6歳児には自己主張が必要な場面が多い!気持ちを伝える力を伸ばそう
6歳といえば、もうすぐ小学校入学の年齢です。そのため、子どもがおとなしい性格だったり、自分の意見をうまく表現できなかったりすると心配になるでしょう。「小学生になってから困るかもしれないからなんとかしたい」と思うかもしれませんね。そこで、気持ちをうまく伝えられるように促す方法をご紹介します。
自己主張とは?6歳児のその特徴について
周りの状況を考えながら気持ちを伝えること
両方とも、自分の気持ちを伝えるところは同じです。ところが、終着点が違います。ママに注意されたり、待つようにいわれたりして我慢ができるなら自己主張、それができずに泣いて主張し続けたり、無理にでもやろうとするのがわがままです。
この違いをママが理解する必要があります。そして、自分の気持ちを言うことはよいことだけれど、ママからの言葉を聞いたり、周りの状況を考えたりして我慢しないといけないときもあることを話しましょう。
自分の気持ちを押し通すだけではルールを乱したり、お友だちとうまく遊べなかったりすると伝えるとよいですね。
相手の気持ちや考えを受け入れて譲歩する
戦隊もののヒーローやヒロイン、プリンセスなど役割を明確にして役を演じて遊びます。ほかにも、自分がボールを投げるだけで楽しかったものが、複数のお友だちとのルールがあるドッジボールやサッカーなどに変化していくでしょう。
このように、同じような遊びであっても年齢が上がるにつれて、複数での遊びへと変化していきます。その遊びの中でルールを守ったり、相手の気持ちを考えたり、譲り合ったりしながら子どもは成長していくのです。
徐々に集団生活で共存できるように
しかし、集団生活をしていく上で、譲ってばかりでは子どもも苦しくなるだけです。そこで、集団生活の中で意思表示ができるように伝えるとともに、ママの関わり方も考えるようにしていきます。
まずは「ありがとう」「ごめんね」は、お友だちの耳に聞こえる声で言うように伝えましょう。せっかく言えたのに小さな声でお友だちの耳に届いていなければ、そこから揉め事に発展する可能性もあります。お友だちの話をよく聞いて、それから自分の意見も言うように伝えましょう。
また、ママはあまり先回りせず、子どもが言葉で要求してくるのを待つように心がけましょう。
うまく自己主張できない6歳児の具体例
語彙力が乏しくて感情を上手に表現できない
そこで、これらを少なくするために語彙力を増やし表現する力を養う必要があります。方法としては、絵本の読み聞かせをしたり、文字が読めるなら自分で音読をしたりするのもよいでしょう。
また、そのときどう思ったのかを尋ねることを繰り返していると、最初は簡単なことしか言えなくてもそのうち違う言葉が出てくるものです。もし尋ねたときに気持ちを表せそうになかったら「悲しかったの?」「つらかったよね」などの言葉があることを伝えましょう。
会話の内容が断片的で的確に伝えられない
「あれ」「これ」「あのとき」など抽象的な表現や、途切れがちな話し方になっても、いつも一緒にいるママや家族なら理解できることも多いでしょう。しかし、お友だちやほかの人には具体的に言わないと伝わりません。そこで、家族以外にも分かる話し方をするように伝えます。
まずは、簡単な方法として「誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように」をきちんと伝える練習をしましょう。「今日遊ぼう」だけでなく「今日、私とAちゃんとBくんの3人で遊ぼう。2時にC公園で待ち合わせね」などです。
周囲の反応が気になり自分の考えを言えない
どちらにしても、自分の本心を抑えつけていることには変わりはありません。そこで、まずはママができるだけ子どもの言うことを否定したり、拒否したりしないようにしましょう。
パパやママに、言ったことを笑われたり、頭ごなしに叱られたりするとだんだん自信を失うものです。そうすると、家庭の中だけでなく外でも「笑われたらどうしよう」「ダメって言われたらどうしよう」とマイナスな思考になり、発言ができなくなっていきますよ。
就学前までに自己主張を身につける方法とは
他人との関わり合いで学びの機会を与える
先生たちも相談すれば動いてくれますが、幼稚園の先生や保育士のようにきめ細やかにとはなりません。そこで、子ども自身がお友だちやほかの人たちとの関わり方を学んでいく機会が必要です。
自分の主張ばかりをしない、お友だちの話をよく聞く、自分がされて嫌なことは相手にもしないなど基本的なことを日常から伝え、それを実践するように働きかけます。また、喧嘩は悪いことではないけれど、相手を尊重する気持ちも持つように話しましょう。