夫婦の価値観の違いで生まれるストレス。その原因と対処の方法とは
結婚当初はそこまで気にならなかったパパとの価値観の違いも、結婚生活が長くなるにつれ、少し気になり始めているというママもいることでしょう。そこで今回は、価値観の違いが生まれる様々な原因とストレスの元となる価値観の違い、価値観の違いで揉めないためにどうしたらよいのか、などについてお話しします。
価値観の違いが生まれる様々な原因
大切な物事に対する考え方の違い
たとえば、パパは「仕事を頑張ってより多くのお金を稼ぐことが、ママや子どもの幸せにつながる」と考えているのに対し、ママは「仕事が大切なのは分かるけど、今しかない子育ての瞬間をパパと楽しめたら幸せなのに」と考えているかもしれません。
このように、パパとしてはママと子どもの幸せのためと思って仕事をしているのにも関わらず、ママとしてはもっとパパと一緒に過ごせる方が幸せと考えている場合、夫婦の考え方にずれが生じます。
この考え方の違いをお互いに理解していないと、夫婦関係に不満を感じる原因にもなりかねません。
物事のとらえ方や優先度の違い
一般的に男性は論理的に物事を分析し、道筋についてよく考え、それから行動に移すことが得意だといわれています。それに対し、女性は論理的に物事を考え、行動するよりも、直感や感情的な部分を優先にする傾向が強いようです。
また、何か壁にぶつかったとき、男性は自分一人で解決して乗り越える方法を探すのに比べ、女性は周囲の人に話を聞いてもらい、共感を得ることによって心を落ち着かせ解決策を見つけることが得意です。
夢や理想の違いが価値観の違いになることも
ママとしては、コツコツと貯金を頑張って、家族みんなで住むマイホームの購入資金にしたいと考えているかもしれません。その夢のために、ママが毎日節約をしているという家庭もあることでしょう。しかし、もしかするとパパは内心、子どもが巣立ってから、夫婦で住む小さな家を買えれば十分と思っているかもしれませんよ。
同じ「マイホームを買う」という目的に対しても、夫婦間でこのような違いがあると、毎月の貯金額への認識もずれてきますし、ママとしては「パパとは価値観が合わない」と感じる原因の一つともなりかねません。
ストレスとなる価値観の違いはこんなこと
一番気になるのは金銭に対する感覚のずれ
パパが毎週のように部下を引き連れ、飲みに行くのを見ていると「その分のお金を貯金してくれたらよいのに」と感じることもあるかもしれません。しかしパパとしては、部下と懇意にしておくことも仕事の潤滑油になると考えていることでしょう。
もしくはパパが競馬にはまっているという家庭もあるかもしれません。パパとしては小さな元手で大金をつかむチャンスがあると思っているかもしれませんが、大金が当たるのはほんの一部の人だけです。ママとしてはたとえ小さな散財でもやめてほしいと考えていることでしょう。
このように、日常生活における金銭感覚のずれがママのストレスを招くこともあります。
子どもとの接し方や教育方針の違い
英語の表現で「Agree to disagree」というものがあります。相手の意見が違うことを認めるというものです。ママとパパも元は他人なのですから、お互いの意見が違っても当然です。まったく同じという方が珍しいかもしれません。
特に子どもとの接し方や教育方針についてはお互いの意見を認めた上で、こういうときにはこうしようという対処方法を見つけるようにしたいですね。
生活習慣や仕事に対する考え方
ママが作った料理に対し「味が薄い」とパパに言われたり、パパがトイレの後に便座を上げたままにしているのが気になるということもあるでしょう。中にはお風呂は2日に1回だけというパパがいて、ママが毎日お風呂に入るのをよく思わなかったというケースもあります。
仕事面では、ママは子どもが小さいうちは専業主婦でいたいと思っていても、パパから「子どもは保育園に入れて働いて」と言われることもあります。もしくはその逆で、ママはバリバリ仕事を続けたいのに、出産をきっかけにパパから頼まれ仕事を辞めたということもあります。
夫婦それぞれの価値観を知っておこう
互いの価値観を知りその違いを認め合う
人の価値観は、その人の生まれ育ってきた環境の中で育まれるものなので、相手の価値観の違いを認めるということは、その人の育ってきた背景に対して理解をするということにつながります。
できるだけパパと色々なことを話す機会を持つようにする、夫婦の会話を大切にするように心掛けたいものですね。その日の出来事を話すだけでなく、日ごろから相手が興味を持ちそうな話題を探しておくと、さらに会話が弾むかもしれません。