3歳のしつけはどうするのがよい?上手に叱って親子で成長していこう
しつけは子どもの発達の状態によって、叱り方も変わってきます。上手に叱ることができれば、子どもの成長を後押しすることができますが、間違った叱り方をしてしまうと、子どもの成長の妨げになってしまうことがあります。ここでは3歳児の特徴を踏まえ、しつけをするときのポイントを紹介します。
3歳児の特徴としつけの優先事項は?
自立心が高まりなんでも自分でやりたがる
例えば、ママの料理姿を見て興味を持ち、自分もやりたいと思うかもしれません。自分になにができ、なにが危険かがまだわからないので、包丁を使いたがったり、揚げ物をしたがったりすることもあるでしょう。
危険ではないことや、ママが近くでしっかり見守れるときは、積極的に挑戦させてみてはいかがでしょうか。難しいところはサポートし、子どもでもできることを用意してあげましょう。
思いどおりにいかず、泣いたり癇癪を起こしてしまったときは、子どもの話を聞いて優しく教え、サポートしてくださいね。
一度注意しただけでは理解できない時期
記憶力も未熟なので、注意されたそのときは直すことができても、時間が経ったり場所が変わったりすると、注意されたことを忘れてしまって、また同じ行動をくり返すことがあります。
「ダメでしょ!」とただ叱るのではなく、「◯◯だから注意したんだよ」「◯◯されると悲しい」など、注意した理由やママの気持ちを、短く簡単な言葉で根気よく伝えてください。その上で、「遊びたかったんだね」など、子どもの気持ちに共感することも大切です。
基本的な生活習慣を教えていこう
家庭内の生活習慣も身についてくるので、次のステップとして家庭の外の社会に触れさせ、新しい生活習慣やルールを体験させるのも大切です。交通ルールを守ることや、バスや電車に乗るときのマナーや行動を積極的に教えましょう。
家族以外の人と関わることは、社会性が養われるためおすすめです。幼稚園の送迎時や、近所の方々に会ったときは積極的にあいさつをするなど、親子で交流をしていきましょう。
3歳児に効果的な叱り方とフォローの大切さ
子どもにわかる言葉できちんと説明しよう
「いまお菓子を食べちゃうと、お腹いっぱいになってご飯が食べられなくなっちゃうよ。昨日、お腹がいっぱいで食べられなかったよね」と理由を説明したり、過去のことを思い出させると、子どもが理解しやすくなります。
面倒だから、時間がないからといって、丁寧な説明をしないでいると、丁寧な説明をしないでいると、子どもは何がいけなかったのかという本質が理解できません。「とにかくダメ!」とただ叱ったり否定するような言葉ではなく「~しようね」と肯定的かつ具体的教えると、子どもは受け入れやすいようです。
人格を否定するような言葉は使わない
子どもの行動についイライラしてしまうこともあると思いますが、「3歳頃の子どもはまだ本能的に生きていて、脳もいろんなことを一生懸命学習している最中」だと思えば、落ち着いて叱り方を考えることができると思いませんか?
「ママも3歳の頃、同じように失敗していたんだよ」と、子どもの失敗に共感して、丁寧に叱ることを心がけましょう。
厳しく叱りすぎたかな?と感じたときは
例えばママが叱った場合、パパは子どもを受け入れる「避難場所」になってください。叱られた子どもは気分が落ち込んでしまうことも多いので、優しくフォローしてあげましょう。抱っこしたり、「よしよし」と頭をなでたりするだけでもよいのです。そして、子どもの言い分を聞いて共感してあげてください。それだけでも子ども気持ちは楽になります。
両親がふたりとも厳しく叱ってしまうと、子どもは逃げ場がなくなって、萎縮したり顔色を過剰に伺ったりするようになるかもしれません。子どもを叱るときは、厳しさと優しさのバランスを意識してくださいね。
子育ては親育て!親子で一緒に成長しよう
親が変われば子どもも変わる
子どもが親のいうことを聞かずに反抗するのは、親が子どもにダメ出しばかりしているからという可能性もあるようです。子どもは「親のいうとおりに育つ」のではなく、「親がしているように」育つという人もいるので、普段から言動や行動には気をつけたいものですね。
例えば、「子どもがテレビばかり見ている」と悩んでいるのであれば、ママやパパがスマホやパソコンを使う時間を見直してみるのもよいでしょう。「子どもが反抗ばかりする」のであれば、親は子どもの話をしっかり聞いて、尊重して、共感しましょう。ただし、子どもの意見が明らかに間違っている場合は、親の意見を提案してみましょう。