は、食事の最後にお茶を飲ませて食べカスなどが残らないようにしてあげましょう。
歯磨き粉は使用するの?
虫歯予防にはフッ素入り歯磨き粉がおすすめです。フッ素の危険性が気になるママもいるかもしれませんが、一度に大量に摂取しなければ危険はありませんし、磨いた後にうがいをして吐き出すことができれば問題ありません。
子ども用の歯磨き粉でも色々な種類のものがありますが、発泡剤の入っていないものを選びます。泡があると汚れが見えにくくなり、磨き残しの原因となってしまうこともあるため、発泡剤入りはなるべく避けましょう。うがいが苦手な子には、吐き出さなくてもよいジェルタイプの物もありますので、お子さんに合わせて選んでくださいね。
歯磨きを嫌がる子どもへの対策方法
歯ブラシや磨き方は合ってる?
歯ブラシは仕上げ磨き用の物を使います。ヘッドが小さく毛足が短いので、子どもの口内に痛みを与えにくくおすすめです。毛の硬い物や毛足の長い物は避けましょう。
磨き方について、まず力加減は強すぎませんか?力を入れてゴシゴシと磨くのではなく、桃の皮を磨くつもりで軽く優しく磨いてあげてください。子どもの歯茎は特に繊細なので、歯茎に毛が当たらないように注意しましょう。また、上の前歯を磨く際に、上唇と繋がっている筋の部分が当たらないように気を付けてあげてくださいね。