
転勤が多い家庭の子どもの特徴は?気になる学力や不安な時期の接し方
パパの転勤で引っ越しの回数が多くなると、 子どもを新しい土地に連れて行くことがよいかどうか悩んでしまいますよね。転勤が子どもに与える影響は?成長したとき、学力に差は出ないの?など、悩みは尽きないものです。転勤族の子どもに現れやすい性格の特徴や学習方法、子どもへの接し方についてお伝えします。
転勤が多い家庭の子どもに表れる性格の特徴

明るく社交的で環境への順応性も高くなる
幼稚園に子どもが通っている場合は、ママが転園について先生と話す回数が多くなるので、自然に子どもと先生の会話が増えるでしょう。「新しい幼稚園楽しみだね。お手紙書いてくれるかな?」などと気づかって話しかけてくれますよね。
新しい土地でも、初対面の人と話をしながら関係を築いてゆくことになります。新しい幼稚園では、知らない先生や友だちとコミュニケーションを取ることが大切です。
そのため引っ越しを重ねる度に、社交的で順応性が高まってゆくのでしょう。
友だち付き合いが浅く表面的になりやすい
なぜなら仲のよい友だちができても、パパが転勤になると引っ越しをしなければいけないからです。初めは友だちと離れることが寂しいと感じて、落ち込んでしまうことがほとんどでしょう。
しかし引っ越しの回数が多ければ、友だちとの別れにも慣れてしまいます。「仲が深まっても、どうせまた離れ離れになってしまう」と初めから身構えてしまい、仲よくなった友だちとも浅い付き合いしかしなくなるのです。
多忙なパパとママに遠慮して自立が早くなる
辞令が出ると、パパが先に移動先に行ってしまうこともあるでしょう。そうなると、家庭内の準備をママ1人でしなければいけなくなります。
ママの忙しい姿を見ていると、子どもは話しかけづらくなるものです。幼稚園などでの悩みや寂しさも自分で解決しようとしてしまいます。
引っ越しをするときは、子どもも不安なことが多いと思います。幼稚園を変わるとなると、ママに話したいこともあるでしょう。
しかし忙しいパパやママに遠慮して、自分の悩みを相談できなくなり、自己解決してしまうので自立が早まってゆくのです。
転勤族の子どもの学力や習い事の傾向は?

転勤が子どもの学力に与える影響は少ない
学校のレベルや授業の進み具合もあるので、一概にはいえませんが、引っ越しが多いからといって学力が下がってしまうという心配はないようです。
学力については、家庭での方針が大きいといえるでしょう。転勤族の中には、教育熱心なパパやママも多いです。
授業のスピードが速い学校でも困らないように、先取り学習をさせている場合もあるでしょう。先取り学習とは予習のようなものです。
転勤族のパパは学力が高い傾向があり、子どもに質の高い教育を受けさせたいと考えている場合も多いのです。
転勤族のママは専業主婦が多くて教育熱心
専業主婦は時間に余裕があるので、栄養のあるご飯を作ったり子どもの宿題を見たりする時間を取りやすいものです。 また子どもと過ごす時間が長いので、生活習慣についての声かけもしやすいしょう。
子どもはわからない問題があると、家でママに教えてもらうことができます。そのため、家庭で学習する習慣が付きやすく学力が高くなるというわけです。
専業主婦なら日中ママ友とランチに行く機会も持てますよね。教育についての情報も入りやすいので、いっそう「子どものときに基礎学力を固めておくことが大切」と感じて教育熱心になるのです。
自信につながる習い事は継続しやすいものを
転勤のために年度途中で引っ越しをすると、新しい幼稚園のお遊戯会の役決めなどは、すでに終わっているかもしれません。主役になりたいと思っても決まった後からは、いい出せないものです。
みんなから「すごいね」と褒められるような経験が、引っ越しのためにできないのは残念ですよね。
そのため転勤族の子どもは、引っ越しても継続しやすい習い事をしていることが多いです。同じことを続けていると上達しやすくなります。
特技があれば周りの人から認めてもらえるので、新しい環境でも自信が持てるようになるでしょう。
転勤で不安になっている子どもへの接し方

一緒にいる時間を増やして不安に寄り添おう
子どもは、まだストレスをうまく発散できないので、いつもよりおこりっぽくなることもあります。じん麻疹が出たり、爪を噛む習慣が付いてしまったりすることも。
子どもの不安を取り除くために、できるだけ家族と過ごす時間を増やしましょう。一緒にいると、子どもが考えていることも伝わりやすいものです。
新しい友だちと遊ぶときは、引っ越しをした家に遊びに来てもらうのもよいですよ。遊びに来てもらうと、ママも友だちの顔や名前を覚えられるというメリットがあるからです。 ママが友だちの名前を覚えれば、子どもは相談もしやすくなり安心するでしょう。