幼児期の盗み癖は愛情不足から?子どもの心理と親のすべき対応
お店で会計をしている間に子どもがお菓子をポケットに入れたり、お友達の家のおもちゃを持ってきたりすることが続くと、子どもの将来が不安になりますし、ママは自分を責める気持ちになりますね。そこで幼児の盗み癖の原因や子どもへの対応のしかたなどをご紹介します。ママが子どもに向き合う一助となればと思います。
幼児期の盗み癖、考えられる原因について
善悪の判断がしっかりしていない、遊び半分
「してはいけない」といわれたことを我慢できる年齢は、およそ3歳半~4歳くらいです。また小学校低学年までは善悪の判断があいまいで、悪気がない場合もあります。
だからといって仕方ないではすまされず、ママはしっかりと叱り、善悪を子どもに教えていく「しつけ」が必要です。遊び半分という気持ちも、盗みが悪いことだとわかっていないからする行動ですよね。
盗みが悪いことだと、毅然とした態度で子どもに教えましょう。
ただ単純に物が欲しかった
けれども、まだ善悪の判断があいまい、もしくはわかっていても「ほしい!」という衝動が強ければ盗んでしまうかもしれません。深く考えずに欲しいから取っただけなのです。
ママは「わが子が盗みをした」という事態にショックを受けますが、考えようによっては、まだママの手が行き届く幼児期に「盗み」という失敗ができたので、きちんとそれが悪いことだと叱り、教えていく機会を得たと捉えることができます。
欲求が満たされていない、愛情不足
ママが子どもに支配的だったり過干渉だったりして、子どもの気持ちを尊重するのを忘れていると、子どもは欲求が満たされずにほかから欲求を解消しようとして盗みをすることがあります。また、親の気を引きたいときにも盗みをすることが多いといわれます。
子どもを放任しているのも過干渉と同じ結果かもしれません。どちらにしても子どもの気持ちを理解しようとしないので、子どもは自分は理解されていないという「愛情不足」に陥るのです。
子どもが盗みをした場合の対応の仕方
まずは盗んだことをしっかり叱ろう
わが子が盗んだという事実が信じられず、ママが理由を知りたい気持ちはわかります。けれど、もし最初からどうして盗んだのかを聞いて、子どもが「〇〇だから仕方ない」という気持ちを持ってしまったとしたら善悪があいまいになります。
「頭ごなしに叱らず子どもの理由を聞く」のがよい叱り方だといわれますが、危険な行為とともに、世の中では犯罪である行為も問答無用で叱ることが必要ではないでしょうか。そして絶対にしてはいけない行為を叱るときは、ママの本気が必要です。
子どもは、一緒にお店に行ってママが深々と頭を下げ必死で謝る姿、子どもを真剣に叱るまなざしや悲しんで涙を流す姿を見て悪かったと感じるのです。子どもはママが悲しむことはしなくなります。してはいけないことは真剣に伝えましょう。
なぜ盗みをしたのか、子どもの話を聴こう
ときにママは忍耐が必要かもしれません。特に「ママにいっても怒られるだけ」と思い込んでいる子の場合は、素直にいわないでしょう。
ですが、「盗んだ」行為を通して子どもがどんな心理状態だったのかを正しく知るために、ママはなるべく「お人形が欲しかったの?」「お友達にいわれたの?」などと誘導しないように注意します。どうしても理由が出ないときの方法として「『〇〇だから』『△△だから』それともほかのこと?」と、「それ以外」を入れた選択肢を作るとよいかもしれません。
もしかしたらママが反省するべき点があるかもしれませんが、子どもが話してくれたことで改善の道が開けますよね。たとえば「ママは怒らずにあなたの話をきちんと聞くから、あなたはママに正直にいろいろなことを話してね」と親子の新しい関わり方を見つけることができます。
もちろん、盗みをしてはいけない理由を子どもに分かるように説明しましょう。