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出産までの平均時間はどれくらい?初産と2人目の違いやかかる時間

出産までの平均時間はどれくらい?初産と2人目の違いやかかる時間

「あと少しで出産だけど、陣痛がきてから出産するまでどのくらいの時間がかかるの?」初めて出産するママはとくに心配になりますよね。ここでは陣痛から出産までの流れ、平均時間、初産や2人目の違い、お産が進まないときにはどうするのかをまとめてみました。出産までの流れを知って、安心して出産にのぞみましょう。

陣痛が始まってから出産までの流れとは?

分娩第1期の状態とは

自然分娩はどのように進んでいくのでしょうか。陣痛は子宮が収縮して赤ちゃんを下に出そうとする力が働くことをいいます。

規則的な子宮の収縮で子宮口が開き、赤ちゃんの頭が下にきていることが認められ、陣痛の周期が10分以内か1時間に6回以上の陣痛がきた場合を「陣痛発来(はつらい)」といいます。このときに、病院に連絡するように言われることが多いようです。

お産が進むにつれて子宮口は開き、陣痛の間隔が短くなって、1回の時間は長くなり、強さも次第に強まります。子宮口が10cm開くと「全開」といわれ、陣痛の間隔は2〜3分、持続する時間は40〜50秒になります。

陣痛がきてから、子宮口が全開するまでを「分娩第1期」といいます。

分娩第2期の状態とは   

子宮口が全開すると、赤ちゃんは、子宮頸管を頭から下に下りてきます。ママの産道を通れるように頭の向きを変え、回旋しながら下りてくるのです。

赤ちゃんの頭の形とママの骨盤の形が違いますので、回旋して少しでも通りやすくするのです。赤ちゃんは骨盤に入りやすいように回旋し、赤ちゃんの顔が母体の後方をむくようになります。

骨盤出口でママの仙骨の曲がり具合に合わせて、赤ちゃんの頭はそり返って上手に外に出ます。体が回旋しながら、肩も頭も横を向いてスルンと出てくるのです。

外陰で赤ちゃんが出にくい場合は、裂けてしまうことや産科医が麻酔をして切開することもあります。赤ちゃんが生まれるまでを「分娩第2期」といいます。

分娩第3期の状態とは

赤ちゃんが出てきたからといって出産は終わりではありません。「分娩第3期」が始まります。

赤ちゃんを出産した後に、必要なくなった胎盤が子宮壁からはがれて排出されます。これが、後産といわれるものです。

ママが赤ちゃんを抱っこしている間に、産科医が胎盤をきれいに取り出し、会陰が裂けたり切れたりした場合はきれいに縫ってくれます。このときのママは可愛い赤ちゃんを目の前にして、痛さは感じないでしょう。

後産もしっかりと処置しておく必要があり、この時点でママの出血が止まらないと命にかかわります。そのため、ママは2時間ほどは横になったまま過ごし様子をみます。

生まれてきたわが子を見たら、多くのママが痛さを忘れてしまうものです。母は強しですね。

初産と2人目、破水してからの時間は?

初産婦の出産までの平均時間

初めて出産するママの場合、分娩第1期は平均して10時間かかるといわれています。10時間も陣痛の痛みが定期的にくるのですから、ママも大変です。このときに赤ちゃんも同じように頑張って外に出ようとしているのですから、2人で頑張っていることになりますね。

破水してからの第2期は平均で約2時間といわれています。このときは、赤ちゃんの頭も見え始め、痛さもピークになりますので、時間の感覚はあまりないかもしれませんね。

第3期には赤ちゃんはすでに生まれていますが、出産してから2時間ほどはそのままで経過をみる必要があります。初産婦は平均30時間ほど出産までにかかるといわれています。もちろん、個人差はありますので、あくまでも目安と考えてくださいね。

2人目以降の出産までの平均時間

一度出産を経験すると、赤ちゃんが産道を通っているので、2人目は道ができている分通りやすくなるといわれます。経産婦になると、分娩第1期は平均して約5時間かかるとされ、初産婦の半分ほどの時間になるようです。

陣痛の経験があるので落ち着いた対処もできますし、痛みの具合もわかっているので、ぎりぎりまで病院にこないママもいるほどです。

分娩第2期は平均1時間ほどといわれ、出産までの時間は平均15時間以内です。約半分の時間で出産するわけですね。

ただし、経産婦でも2人目の赤ちゃんが大きいと産道を通りにくく、1人目よりも時間がかかることもあるようです。出産は何があるかわかりませんので、ママも赤ちゃんも一人一人違うのです。

破水してから出産までのタイムリミット

破水とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて羊水が外に出ることです。羊水は勢いよく出ることもあれば、チョロチョロと少しずつ出てくることもあります。破水することで赤ちゃんが産道を通りやすくするのですね。

破水してから24~72時間以内に出産をしないといけません。破水をすることで、赤ちゃんは外部と接触することになり、細菌等に感染する危険性が出てきます。細菌に感染するとママも赤ちゃんも危険です。そのリスクを避けるために、できるだけ早く出産をする必要があるのです。

本来は破水してから陣痛が始まることが多いのですが、陣痛が始まらないときがあり、破水からのタイムリミットが決まっていますので、促進剤などを使用して出産させるのです。
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