双子出産は実家に里帰りがよいの?メリットやデメリットと判断のコツ
「双子を妊娠中だけれど、里帰りしたほうがよいのかな」「里帰りが難しくパパも仕事が忙しいけれど、ひとりで双子育児を乗り切れるのかな」などと悩んでいるママもいますよね。双子育児を乗り切るには周囲のサポートが必要です。ここでは里帰りのメリットやデメリット、判断のコツについてご紹介します。
双子出産で実家に里帰りすることのメリット
妊娠中のトラブルが多いため里帰りだと安心
「二絨毛膜二羊膜双胎」は胎盤や羊膜は胎児それぞれにあり「一絨毛膜二羊膜双胎」は胎盤を共有していますが羊膜はそれぞれにあります。「一絨毛膜一羊膜双胎」は一つの胎盤と羊膜を胎児が2人で共有していますので、へその緒が互いに巻きつきやすくなります。そうなるとお腹の中の赤ちゃんに栄養が届きにくくなってしまうそうです。
また双子妊娠は単胎妊娠に比べると子宮の中が狭く、胎児発育不全や胎児発育不均衡などのトラブルが起きてしまう可能性があります。里帰りを選択した場合は、いざこのようなトラブルが起きたとしても両親などに頼ることができますので安心ですね。
大変な双子の育児は人手が多いほど助かる
生まれて間もない赤ちゃんは、1日中睡眠と授乳を繰り返しています。赤ちゃんの発達や性格には個人差があり、育児書どおりにいかないこともあるでしょう。
双子育児の場合は、赤ちゃんのお世話も単純に2倍だと考えられますよね。ママひとりで対応しようとすると、睡眠時間が少なくなったり体調が悪くなったりしてしまう可能性が高いです。赤ちゃんのお世話は大変ですが、里帰りをするとママの両親などに手伝ってもらうことができて助かりますよ。
上の子がいる場合は面倒をみてもらえる
またママ自身も妊娠中は段々とお腹が大きくなってきて、同じ姿勢で遊び続けたり上の子にあわせて歩き回ったりすると、しんどくなってしまうこともあるでしょう。
上の子がいる場合は、里帰り出産がおすすめです。このようにママの体調が優れなくても、ママの両親などが子どもの相手をしてくれて、子ども自身も寂しい思いをせずに遊べますよね。また子どもの面倒をみてもらっている間に、ママはゆっくりと休むこともできるでしょう。
双子出産で実家に里帰りしないメリット
パパとママの夫婦の絆が強くなる
赤ちゃんは日々成長し、毎日何が起きるのか予測することはできません。今まで授乳後はすんなり寝ていたのに、突然寝なくなってしまうこともあるでしょう。ママひとりで赤ちゃんのお世話をしていると、心身ともに疲れてしまいますので、パパの協力が必要不可欠です。
また何かトラブルが起きた場合でも、パパに相談したり一緒に乗り越えたりすることができますので、赤ちゃんのお世話を通じて夫婦の絆が強くなるでしょう。育児の大変さだけでなく、赤ちゃんの成長を感じることもでき、育児の楽しさも夫婦で実感できるのではないでしょうか。
パパが育児に積極的に参加してくれる
里帰りをしない場合はパパの協力が必要です。双子育児だと、それぞれ赤ちゃんの個性がありますので、まったく同じタイミングで授乳や睡眠を取るわけではありません。1人が寝たと思っても、もう1人が泣き続けていることもあるでしょう。
新生児のころからおむつ替えや沐浴などパパに赤ちゃんのお世話を手伝ってもらうことで、今後も積極的に育児に参加してくれるきっかけになりますよ。双子育児の大変さを理解してもらい、夫婦で協力して赤ちゃんの成長を支えましょう。
双子を一度にお世話するスキルが身につく
実際に双子育児をしている先輩ママに聞くと「授乳の時間をあらかじめ決めておく」という意見が多く挙げられました。産院によっては、生まれて間もない間は赤ちゃんが欲しがるタイミングで授乳をしたほうがよいといわれることもありますよね。
双子育児の場合は、それぞれの赤ちゃんのタイミングに合わせていると、ママが休憩する時間が短くなってしまいます。同時に赤ちゃんのお世話をすることは大変ですが、双子ママならではの育児スキルを磨くことができるでしょう。
双子出産で里帰りするか否かを判断するコツ
パパがどのぐらい育児に参加できるか
特に新米ママの場合は、初めての育児で分からないことも多いですよね。一生懸命頑張ろうと思っていても、ママひとりで対応していると心身ともに疲れてしまうこともあります。産後6~8週間は産褥期と呼ばれていて、ママの体は完全に元どおりではありません。あまり無理をせずにゆっくりと休みながら育児や家事をするほうがよいとされている時期です。
そのため産後すぐは、特にパパの協力が必要不可欠です。パパが育児にどれくらい参加できるのかを考えて、里帰りするかどうか決めるとよいでしょう。