つわりがひどくて食事もできない!食べ方の工夫点や対処法を紹介
妊娠の喜びに浸っていたのも束の間、ひどいつわりで食事が十分にできなくなるママは多いようです。そこで、つわりがつらいときに知っておきたいことや、つわり時期の食べ方の工夫点について解説します。あわせて、つわりを楽にする対処法についてもご紹介します。
つわりがつらいときに知っておきたいこと
食べられなくても赤ちゃんには影響しない
しかし、妊娠初期はママの体内に蓄えられている栄養だけでもお腹の赤ちゃんはしっかり育つので、安心してください。ママがつわりがひどくて食べられないときでも、赤ちゃんに必要な栄養は優先的に届くようになっているんですよ。
つわりがつらいときには、無理をして食べる必要はありません。ママがリラックスすることが赤ちゃんにとっても大切ですから、ゆったりした気持ちでつらいつわりを乗り越えましょう。
安定期に入ってつわりが落ち着いてくれば、前のように食事がしっかりとれるようになるでしょう。
水分補給だけは忘れずに
水分を補給する気持ちになれないときでも、自分が口にできる飲み物をみつけて少しずつでも飲むようにしましょう。レモン水や炭酸飲料なら飲むことができたという先輩ママは多いようです。
なお、コーヒーや紅茶などのカフェインが含まれている飲み物は避けましょう。もちろん、アルコール類もいけません。カフェインやアルコールを日常的に摂取していると、胎盤からお腹の赤ちゃんの体に届いてしまい、早産や発育不足の原因になってしまいます。
つらいときは我慢せずに受診を
受診の目安は、食べたり飲んだりしたときに吐くことが続き、体重が急激に減ったときです。1週間で2~3kg体重が減っているようであれば、妊娠悪阻の可能性があります。
また、起きているとフラフラして、1日中横になっているようなときも我慢してはいけません。日常生活に支障をきたしていると感じたら、産婦人科の先生に相談してみてください。
つわりの症状は人によって様々です。多くの妊娠ママが経験するつらさではありますが、危険が潜んでいることは知っておいた方がよいでしょう。
つわり時期の食べ方の工夫点とは
先入観を持たず食べられるものを食べよう
しかし、つわりで食べ物が口にできないときには、栄養バランスを考えずにママが食べられるものを、食べたいだけ口にした方がよいでしょう。
妊娠すると、食べ物の好みが変わることがよくあります。妊娠前は嫌いだった食べ物が妊娠してから急に食べたくなることがあるので、先入観を持たずに食べられるものをみつけてくださいね。
つわり中は、食べ物に関するストレスはできる限り少なくするように心がけたいものです。栄養バランスや体重管理に気をつけるのは、つわりが治まってからでも決して遅くはありませんよ。
1日数回に分けて少しずつ食べる
このようなときには、食事の回数を1日5~6回に増やし、1度に食べる量を減らしてみてはいかがでしょうか。食べる時間帯や回数を気にせずに、食べたいときに食べられる量だけ口に入れるという方法もおすすめです。
つわりは、お腹が空くと血糖値が下がって症状が悪化する傾向があるようです。いつでも食べられるものを手元に用意しておくと、便利ですよ。また、寝る前に次の朝起きてすぐに口に入れられる食べ物を枕元に用意しておくと、朝の吐き気が抑えられるかもしれません。
酸味のものや冷たいものは喉を通りやすい
レモンやすだち、梅干し、トマトなどの酸味のある食べ物は、つわりで食欲がないママにおすすめです。クエン酸を多く含んでいて唾液の分泌が促進されるので、食欲が出る食べ物といえるでしょう。
また、バナナにはタンパク質が多く含まれ、ビタミンやカルシウムも同時に摂取できるので、妊娠ママの栄養補給にはぴったりです。バナナのにおいが苦手なママは、冷凍してから食べるとにおいが気にならなくなるかもしれません。
さらに、梅昆布茶や生姜湯をいつも手の届くところに用意しておけば、ママの体を温めてくれます。
つわりを楽にするための対処法とは
つわりを緩和するビタミンB6を摂ろう
つわりの原因であるタンパク質の代謝に大きく関係している栄養素が、ビタミンB6です。つわりの症状である吐き気を和らげるためには、ビタミンB6を摂ると緩和されることがわかってきています。
ビタミンB6が多く含まれている食べ物として、マグロやカツオなどの魚類、鶏肉のささみ、サツマイモ、キャベツ、バナナなどが有名です。ビタミンはバランスよく摂ることが大切なので、ほかのビタミン類とあわせてとるようにするとよいでしょう。
主食を白米から玄米に変えたり、ビタミンB群の一種である葉酸をサプリメントで補ったりすることで、つわりが緩和されるかもしれません。