妊婦が立ち仕事をしても大丈夫?安全な生活を送るために必要なこと
最近では、妊娠してからも仕事を続けている妊婦さんはたくさんいますよね。しかし、立ち仕事をしていると「このまま仕事を続けても赤ちゃんに影響はないの?」と不安を感じている方もいることでしょう。ここでは、立ち仕事はお腹の中の赤ちゃんに影響があるのかや、妊娠生活を快適に送るためにできることなどをご紹介します。
妊婦の立ち仕事による赤ちゃんへの影響は?
立ち仕事は流産の直接原因にはなりえない
立ち仕事が流産に直接的に関係している可能性は低いといえます。流産は妊娠初期(特に12週目ごろまで)に多く、この時期の流産は染色体の異常や原因が分からないことがほとんどです。
仕事をしていなくても流産になる方もいるため、立ち仕事をしているからといって流産の危険性があるとは限りませんよ。しかし、無理をすると体に悪影響なので、こまめに休息を取りながら仕事を続けましょう。
発育への影響は医学的に証明はされていない
「立ち仕事をしているとお腹の中の赤ちゃんの発育が遅れる」という研究結果を発表している海外の科学者などもいますが、医学的には証明されていません。立ち仕事を続けていても健康な赤ちゃんを出産したママもたくさんいるので、あまり考え過ぎないようにしましょう。
赤ちゃんの発育の遅れは、様々な原因が考えられます。立ち仕事をしているママは、あまり無理をしない、休めるときは休む、規則正しい生活を心がけるなど、体に負担のかからないように生活することが大切ですよ。
立ち仕事でのストレスは赤ちゃんに悪影響
「立って仕事をこなすのがつらい」「貧血ぎみで立っているのがつらい」など、立ち仕事にストレスを感じている方がいるかもしれませんね。妊娠中の体や心のストレスは、赤ちゃんにも伝わり悪影響をおよぼす可能性があります。
人がストレスを感じているときは、アドレナリンが分泌され興奮状態になります。ママが興奮状態になると血液はママの脳や心臓に優先的に流れていくので、赤ちゃんがいる子宮は血液不足になります。酸素や栄養まで不足すると発育が遅れることも考えられるため、無理をしないように心がけましょう。
妊娠中の立ち仕事でママへ与えるリスクとは
身体が冷えて足のむくみが起きやすい
妊娠30週ごろが特に血液量が増えやすく、妊娠前と比べると1.5倍くらいになるようですよ。ほかにも、きつめの服を着用して体を締めつけたり、圧迫したりすることで起こる血液循環の滞り、塩分の過剰摂取、立ち仕事などがむくみの原因になります。
長時間の立ち仕事は、血液循環が悪くなり体がむくみやすくなる以外にも、身体を冷やす可能性があります。むくみがひどいと、妊娠高血圧症候群になるリスクもあるので注意が必要でしょう。
立ち仕事やストレスでお腹が張りやすくなる
長時間の立ち仕事は妊娠中の身体には負担が大きいので、たまにイスに座って休憩する、横になれる場所を確保しておくなど、身体を休める場所を作っておくとよいですね。我慢して仕事をし続けると赤ちゃんやママの命に危険がおよぶこともあるので、妊娠中の無理は禁物ですよ。
また、ストレスでもお腹が張りやすくなってしまいます。ストレスは赤ちゃんにも悪影響なので上手にストレス発散をしましょう。
オーバーワークや腰の痛みに注意しよう
「周りに迷惑をかけるのがイヤ」というママの気持ちも分かりますが、妊娠中は赤ちゃんとママの身体を第一に考えて、無理は控えましょう。
また、妊娠後期に入るとお腹も大きくなっていきますよね。長時間の立ち仕事は腰痛の原因にもなるので、デスクワークなどの身体に負担のかからない業務に変更してもらうか、早めに産休を取ったほうがよいかもしれませんよ。