出産までの平均時間はどれくらい?初産と2人目の違いやかかる時間
平均だけじゃわからない?出産にかかる時間
1人目でもあるスピード出産
しかし、3人目の出産を控えたあるママは「陣痛かな?」と思ってから病院に着いて、15分で出産となったそうです。2人目を妊娠中、陣痛の間隔が10分になったので病院に連絡しようと思ったら、急に痛みが激しくなりそのまま自宅出産してしまったママもいます。
1人目であっても優雅に構えていると、病院に到着してから1時間以内に生まれる場合があるようなので、初めてかそうでないかに関わらずしっかり心の準備をしておきましょう。
体力勝負の長時間出産
72時間というと3日も陣痛に耐えたことになります。最近では母体の体力消耗を考えて、そこまで長く待ってくれる産科医は少ないかもしれませんが、赤ちゃんの状態に問題がなかったり自然分娩にこだわったりすると30時間以上かかってしまうこともあるようです。
ただ、母体が長時間の陣痛に耐えられないと判断されると緊急帝王切開に切り替わることがあるので、出産は体力勝負というのは本当ですね。
早くても遅くても産後はハッピー!
出産は早くても遅くても、大事なのは赤ちゃんが無事で元気に生まれてくることです。あっという間のスピード出産だったママも、三日三晩の陣痛を耐え抜いたママも、帝王切開での出産になったママも、赤ちゃんの顔を見れば一気に痛みや不安を忘れてハッピーな気持ちになれるはずです。
「お産は人それぞれ」とはよくいわれますが、ママと赤ちゃんが初めて出会う感動の瞬間は一つとして同じものはない、ママと赤ちゃんだけの特別な時間なのです。
【先輩ママに聞きました】初産のとき、陣痛がきてから出産までどれくらいの時間がかかりましたか?
「6時間以上」と回答したママの体験談
- 陣痛を感じたのが午前四時でしたが午前中いっぱいは違和感がある程度でした。 午後から少しずつ痛さが増してきて不安も強くなりましたがどうにか深呼吸して気持ちを落ち着けました。産院の体力勝負だからご飯は食べた方がいいという助言から午後六時に夕食を食べ終わったあとトイレで破水し、痛みはピークになりました。産まれたのが午後九時で破水後は比較的すぐに出てきてくれたので安全でよかったです。
- 陣痛がきて出産までに27時間かかりました。生理痛のような痛みと出血があり病院に行くと、子宮口がすでにだいぶ開いていたのですが陣痛が弱くてひたすら陣痛に耐えました。昼の10時頃に入院して、本陣痛がきたのが翌朝7時。産まれたのが11時45分でした。土日だったこともあり、夫がずっと付きっきりで背中をさすってくれたり励ましてくれたりして、本当に嬉しかったです。
「4~5時間」と回答したママの体験談
- 陣痛に気付いた時には間隔が10分を切っていました。(正直これでも陣痛を疑っていましたが…)病院で診察を受けた時に7センチも開いていて驚かれたのを覚えています。全開になってから微弱陣痛になってしまいいきむのが大変でした。最終的には吸引になりましたが陣痛時よりうまくいきまないのが大変でした。
- 早産だったため、呼吸法が全く分からず、分娩台の上で助産師さんに「息を止めないで!」と何度も怒られました。二度目の出産のときはそのことを思い出してとにかく一定のリズムで呼吸をすることだけをずっと考えていたら、出産後産科のお医者さんに「お産上手ですね」と褒められました。
「その他」と回答したママの体験談
- 帝王切開だったので、陣痛の経験がありません。その代わりに、産後の痛みが酷くて一晩中苦しんだ思い出があります。帝王切開が決まっている時は、麻酔科の先生のいる総合病院をオススメします。
- 破水して、三日後に出産しました。陣痛促進剤を点滴して、それから14時間ぐらいかかったと思います。里帰り出産だったので旦那さんも破水の連絡を受けて駆けつけてくれましたが、お産が進まず仕事も休めなくなり、家族もまだ産まれないと誰も知り合いがいないなかの出産で孤独でした。
■編集部コメント
ママたちの体験談からもわかるように、出産のカタチは十人十色で、一つ一つのお産に素敵なストーリーがあります。女性にしか味わえない出産という体験を楽しむ気持ちを心の片隅に置きながら、新しい家族との感動的な初対面を迎えたいものですね。
次のコーナーでは、お産が進まないときに取る具体的な方法についてご紹介します。
お産が進まない!そんなときにはどうする?
歩いたりスクワットなどの運動を行う
破水をしていなくて、動いてよいといわれたら、歩いたり、階段を昇ったり降りたり、スクワットしてみましょう。重力の力を借りてお産をすすめるのです。無理をするのはいけませんが、体を動かすのは昔からお産を進めるにはよいといわれています。
できるだけ、自然分娩をしたければ、おっぱいマッサージやお産をすすめるツボを刺激したりするのもよいですね。できることはしてみたら、赤ちゃんにも伝わって陣痛が始まってくれるかもしれませんよ。
吸引分娩などの医療介入を行う
赤ちゃんの状態は病院で確認してくれますので、赤ちゃんが弱ってきていれば医療的介入をすることもあります。まず、赤ちゃんの頭にやわらかいシリコン製のカップを密着させて、陣痛に合わせて赤ちゃんを引っ張って誘導する方法があります。少し頭にカップの跡が残るかもしれませんが、時間がたてば気にならなくなりますので大丈夫ですよ。
鉗子(かんし)という金属製の2枚のへらを合わせた形の器具で、赤ちゃんのあごから頭の部分をはさみ、陣痛と同時に赤ちゃんを引っ張って誘導する場合もあります。こちらの方が誘導する力が強いです。
緊急帝王切開になることも
そのほかにも、破水してからタイムリミットが近づき、感染する危険性が高まるため帝王切開する場合があります。分娩中に赤ちゃんの心音が低下して戻らない場合や、胎盤がはがれかけて赤ちゃんが危険な場合、ママが妊娠高血圧症候群でけいれんを起こした場合なども、帝王切開になる可能性があります。
出産は本当に命懸けです。産科医も助産師も、ママと赤ちゃんの両方の最善の方法を考えて対処してくれるのですね。
まとめ
陣痛や出産は痛くて大変ですが、不思議と生まれてきた赤ちゃんを見たら忘れてしまうものです。あれだけの痛みを超えて、なお次の子どももほしいと思うぐらいですから、ママは強いのです。
出産は命懸けですが、女性にしか味わうことのできない幸せを感じることでもあります。育児のことを考えたら、出産の痛みは一瞬ですよ。安心して出産にのぞみたいものです。