パパへの怒りの効果的な伝え方。上手に伝えて円満夫婦を目指そう
子育てが始まってから、パパに対してイライラが増えたと感じることはありませんか?ついガミガミ言ってしまい、喧嘩になることもありますよね。しかし子育てには夫婦の協力が必要不可欠です。そのため今回は、パパへの怒りの効果的な伝え方を紹介します。上手に気持ちを伝えて夫婦円満を目指しましょう。
怒りは自然な感情の一つと理解しよう
パパに対しての怒りが生まれるときとは
実は「怒り」という感情は2次的なもので、発端となる感情は別にあります。怒りの根底には1次感情の「不満」「不安」「悲しみ」「くやしさ」「つらさ」などがあり、これらが発端となって怒りという感情がわいてくるのです。
ママが腹を立てるときは「こうあるべき」や「普通ならこうするはず」という気持ちがあります。そしてそれにそぐわない行動を取るパパに対して、不満や悲しみ裏切りなどを感じ「怒り」が生まれてくるのです。
まずは怒っている自分を認めよう
怒りは心理学において「自分を守る感情」と考えます。怒りを引き起こす「悲しみ」「不安」などの1次感情は、自分の心に向かうものです。この1次感情が抱えきれないほど大きくなると、怒りのような2次感情として表れます。自分の心に向かうはずの感情を外に向けて怒りとして表すことで、心を守っているのです。
もし無理に怒りを抑えると心が悲しみや不安などで溢れ、強いストレスを抱えてしまいます。そのため怒っている自分を受け入れ、ときには正しい方法で怒りを伝えることも必要といえるでしょう。
夫婦間でも注目「アンガーマネジメント」
アンガーマネジメントで重要なのは怒りを抑制するのではなく「怒る必要がある部分」と「怒る必要のない部分」の区別をつけることです。
「怒りのピークとされる6秒は怒らず待つ」「こうあるべきの境界線を広げる」「自分の力でコントロールできる事柄だけに注力する」の三つのポイントを意識してみてください。そうすることで怒りの感情に振り回されず、適切な対応が取れるでしょう。
怒りを上手に伝える三つのポイント
伝えるタイミングが大切
一つ目は「伝えるタイミング」を考えてみましょう。同じことを話しても、話すタイミングによって受け取り方は違ってきます。そのためママがパパの状況を考えずに一方的に話をすると、喧嘩になる恐れもあるのです。
怒っている気持ちというものは、自分にゆとりがないと素直に受け入れにくい話題といえます。そのためパパが疲れているときや仕事から帰ってきた直後などは避け、就寝前や休日などに伝えてみましょう。話の内容によってどのタイミングがベストか見極めてみてくださいね。
どうして欲しいのかを明確に伝える
伝えるときは「私は◯◯してほしかったのに、してくれなかったことでこう感じた」といったように、気持ちを分かりやすく伝えることが大切です。悲しいから怒っている、つらいから怒っているなど怒りの発端の感情もパパに伝えることで、ママの気持ちがより理解しやすくなりますよ。
その上で「どうしてほしいのか」を具体的に言えば、怒っている理由だけでなく次回からどうして欲しいかまで伝えることができるでしょう。
パパの意見を一度は肯定する
相手に否定ばかりされると、された側は反論したり沈黙したり自分を守るための防御態勢を取ってしまいます。そうすると喧嘩が起きたり問題が解決できないままになったりするのです。
そこで三つ目は「パパの意見を一度受け入れる」ことをしてみましょう。パパに伝えたい話がある場合は、ママがそうしてほしいようにパパの意見にも耳を傾けてみてください。自分の話を肯定されると、人は相手の意見も受け止めやすくなります。自分の主張だけでなく相手も尊重する姿勢が、気持ちを伝える上では大切ですよ。
その後の関係に配慮して意識したいこと
NGワードを理解して言葉を選んで伝える
たとえば、夫婦だから何を言っても許されるわけではないですよね。怒りに任せて言った一言で気持ちが離れてしまう可能性だってあるのです。
そのため、
・「何をやってもだめね」など相手を否定する言葉
・「どうせ私は⃝⃝よ」など自分を卑下する言葉
・「パパには無理」など最初から決めつける言葉
・「ほかのパパはやってるよ」など他人と比べる言葉
などのNGワードは避けるようにしましょう。
ほかにも「いつも」「絶対」など反発を招きやすい強調言葉や、「ちゃんと」「しっかり」など曖昧な表現も気をつけてくださいね。