喪中に戌の日参りへ行っても大丈夫?注意点とお参りルールをご紹介
身内が亡くなり喪中の場合は、戌の日のお参りに行っても大丈夫なのでしょうか。喪中はお祝いごとなどは自粛した方がよいといわれますが、安産祈願も同じように考えるのか気になりますね。お参りの注意点とルールをご紹介します。戌の日をきちんと理解して、安産をお願いしましょう。
戌の日参りについて知っておきたいこと
戌の日に安産祈願をする理由
犬は一度に多くの子犬を産み、お産が軽いことで知られています。そのほかにも、犬は悪霊を防ぎ狐や狸から子どもを守ってくれる存在ともいわれ、古くから安産の象徴とされてきました。
そのため犬のお産にあやかって安産になりますようにとの願いを込めて、昔から戌の日に安産祈願が行われてきたのです。母体もお腹の中の赤ちゃんも無事に出産ができるようにとお願いし、安心して出産に臨みたいですね。
妊娠5カ月目にお参りに行くことが多い
妊娠5カ月になれば安定期に入りますから、体調が落ち着いたころに安産祈願をする風習があるのでしょう。妊娠5カ月に入って初めの戌の日に行くことが多いようですが、目安の時期として捉えて、ママの体調を優先して行くのが安心かもしれません。
妊娠4カ月でも6カ月でもママの体調が安定していて、一緒に行く家族の予定が合うときや天候がよいときなどを選んで行ってもよいですね。ママとお腹の赤ちゃんのことを第一に考えて行うことがもっとも大切ですね。
戌の日の安産祈願のメイン行事「帯祝い」
本来はさらしの布で作った岩田帯という腹帯を巻くことをいうようですが、最近では色々なものがありますから、岩田帯に限らなくても大丈夫ですよ。どのような腹帯でも身につけることで、冷え防止や大きなお腹の保護になりますから安産を願うことになるわけです。
妊娠して安定期に入る5カ月ごろはお腹も大きくなってきていますから、お腹を守る方法として腹帯を巻き始めることもあるのでしょう。お参りに行って腹帯をお祓いしてもらってから、お腹に巻く風習のところもありますよ。
喪中の戌の日参りはどうすればよい?
四十九日の後にお参りへ行けば大丈夫
神社では死は穢れと捉えられていますから、忌中は故人の冥福を祈ることに専念し、特別なことやお祝いごとは控える期間と考えられています。この特別なことの中に安産祈願も含まれていますから、故人の四十九日が過ぎるまでは安産祈願は避けた方がよさそうです。
お参りに行くのであれば、忌明けしてから行くとよいでしょう。お参りに行っても大丈夫かと気にしながら行くよりも、大丈夫だと安心して行ける方がよいですね。
お寺であれば喪中にお参りできることも
神社は死を穢れ(けがれ)として捉えますが、お寺(仏教)は死を穢れとは考えませんから、忌中や喪中でもお参りに行くことができます。お寺の中でも子安観音寺は子どもが無事に生まれるように祈願してくれますから、お寺に行くのも一つですね。
まずはママの住んでいる近隣にあるお寺で、安産祈願をしてくれるところを探してみましょう。あまり遠方にあるお寺では行くまでにママに負担がかかってしまいますから、無理せずに行けるところを見つけられるとよいですね。お参りに行く時期を考えなくて済むのは気持ちが楽でしょう。
安産祈願は代理の人に頼むことも可能
パパや友人などの身近にいる喪中に当たらない人にお願いをして、祈祷をした腹帯やお守りを受け取ってきてもらうのです。妊娠しているときは体調が不安定になりやすいことや、遠方には行きにくいこともありますから考えられているのですね。
代理の人にお願いする場合は、妊婦の氏名や生年月日、住所、出産予定日などを正確に伝えるようにしましょう。中には祈祷した腹帯を郵送してくれるところもありますから、ママに負担がなく安心できる方法を検討してみましょう。