カビが赤ちゃんにおよぼす影響は?発生する原因と防止する方法
カーテンにつくことがある黒い点々や、お風呂のタイルに発生する黒ずみ。これらは家の中に発生しやすいいくつかあるカビの1種です。カビが大量に発生すると人は健康被害を受けてしまいます。とくに抵抗力が弱い赤ちゃんは注意が必要です。赤ちゃんへの影響を知って、カビを予防しましょう。
カビの種類と赤ちゃんへの影響について
赤ちゃんの周りにいるカビの種類と特徴
・黒カビ
カーテンなどにみられる黒い点々で、お風呂でもよく見かけます。黒カビはベビー布団にも生えやすいため、布団に横になっている時間が長い小さな赤ちゃんはとくに注意が必要です。
・赤カビ
湿気の多い場所、たとえばお風呂場などに生えやすいカビです。
・青カビ
パンやお餅、果物など、食品に生えやすいカビの代表です。またクローゼットや押し入れなど、空気の入れ替えが少ない場所にも発生しやすいです。
家の中をきれいにしていても、カビは環境次第ですぐに増えてしまい、場合によっては健康被害を引き起こす恐れがあります。
喘息やアトピーなど皮膚疾患の原因に
体力や免疫力がまだ弱い赤ちゃんは、大人に比べてアレルゲンの影響を受けやすいといわれています。呼吸器疾患の喘息やアレルギー性鼻炎、皮膚疾患のアトピーなどを発症する恐れがあるのです。
とくに注意したいのが、風邪をひいたり体調不良が続いたりしたときです。赤ちゃんの抵抗力が落ちているため、アレルギー反応が出やすくなっています。
赤ちゃんの健康管理をするうえで、カビの発生源や予防法について知っておくのは大切なことです。
もし食べてしまったらまずは様子を見る
もし赤ちゃんがカビの生えた食べ物を口にしてしまったときは、冷静に対処してください。直後なら口の中に残っているかもしれないので、指を入れて吐き出させてください。
このとき、慌てて乱暴にすると赤ちゃんの口の中に傷がついてしまう恐れがあります。難しい状況ではありますが優しく行ってください。
すでに飲み込んでいるようなら様子を見ます。赤ちゃんがいつもどおり元気に遊んでいるなら心配はいらないでしょう。下痢や嘔吐、また元気がない状態が続くようなら、受診してくださいね。
赤ちゃんの周りにカビが多く発生する原因
布団に赤ちゃんの汗が染みこむ
ベビー布団にカビが生えやすい原因の一つが、赤ちゃんの汗です。赤ちゃんは大人に比べてたくさんの汗をかくため布団に湿気が溜まりやすくなり、さらに体温も加わってカビが生えやすいのです。
また別の原因として、使用時間の長さも考えられます。とくに小さな赤ちゃんは寝ている時間が長いため、ベビー布団は常に湿度が高くカビが生えやすい状態になるのです。
布団にカビが生えると直接吸い込んでしまうことも。カビが生えないようケアすることが大切です。
エアコンや加湿器のつけっぱなし
エアコンで冷房運転をすると部屋は快適になりますが、逆にエアコン内部の湿度は上がります。さらにエアコンの吸い込み口からカビの原因となるほこりなどが侵入することで、内部にカビが生えやすくなるのです。
暖房運転ではエアコン内部の湿度は下がりますが、部屋が乾燥するため加湿器をつけることが多くなります。加湿器も条件によって、内部にカビが発生しやすくなります。
カビが繁殖したエアコンや加湿器を使うと、部屋中にカビをまき散らすことになってしまうのです。
石けんカスが洗濯槽のカビの原因に
人の肌にも環境にも衣類にも優しい洗濯石けん。しかし、使い方を間違えると汚れが落ちにくかったり、洗濯機にカビを発生させたりしてしまいます。
カビを発生させる原因は石けんカスです。洗濯石けんの使用量を間違えたり、溶け残りがあったりすると、洗濯槽にカビが発生してしまうのです。
もし洗濯機で洗った洗濯物に茶色いカスが付着していたら、それがカビです。カビが発生すると赤ちゃんの衣類をきれいにするどころか、洗濯機で洗うことでかえって健康被害を受けてしまいます。
赤ちゃんの周りのカビの発生を防ごう
こまめにシーツを洗濯し布団を干す
ベビー布団のシーツはこまめに洗濯しましょう。カビの元になる汚れなどを取り除いて清潔にすることでカビを防ぐことができます。洗濯をするときに酸素系漂白剤を入れると、除菌効果も期待できますよ。
布団を干して乾燥することも大切です。おすすめは天気のよい日の天日干しで、紫外線をしっかりと当てて除湿、また除菌をしましょう。こまめに干すことが大切です。
ただ、住宅状況によって布団を頻繁に干せない場合や、天気が悪い日が続いて干せない場合もありますね。そんなときは布団乾燥機を使って湿気を飛ばすとよいですよ。