産後太りの理由は?太る時期や太らない人との違いを知りたい
妊娠して体重が増えてしまったけれど、産後痩せられるのか心配になってしまいますよね。産後は痩せやすいといわれていますが、その理由は授乳やホルモンが関係しているようです。痩せやすい時期をどう過ごすか、太らないようにするポイントなどを知って、元の体重に戻しましょう。
産後太りってなに?妊娠出産で全員太るの?
産後太りっていつからいつまで?
この体重の増加の内訳は、赤ちゃん、胎盤、羊水は5kgほどで、残りは増加した血液約2kgと、脂肪です。増加した血液は自然に元に戻るようですが、脂肪は元に戻らないことも…。そのため、妊娠中に食べ過ぎや運動不足で脂肪を増やしすぎないように注意が必要です。
体重の戻り方には個人差があり、産後数カ月で元に戻る人もいれば、何年もかかってしまう人もいます。ちょっと長いように思えますが、産後10年たっても元の体重に戻らない人も、産後太りと呼ばれるようです。
母乳育児なら自然に痩せるってホント?
母乳を100ml作るのに必要なエネルギーは約65kcal。生後1〜3カ月の赤ちゃんは1日700mlくらいのミルクを飲むので、母乳育児をしているママは1日に455kcalも母乳によって消費されることになります。
また、母乳育児をしていると、プロラクチンというホルモンが分泌され、このホルモンによって太りにくい体質になることができるそうです。
しかし母乳育児をしているのに痩せなかったというママもいます。授乳中はお腹がすくものですが、消費カロリーよりも摂取カロリーがオーバーしてしまっては痩せることができません。食べ過ぎや高カロリーの食事には気をつけましょう。
産後痩せで悩む人も。産後痩せの人の特徴
急激に痩せてしまう人の原因は、母乳が出すぎてしまっている、食事がしっかりととれていない、甲状腺の病気にかかっている可能性などがあげられます。
産後は、食欲があって常に食べてしまうというようなママも多い一方、不規則な生活で胃腸が弱ってしまい、あっさりとしたものしか食べられなくなってしまったり、十分に食事をとれていなかったりするママもいます。
母乳がたっぷりと出ているのに、摂取カロリーが極端に少ないと急激に痩せる原因となってしまうのです。その場合は、炭水化物を多めにとるように心がけましょう。また、頻繁に起こる病気ではありませんが、バセドウ病と呼ばれる甲状腺の病気の疑いもあります。
産後太りの理由。出産育児との深い関係
妊娠中からの骨盤のゆがみ
妊娠中から産後にかけて、骨盤内の筋力が低下したり、出産により骨盤の関節がゆるんだりすることで骨盤にゆがみが生じる場合があります。
骨盤が歪んでしまうと、血液の流れや代謝が悪くなって痩せにくくなるだけではなく、冷え性や肩こり、腰痛といった症状もでてくる可能が…。
さらに骨盤がゆがむと内蔵の位置がずれ、ぽっこり下腹やデカ尻の原因となってしまうことがあります。骨盤のゆがみは放っておくと老後にまで影響を及ぼすといわれています。具体的には尿もれ、子宮脱といった問題も起こりうるので、骨盤のゆがみは放っておかずきちんと矯正しておきましょう。
基礎代謝が低下するのは本当?
妊娠すると激しい運動ができないため、筋肉が落ちてしまっている人もいます。筋肉が減ることで妊娠前と比べて代謝が悪くなってしまうようです。
しかし、授乳や、先ほどお話ししたホルモンの関係により、出産後は太りにくい状態にもなっています。そんな中で体重が落ちなかったり、増えたりするということは、食べ過ぎている可能性があるかもしれませんね。
「赤ちゃんのためにもたくさん食べなくちゃ」という気持ちは分かりますが、食べ過ぎは健康を害する場合もあるので気をつけましょう。
育児から起こる睡眠不足や育児ストレス
産後、数時間おきの授乳や赤ちゃんのお世話で睡眠が不規則になってしまうことでしょう。また、育児のストレスに加え、産後ホルモンバランスの乱れによって引きおこされる「産後うつ」といわれる状態により、ストレスを感じやすくなっている可能性もあります。
人はストレスを感じると、空腹感を感じやすくなるといわれており、ストレスを解消するために食べすぎてしまっている可能性があるのです。
「ストレスが溜まっているな」と感じたら、ゆっくりお風呂に浸かってみたり、1時間でも子どもをパパに預けてみたり、ママがリフレッシュできる時間を作ってみてくださいね。