へその周りは妊娠線が出やすい?妊娠線の基礎知識や正中線との違い
妊娠が進み、少しずつお腹が大きくなるのはうれしいものの、同時に妊娠線が気になるママも出てきますね。妊娠線予防のケアをしていても、なぜ線が出るのか知らないママも多いかと思います。ここでは妊娠線が出る理由や、なぜへその周りにも出やすいのか、妊娠線と間違えやすい正中線についてもご紹介していきます。
妊娠線の特徴や出やすい体質について
原因はお腹の皮膚の急激な伸び
お腹の赤ちゃんが順調に成長している証ともいえますが、急激にお腹が膨らむために皮膚の伸びは追いつかなくなります。すると皮膚の組織が破壊されてしまい、細胞と細胞との間に亀裂ができるために妊娠線が出てきます。
皮膚の表面にある表皮は伸びがよく急激なお腹の膨らみにも対応できるのですが、表皮の下にある真皮や皮下組織は表皮に比べると弾力性が乏しく対応できません。その結果、真皮や皮下組織の細胞が破壊されて亀裂が起こり、妊娠線が出るのです。
赤っぽい色から銀白色に変化して定着
妊娠線は時間とともに白っぽい銀白色に変化していきます。妊娠線ができ始めてから3カ月ほどでこのような変化が起こりますよ。色の変化が起こるのは、細胞の破壊によって生じた炎症が治まるためです。
妊娠線は銀白色に変化しますが、残念ながらその後消えることはなく定着してしまいます。ですが、時間が経過するとともに妊娠線の色は薄くなり徐々に目立ちにくくはなっていきますよ。
妊娠線が出やすい三つのタイプ
乾燥肌のママは皮膚の柔軟性が乏しく、お腹の膨らみに皮膚の伸びが追いつかないため妊娠線が出やすくなります。また筋肉質なママも皮膚が硬いため伸びにくく、乾燥肌のママと同じように妊娠線が出やすいタイプです。
多胎妊娠のママはお腹が大きくなるスピードが速く、お腹の子どもが1人の場合よりもお腹が大きくなります。そのため皮膚の伸びが追いつかず、妊娠線が出やすくなります。
皮下脂肪が多かったり、妊娠前から肉割れができていたりするママも妊娠線が出やすいといえますよ。
へそ周りは妊娠線が最も多い場所
出やすく気づきにくい「へそ下」
お腹が膨らみ大きくなると、ママのへそ下や下腹部は上から見えにくいため気づきにくいですよね。もともと女性の体は皮下脂肪を蓄積しやすいうえに、内臓があるへそ周りは臓器守るために脂肪が多い状態です。さらに、妊娠が進むとお腹の中の赤ちゃんを守るために、へそ下や下腹部の皮下脂肪が蓄積しやすくなります。
皮下組織が厚みを増すことで皮膚の弾力が低下して、断裂しやすくなります。皮下脂肪は柔軟性が乏しいため、下腹部やへそ下は妊娠線が出やすくなりますよ。
お腹以外にお尻や胸などに出ることも
妊娠すると乳腺が発達し、バストサイズが急激に大きくなりますよね。お腹と同じように急激に膨らむため、皮膚が伸びる速度が追いつかなくなります。胸の横や下の辺りは見えにくいため、見過ごすママが多くいます。
お尻も妊娠によりボリュームアップする部分です。骨盤が開くことでお尻周りの皮膚が引っ張られ、妊娠線が出てくるのです。また、大きくなる腰回りやお尻を支える足も太くなり、足の付け根や太ももの内側にも妊娠線が出やすくなりますよ。
ほかにも、二の腕に妊娠線が出たという悩みを持つママもいます。脂肪がつきやすい部分には、妊娠線が出ることがあることが分かりますね。
保湿ケアが有力だけど絶対ではない
皮膚が乾燥すると伸びが悪くなるため、妊娠線は出やすくなります。保湿ケアをすることで乾燥を防げば妊娠線は出にくくなりますね。予防法としては有力ですが、保湿をすれば絶対に妊娠線が出ないわけではありません。
妊娠線予防でクリームを毎日塗るケアを行っていたママでも、妊娠線が出てきたという経験を持つ方もいます。クリームだけではなく、オイルを併用しても妊娠線が出たママはいますよ。
皮膚の乾燥だけが妊娠線の出る原因ではないので、保湿ケアすれば絶対出ないわけではないということですね。