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水耕栽培を楽しむならスポンジがおすすめ!身近な材料で楽しもう

水耕栽培を楽しむならスポンジがおすすめ!身近な材料で楽しもう

土を使わず水で植物を育てる水耕栽培は、不要になった土を捨てる手間もなく手や周囲を汚さないので、気軽に園芸を楽しむことができます。部屋の中で育てられるため観察もしやすく、子どもの学習にぴったりですよ。今回は水耕栽培のなかでも手軽に取り組めるスポンジを使った水耕栽培について解説します。

水耕栽培はスポンジを使うと育てやすい

スポンジを使うメリット

水耕栽培というとキットや水槽のような装置を使って苗を育てるというイメージがあるかもしれませんが、家庭で手軽に楽しむならスポンジを使った水耕栽培がおすすめです。

水耕栽培では濡らしたティッシュの上に撒いて発芽させる方法が一般的ですが、ティッシュは保水力が弱くすぐに乾燥してしまいます。乾燥を防ぐために水を多めに与えると水浸しになってしまいますので、こまめな水分管理が必要です。

一方、スポンジは保水性が高く乾燥しにくいうえ、水分は軽く絞るだけで水分量を調節できるため、水分管理がしやすいというメリットがあります。

また、適度に穴が開いているので植物が根を張りやすいことも特徴です。苗が大きくなっても安定感があり育てやすくなりますよ。

100均のスポンジで代用できる

スポンジにはさまざまな硬さや密度のものがありますが、水耕栽培に使うスポンジは適度に硬く密度が高すぎないものが適しています。

水耕栽培用に「ウレタン培地」というスポンジが市販されていますが、100均で販売されている食器洗い用のスポンジでも代用可能です。発芽用には、少し力を入れて握ると形が変わる程度の硬さのものを選ぶとよいでしょう。

片面に粗目で硬い研磨面がついているときはカッターなどを使って外してください。研磨面がついたままだと根が張りにくいだけではなく、水も通しにくくなってしまいます。

メラミンスポンジはカッターなどで切りやすいので加工は楽ですが、密度が高いため根が張りにくくなります。空気も通しにくいので水耕栽培には適していません。

スポンジを使った水耕栽培に適している野菜

水耕栽培ではさまざまな野菜を育てることができますが、野菜のなかでも「葉菜類(ようさいるい)」は初心者でも育てやすいといわれています。

葉菜類は主に葉の部分を食べる野菜のことで、ホウレン草や小松菜、水菜、リーフレタスなどのことです。初めての栽培なら、葉菜類のなかでも生命力が強いシソ、バジル、パセリなどのハーブが最適ですよ。

また、種から出た「芽」を食べる野菜は短期間で収穫を楽しむことができます。ブロッコリースプラウト、豆苗、カイワレ大根などは、種やスポンジがセットになったキットも販売されています。

支柱を立てるなどの手間はかかりますが、ミニトマトを育てることもできます。水耕栽培に慣れたらチャレンジしてみてくださいね。

子どもと一緒に種まきから育ててみよう

スポンジに切り込みを入れて一緒に種をまく

水耕栽培は苗から育てることもできますが、種から育てることも可能です。子どもと一緒に種まきを楽しんでみましょう。

まず、スポンジを3cm角程度のブロックに切り分け、中心に植え穴になる十字の切込みを入れます。根がしっかり張れるよう、切込みは下まで貫通させてくださいね。

次に、5cmくらいの深さがある容器にスポンジを入れて水を含ませたあと、切込みの中に3粒くらいの種をまきます。スポンジを複数使うときは仕切りなど間隔をあけておくとよいでしょう。

最後に、スポンジが浸る程度の水を張り、乾燥を防ぐために水溶性のトイレットペーパーを上からかぶせて暗めの場所に置きます。容器に水を入れる方法で水をあげて、種の乾燥を防いでくださいね。

発芽後の育て方のポイント

種が発芽したあとは明るい場所に移動させて育てます。双葉から本葉4枚までのうちに大きな容器に植え替えを行えば、しっかりと根を伸ばして大きく育てることができますよ。

植え替えをしてすぐは苗にストレスがかかった状態なので、肥料を与えたり日光を当てたりするのは避けましょう。負担がかかって枯れる原因となります。

苗が環境になじんだら液肥を与えましょう。スポンジに液肥を直接かけるのではなく、既定の濃度に水で薄めて容器に流し込んでくださいね。

容器の水は毎日替え、容器はときどき洗ってください。日当たりのよい窓辺が栽培に適していますが、水の温度が高くなると根が傷みますので、夏は直射日光が当たらないよう注意しましょう。

スポンジだけが緑になる原因は藻

発芽したあと液肥を与え、葉を育てているとスポンジだけが緑色になることがあります。この緑のものはカビではなく、スポンジの上に発生した「藻」です。

毒などを出すわけではないので有害なものではありませんが、水の中の栄養分を吸収して育つので、植物の成長を阻害することがあります。

また、量が増えると水が黄色や緑に変色し、容器や水が泥のようなニオイを発します。藻が生えたときは根を傷つけないよう苗を取り出し、根をきれいに洗ってから新しいスポンジに植え替えてください。

植え替え後は藻の発生を防ぐため、スポンジと容器をアルミホイルなどで包んで光をさえぎってください。光がない状態では光合成ができないため、藻が育ちにくくなります。
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