夫婦喧嘩は赤ちゃんに悪影響?ストレスサインやフォローの仕方を紹介
どの家庭でも夫婦喧嘩をすることはあると思いますが、赤ちゃんの前で喧嘩していませんか?赤ちゃんは言葉がわからなくても、ママやパパの変化を敏感に感じ取ります。そこで今回は夫婦喧嘩が赤ちゃんに与える影響や赤ちゃんからのストレスサイン、赤ちゃんの前で喧嘩してしまったときのフォローの仕方などをご紹介します。
夫婦喧嘩が赤ちゃんに与える影響とは
ストレスで情緒や体調が不安定になる
そして、夫婦喧嘩によって普段は優しいママやパパが変わってしまうと、強い不安や恐怖などを感じます。大人のように言葉で表現したり、周りに頼ったりできないので、ストレスを抱えて情緒や体調が不安定になることもあるでしょう。
具体的には、発熱、嘔吐、下痢、けいれん、表情が乏しくなる、あやしても泣き叫ぶ、などの症状が出ることがあるそうです。また、小さな音にビクッと反応する、指をしゃぶる、癇癪を起こす、落ち着きがなくなる、顔をかきむしるなどの症状が出てきた場合は、情緒不安定になっているサインなのかもしれません。
自分を愛せない子になってしまう
子どもが両親の喧嘩の理由を理解できないと、自分のせいだと思ってしまい絶望感を感じることがあるようです。さらに「自分のせいで喧嘩しているなら、自分はいらない存在だ…」と自己否定に陥ってしまうことも…。そのほかにも、常に怯えて周囲の様子をうかがう、人前で委縮してしまう、人間関係を構築できない、他人も自分も信じられない、自暴自棄になりやすい、自傷行為をするなどの症状が出てきます。
子どもの自己肯定感を育むために、夫婦喧嘩はなるべく避けたいものですよね。
心や脳にダメージを与えトラウマを残す
そのほかにも、感情をコントロールできなくなる、キレやすくなるなどの症状が出てくる、怒りや不安を感じやすくなる、学習能力や記憶力も低下といった悪影響があるといわれています。
さらに、夫婦喧嘩はPTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こすことがあり、嘔吐、頭痛、腹痛、登校拒否、引きこもり、ヒステリー、自傷行為などの症状が出ることがあります。
夫婦喧嘩のときに赤ちゃんがとる行動と意味
夜泣きや寝ないのは恐怖を感じたから
赤ちゃんや子どもの夜泣きの原因の大半は、イライラやストレスです。生後半年くらいたつと、脳が発達して記憶力がつき、人見知りをしたり、ママやパパの怖い顔で泣くようになります。昼間の嫌な出来ごとを覚えていて、それが夢に出てきたり、睡眠中にうなされたりすることもあるようです。
もし、子どもがよく夜泣きをする場合、子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまっていないか、考えてみましょう。子どもは家庭や両親の影響を受けやすいので、ママとパパが仲よくしていれば、夜泣きが軽減されることもあるかもしれませんよ。
笑うのは仲直りしてほしいから
子どもはママもパパも大好きなのです。だから夫婦喧嘩が起こると本能的に、関係を修復しようとして子どもなりにかんばってくれるんですね。
そんな子どもの努力にもかかわらず夫婦間の雰囲気が悪くなると、子どもが責任を感じてしまいます。さらに緊張やストレスも感じることで、子どもの成長・発達に悪影響を及ぼしてしまいます。それを避けるためにも、ママとパパがお互いを愛していること、ママもパパも子どもを愛していることを、たくさん伝えてあげましょう。
泣かない子や寝るのは現実から逃れたいから
寝てしまう子に対して「寝ていれば喧嘩も聞こえないし、大丈夫だな」などと考えるのは間違いです。夫婦喧嘩から逃れたい思いで、寝て現実をシャットアウトしている状態なので、じつは赤ちゃんの心はボロボロになっています。
大人でも、辛い現実から逃れるために無理やり寝てしまうことはありますよね。でも、問題が解決しているわけではありません。決して「大丈夫だ」などと考えずに、現状の問題を改善し、子どもの心のケアをしてあげましょう。