ハイハイしないで立つ赤ちゃんもいる!ハイハイしない場合の対処法
赤ちゃんの大事な移動手段であるハイハイ。同じ月齢の子が上手にしているのを見かけると、うちの子はまだしないの?と焦る気持ちにもなりますよね。でも実はハイハイをしないで、いきなりつかまり立ちをする赤ちゃんもいます。今回はハイハイがまだ、という赤ちゃんのママに少し気にしてほしい点をまとめてみました。
ハイハイせずに立つようになっても大丈夫?
10人に1人はハイハイをしない
またハイハイと一言でいっても、さまざまなスタイルがあります。腹這いになって膝と手のひらを床に付けて前進するのがもっとも一般的な型ですが、実はとってもバリエーション豊かなのです。
腰を高く上げ、足の裏と手のひらを床に付けるタイプ。「高(たか)バイ」「クマ歩き」などともいわれます。
逆に腰を上げずに両足をだらりと床に付け、腕の力だけで這うタイプ。なかには仰向けになり、足で床を蹴って前進するタイプもあります。
どれも全身の筋肉を使い、なんとかして動こうという赤ちゃんの気迫が感じられますよね。
「ハイハイしないと転びやすい」は迷信
でもこれを真に受け、転びやすくなっては大変!と赤ちゃんにハイハイの猛特訓をするのは考えものです。そもそもしっかりハイハイをしようがしまいが、立ち上がれるという時点で必要な筋肉は機能しているのです。
頭が大きい赤ちゃんが転びやすいのはあたり前のこと。たくさんハイハイした子でも転びますし、転ぶことで体の使い方を覚えていくのですから神経質になる必要はありません。
「シャフリング」をする赤ちゃんの注意点
・うつぶせを嫌がる
・寝返りをしたがらない
・足が床につくのを嫌がる
こうした赤ちゃんは歩き始めるのが遅めで、1歳半から2歳ごろにやっと歩き始める子もいるようですが、その後の発達には問題がないケースがほとんどです。
ただしなかには神経やほかの発達障害が隠れていることもあるので、次のようなことがあてはまるようであれば、一度小児科で相談してみましょう。
・手指の発達が遅い
・首のすわりが悪く、ぐらつく
・言葉の発達が遅い
・表情が乏しい
ハイハイをしない主な三つの要因
赤ちゃんの性格や個性
まず「動きたい」という欲求が強い子か、弱い子か、というのがあります。とにかく動きたがる子は、なんとしてでも自力で動いて自分の触りたいものを手にしようとします。
適当に体を動かしてみて、数cmでも動ければしめたもの。同じ動作を繰り返し、それがいずれハイハイにつながっていくのです。
逆にあまり動かない子は、身の周りのものを観察したり、手の届く範囲にあるものでじっくり遊んだりするのが好きなタイプ。「動きたい」という欲求がそこまで強くないのも、その子の個性なのです。
部屋の中がハイハイしたくなる環境ではない
「動きたい」という強い欲求をもった赤ちゃんは、身の周りにあるものはなんでも利用しようとします。手近なところにつかまりやすいソファがあれば、手をかけ立ち上がりたくなってしまうのです。
これ自体は悪いことではありませんが、ハイハイに適した環境ではないのは確かですね。かといって何もない廊下に赤ちゃんを放り出してみても、あまり「動きたい」という欲はわかないもの。
広いうえに赤ちゃんの興味をひくものがたくさんある、児童館や子育て支援センターなどに連れていくとよいですよ。
赤ちゃんの要求に応えすぎている
赤ちゃんは産まれてからずっと、泣くことでママや身近にいる人たちに暑い、眠い、お腹がすいた、などの自分の要求を伝えてきました。生後数カ月が経ち、身の周りのものを触ってみたいという好奇心が芽生えてきても同じです。
そうして赤ちゃんが泣いたときに、すぐに応えてあげたいのはどのママも同じ。でもあまりにも先回りして「これが欲しいのね」と与え過ぎ、要求をあっさりと受け入れてしまうのもよいことばかりではありません。
こうして満たされ過ぎた赤ちゃんは、自力で動いてまで欲しいものを手に入れる必要がないので、あまり動き回らなくなる、というようなケースもあるようです。
ハイハイをせずに立ち始めた赤ちゃんには?
腕の筋肉をつける遊びを取り入れよう
かといって赤ちゃんが腕立て伏せや、逆立ちをして上半身を鍛えられるわけはありません。まずはつかまり立ちを存分にさせてあげること、これも十分上半身を鍛えることになっています。
つかまり立ちができるようになると、赤ちゃんがしたがるのがよじのぼる動きです。これは腕で自分の体重を支え、しっかり足で蹴り上げる動作なのでハイハイ同様全身を大きく使います。
低めのソファや幼児用の遊具などに存分によじのぼらせてみましょう。お布団を丸めて小さなお山を作ってあげても喜びますよ。