3カ月になったら首がすわる?状態やチェック方法と練習について
生後3カ月ごろになったら首がすわり始めると聞いたのに、生後3カ月ごろになってもその兆候がみられないと心配になりますよね。まずは今赤ちゃんがどのような状態なのかを知り、首がすわっているのかを調べてみましょう。今の状態を知る方法と、発達を促す練習の仕方などをご紹介します。
赤ちゃんの首がすわる状態や時期について
首がすわるとは首が安定し頭を支えること
はじめはふにゃふにゃでも、成長するうちに体は少しずつしっかりとしてきます。首の周りの筋肉から鍛えられて、自分自身で頭を動かしまっすぐに保てるようになってくるのです。首が安定して頭を保てるようになることを首がすわるといいます。
運動機能は体の上部から下部の順に発達していきますから、体の上部である首が安定することは発達の始まりとして大切なことなのです。そのあとに寝返りやお座りなど色々な動きをするようになってくるので楽しみですね。
約5割の赤ちゃんが3カ月ころ首がすわる
母子手帳の中に、標準的な発達の基準が書かれている乳児身体発育曲線という表があるのを知っていますか?その表の中に書いてある首がすわる時期は、生後3~4カ月ごろとあります。ですから、4カ月健診で確かめるのですね。
統計的には生後3カ月で首がすわるのは約5割で、生後4カ月になるころには約9割の赤ちゃんが首がすわるといわれています。生後3カ月ごろに、まだすわっていないようでも、発達が遅れているのではと気にしなくても大丈夫そうですね。
5カ月を過ぎても不安定なときは一度病院へ
発達のスピードがゆっくりなだけならよいのですが、そうでない場合も考えられますので早めに対応する方がよさそうです。首がすわらないだけでなく脱力しているような状態であれば、難病の一つといわれている脊髄性筋萎縮症の可能性があります。
また、ママのお腹の中にいるときや新生児期の脳への損傷が原因で発症する脳性麻痺も、首がなかなか安定しないという特徴があります。ママが判断するのは難しいので、病気や障害があるかもしれないと心配がある場合には、小児科に行ってみてもらいましょう。
首がすわったかどうかをチェックする方法
うつぶせにして頭を持ち上げようとするか
赤ちゃんの肘を曲げて胸の下にし、うつぶせに寝かせてみてください。その体勢で赤ちゃんはどう動きますか?頭を床につけたままでいたら、まだ首は安定せず不安定なままですね。
大きくて重い頭を持ち上げるだけの筋力が、まだ鍛えられていないということでしょう。その状態であれば、もうしばらく様子をみておく方がよいですね。
首や体の筋力が鍛えられてきたら、頭を起こすことができるようになるでしょう。その動きがあらわれるようになったら首がすわってきたということになります。
縦抱きにして傾けても首が倒れない
成長していくと縦抱きにしているときに、ママの体に密着しなくても首をまっすぐできるようになってきます。不安定であれば首がぐらつくときもありますから、後頭部辺りに手を構えておくとすぐにサポートすることができて安心ですね。
首がだいぶしっかりしてきたと感じたら、赤ちゃんの脇の下に手を入れて縦抱きし、ママと向かい合わせて少し傾けてみましょう。首が前後にガクンと倒れずに、この姿勢がとれれば首がすわっているとわかりますよ。
仰向けに寝かして両腕を持って引き起こす
首が不安定なときにすると負担がかかって危ないですので、生後2カ月以降に行う方がよいでしょう。また、引き起こすときはゆっくりと優しく行いましょう。勢いよくすると腕の関節が外れてしまうこともありますから、注意して行うことが必要ですね。
生後3カ月ごろになったら今までお話ししてきたように、実際に動かしてみると現状がわかりますね。もし、首が不安定なままで気になるようであれば、これからお話しする練習をするとよいですよ。
3カ月ごろから首すわりの練習をしよう
赤ちゃんをうつぶせにする
目が覚めているときに1回1~2分からうつぶせを始めて、徐々に時間を延ばしていくようにします。慣れてきたら5~15分のうつぶせ遊びを1日4~5回するとよいでしょう。授乳後は吐いてしまう可能性がありますから避けましょう。
うつぶせにして顔をあげると視野が広がりますから、今までと違ったものが見えるでしょう。このうつぶせ遊びをすることで背筋や腕力もだんだんと強くなっていき、首周辺の筋肉も鍛えられますね。