出産1カ月前の外出は大丈夫?万が一への備えと注意すべきこと
出産予定日まで1カ月になると、いつ出産がはじまってもおかしくありません。陣痛、破水など出産のはじまりは予測がつかないものなので、そうしたことが気になって外出してもよいかどうか迷うママも多いですよね。この記事では、外出の許容範囲や時間帯、そのほかの注意したいポイントをまとめてみました。
外出する前に知っておきたい三つの疑問
外出範囲はどこまで?
臨月に入る妊娠37週頃は、赤ちゃんの方も生まれる準備ができていつ生まれても大丈夫とされる時期です。いつ出産がはじまって入院となってもよいように、妊娠36週までには入院準備を整えておきましょう。
その上で、臨月に入ってからの外出は近所に買い物に行ったり、友達と近場のカフェでランチをしたりといった範囲であれば問題ありません。家の近くを散歩するのも、運動になるのでおすすめです。ただし、少しでも体調に不安があるときは無理はせずに外出は控えてくださいね。
外出する時間帯はいつがおすすめ?
また、外出時に公共交通機関を利用するなら、朝の通勤ラッシュや夕方の帰宅ラッシュを避けた時間帯を選びましょう。特に、混雑した乗り物の中ではお腹を圧迫される心配がありますし、人の多さに酔ってしまって気持ちが悪くなる可能性もあります。
バスや電車が混雑する時間帯を避ければ、座席を確保しやすいです。乗車している時間が短い場合でも、臨月のお腹で揺れる乗り物に乗るのは負担が大きいため、座れる時間帯を選ぶことが大切です。もしも混雑する時間帯に外出する必要がある場合は、家族に車を出してもらうとか、タクシーでの移動も考慮しましょう。
旅行や遠出は控えるべき?
そのため、出産が近くなったら、自宅や産院からあまり遠く離れた場所には行かないようにしましょう。なにか起こった場合にすぐに産院に向かえるように、産院まで遠くても1時間程度で到着できるくらいの場所にしておくと安心です。
もし、妊娠中に旅行に行っておきたいというのであれば、臨月に入る前までに行くように計画してくださいね。特に経産婦の場合は、初産婦よりもスピード出産になる可能性が高いので注意が必要です。冠婚葬祭などやむを得ない事情なら、医師に相談しましょう。
安心して外出するための準備と注意したいこと
1人での外出は避けよう
出産がはじまるタイミングというものは誰にも予測がつかないものです。もしも、ママが単独でお出かけしていて外出先で陣痛がはじまってしまったら?破水をしてしまったら?そんな不測の事態に対応してくれる人が一緒にいてくれると心強いですよね。
いざというときのために、付き添ってくれる人には出産する病院の場所と連絡先を伝えておきましょう。1人で外出するしかない場合には、家族と連絡が必ずとれるような体制を整えておくことをおすすめします。
混雑する場所や時間帯は避けよう
混雑する場所や時間帯は、お腹の大きな妊婦さんにとっては危険が多いからです。人ごみに揉まれてお腹を圧迫してしまうかもしれませんし、誰かとぶつかって転倒してしまうかもしれません。朝夕のラッシュの時間帯の駅は急いでいる人も多く、そうした危険性が特に高い場所であるといえます。
また、休日のショッピングモールや観光地なども混雑が予想されるので避ける方が安心です。混雑している場所では動きにくいので疲れやすいですし、感染症にかかるリスクも高まります。
外出するのであれば、平日の人が少ない時間帯を選ぶようにしましょう。
こまめな休憩と用意するとよいもの
万が一、外出先で出産がはじまったらそのまま病院へ直行できるよう、保険証や診察券、母子手帳は常に用意して持ち歩くと安心です。もしかしたら破水する可能性もあるので、夜用ナプキンを数枚準備しておくのもおすすめですよ。
事前に妊婦対応のタクシー会社に登録しておくと、緊急時にもスムーズに対応してもらえます。病院の連絡先とあわせて、タクシーの電話番号を携帯に登録しておくと、突然、産気づいても慌てずに済むでしょう。
外出する際の移動手段と手段別の注意点
電車を利用する場合の注意点
また、これは電車に限ったことではありませんが、不特定多数の人が利用する乗り物では、感染症にかかるリスクがあることを頭に入れておきたいですね。乗車する際は、マスクの着用を忘れないようにして、帰宅後は手洗いうがいを徹底しましょう。
新幹線を利用するのであれば、自由席ではなく必ず指定席を選ぶようにすると安心です。指定席を選んでおけば、混雑していて空いている座席がないという心配がありません。さらに、喫煙ルームから離れたところに座る、トイレの近くに座るなど、座席の位置もある程度希望がとおりやすくなるので、ママの負担軽減につながります。