生後11カ月の赤ちゃん。成長や離乳食、断乳、寝かしつけの悩み
成長にピッタリなおもちゃを選ぼう
生後11カ月の赤ちゃんは、つたい歩きが上手になり、細かいものでも掴めるようになってきます。何もないところで立ち上がる赤ちゃんも増えていきますね。
そんな生後11カ月の赤ちゃんにおすすめなのが、積み木です。積むのはもちろんですが、崩しても楽しい積み木。繰り返し、遊びましょう。
積み木は指先が器用になるだけでなく、バランス感覚や集中力も養えます。何を作るか、想像力も鍛えられますね。
ただ、まだまだ誤飲を注意しなければならない月齢です。持ちやすく、単純な形で、舐めても心配のない素材のものを選びましょう。
生後11カ月の赤ちゃんの困った行動
大きな声で周りの視線が気になる「奇声」
生後10カ月くらいまでは「オギャー」など赤ちゃんらしい声がほとんどでしたが、生後11カ月になると「キィー」「ウォー」などの奇声と感じ取れるような声に変わることがあります。体がしっかりしてくるので、声も大きく、人の目が多い場所などではパパやママを困らせてしまうことがあるでしょう。
あまりにも声が大きくて、自分の声でびっくりして泣いてしまう赤ちゃんもいるようですよ。
この大きな声に体調が悪いとか、障害があるなどと心配してしまうパパやママもいるようですが、実は、赤ちゃんが声を出す練習、言葉を話す練習をしている最中なのです。まだ声の大小の調節がうまくいっていないので、奇声と聞こえてしまうのですね。
お友達やママを「噛む・叩く」
赤ちゃんは軽く触れているつもりであったり、噛んだり、叩いたりする動作に興味があったり、遊んでほしいと意思表示をしていたり、と理由は様々です。
生後11カ月の赤ちゃんは体がしっかりしてきても、力の調節は未熟です。怒らずに、撫で方や触れ方をその都度、教えるようにしましょう。
噛んだり、叩いたりする動作に興味を持ってしまった場合は、ほかに興味が移るのを待つか、その場で、噛んだり、叩いたりすることはダメなこととしっかり伝えましょう。
おもちゃや食べ物を「投げる」
赤ちゃんの成長を感じられる行動ですが、コップやおもちゃ、ティッシュの箱、離乳食の入ったお皿など、何でも投げるので危ないですよね。また、人に向かって投げる、投げたあとバランスを崩して転ぶなど、一瞬でも目が離せなくなってしまいます。
投げる動作を楽しんでいることがほとんどですので、危なくない場合は見守りましょう。
危ない場合は、叱ってダメなことと教えましょう。その場で、短い言葉で、怒った表情を見せながら、叱ることがポイントです。叱った後は、赤ちゃんは不安になっています。抱きしめて気持ちを落ち着かせてあげましょうね。
生後11カ月、離乳食のメニューや悩み
カミカミ期からパクパク期へ、形状や回数
生後11カ月はカミカミ期の後半で、カミカミ期からパクパク期への移行期間です。パクパク期と呼ばれる離乳食完了期に向けて、歯茎を使い、つぶしながら食べられるように、食材の固さや大きさに注意して進めましょう。
主食のおかゆは5倍粥から軟飯へ、食材の大きさは1cmくらい、やわらかさはバナナくらいが目安です。1日の食事量は、子ども用茶碗1杯弱くらいです。
3回食が基本です。パパやママと同じリズムで、朝、昼、夜と食べる時間を決めましょう。
簡単にできるおすすめのメニュー
主食の炭水化物、主菜のたんぱく質、副菜のビタミン、ミネラルをそろえるイメージを持つと栄養バランスも整いますね。でも、この3品を毎食そろえるのは大変です。
主食にたんぱく質を入れて、副菜はビタミン、ミネラルの1品のみ、など効率よく、負担にならない工夫をしましょう。
お粥のアレンジは、時短で栄養バランスもよく、赤ちゃんがモリモリ食べてくれること間違いなしです。ニンジンやブロッコリーなど野菜を煮込み、やわらかくなったら、ご飯を入れます。味付けとしてシラスなどを入れれば、おいしく食べられますね。
好き嫌いや遊び食べにはどう対応する?
赤ちゃんの味覚はパパやママよりも敏感で、苦味、酸味、辛味などは嫌がる傾向があります。また、一度喉につかえたり、うまく飲み込めなかった食べものには苦手意識を持ってしまうようですし、こぼしたり、残したりしたときに、叱られたということも好き嫌いに繋がってしまうようです。
味付けは薄味でマイルドにし、固さは確認しましょう。楽しくなるような見た目や盛り付け、お皿などを工夫するといいですね。
そして、遊び食べをしたり、こぼしたりしても、叱らないことです。赤ちゃんにも食事は楽しいと分かってもらえるように、明るい食卓を心がけましょう。