出産までの平均時間はどれくらい?初産と2人目の違いやかかる時間
「あと少しで出産だけど、陣痛がきてから出産するまでどのくらいの時間がかかるの?」初めて出産するママはとくに心配になりますよね。ここでは陣痛から出産までの流れ、平均時間、初産や2人目の違い、お産が進まないときにはどうするのかをまとめてみました。出産までの流れを知って、安心して出産にのぞみましょう。
目次
- 陣痛が始まってから出産までの流れとは?
- 分娩第1期の状態とは
- 分娩第2期の状態とは
- 分娩第3期の状態とは
- 初産と2人目、破水してからの時間は?
- 初産婦の出産までの平均時間
- 2人目以降の出産までの平均時間
- 破水してから出産までのタイムリミット
- 平均だけじゃわからない?出産にかかる時間
- 1人目でもあるスピード出産
- 体力勝負の長時間出産
- 早くても遅くても産後はハッピー!
- 【先輩ママに聞きました】初産のとき、陣痛がきてから出産までどれくらいの時間がかかりましたか?
- 「6時間以上」と回答したママの体験談
- 「4~5時間」と回答したママの体験談
- 「その他」と回答したママの体験談
- お産が進まない!そんなときにはどうする?
- 歩いたりスクワットなどの運動を行う
- 吸引分娩などの医療介入を行う
- 緊急帝王切開になることも
- まとめ
陣痛が始まってから出産までの流れとは?
分娩第1期の状態とは
規則的な子宮の収縮で子宮口が開き、赤ちゃんの頭が下にきていることが認められ、陣痛の周期が10分以内か1時間に6回以上の陣痛がきた場合を「陣痛発来(はつらい)」といいます。このときに、病院に連絡するように言われることが多いようです。
お産が進むにつれて子宮口は開き、陣痛の間隔が短くなって、1回の時間は長くなり、強さも次第に強まります。子宮口が10cm開くと「全開」といわれ、陣痛の間隔は2〜3分、持続する時間は40〜50秒になります。
陣痛がきてから、子宮口が全開するまでを「分娩第1期」といいます。
分娩第2期の状態とは
赤ちゃんの頭の形とママの骨盤の形が違いますので、回旋して少しでも通りやすくするのです。赤ちゃんは骨盤に入りやすいように回旋し、赤ちゃんの顔が母体の後方をむくようになります。
骨盤出口でママの仙骨の曲がり具合に合わせて、赤ちゃんの頭はそり返って上手に外に出ます。体が回旋しながら、肩も頭も横を向いてスルンと出てくるのです。
外陰で赤ちゃんが出にくい場合は、裂けてしまうことや産科医が麻酔をして切開することもあります。赤ちゃんが生まれるまでを「分娩第2期」といいます。
分娩第3期の状態とは
赤ちゃんを出産した後に、必要なくなった胎盤が子宮壁からはがれて排出されます。これが、後産といわれるものです。
ママが赤ちゃんを抱っこしている間に、産科医が胎盤をきれいに取り出し、会陰が裂けたり切れたりした場合はきれいに縫ってくれます。このときのママは可愛い赤ちゃんを目の前にして、痛さは感じないでしょう。
後産もしっかりと処置しておく必要があり、この時点でママの出血が止まらないと命にかかわります。そのため、ママは2時間ほどは横になったまま過ごし様子をみます。
生まれてきたわが子を見たら、多くのママが痛さを忘れてしまうものです。母は強しですね。
初産と2人目、破水してからの時間は?
初産婦の出産までの平均時間
破水してからの第2期は平均で約2時間といわれています。このときは、赤ちゃんの頭も見え始め、痛さもピークになりますので、時間の感覚はあまりないかもしれませんね。
第3期には赤ちゃんはすでに生まれていますが、出産してから2時間ほどはそのままで経過をみる必要があります。初産婦は平均30時間ほど出産までにかかるといわれています。もちろん、個人差はありますので、あくまでも目安と考えてくださいね。
2人目以降の出産までの平均時間
陣痛の経験があるので落ち着いた対処もできますし、痛みの具合もわかっているので、ぎりぎりまで病院にこないママもいるほどです。
分娩第2期は平均1時間ほどといわれ、出産までの時間は平均15時間以内です。約半分の時間で出産するわけですね。
ただし、経産婦でも2人目の赤ちゃんが大きいと産道を通りにくく、1人目よりも時間がかかることもあるようです。出産は何があるかわかりませんので、ママも赤ちゃんも一人一人違うのです。
破水してから出産までのタイムリミット
破水してから24~72時間以内に出産をしないといけません。破水をすることで、赤ちゃんは外部と接触することになり、細菌等に感染する危険性が出てきます。細菌に感染するとママも赤ちゃんも危険です。そのリスクを避けるために、できるだけ早く出産をする必要があるのです。
本来は破水してから陣痛が始まることが多いのですが、陣痛が始まらないときがあり、破水からのタイムリミットが決まっていますので、促進剤などを使用して出産させるのです。