幼児期にやってくる男の子の反抗期!上手な叱り方と接し方を覚えよう
子どもが大人になるためのステップだとわかっていても、接し方が難しい反抗期。ママにとっては男の子の反抗期はわからないことばかりで、不安な気持ちになってしまいますよね。そこで、男の子を持つママのために、反抗期の特徴と上手な叱り方や接し方などを解説します。
男の子の反抗期は3回!それぞれの特徴とは
イヤイヤ期といわれているのが第1次反抗期
最初の反抗期はイヤイヤ期ともいわれ、2~3歳ごろにやってきます。第1次反抗期は赤ちゃんから子どもへと成長する時期にみられ、口癖のように「イヤ!」と反抗し、なんでも自分でやりたがるのが特徴です。
ママが着替えを手伝おうとすると「イヤ!」と言って、自分ひとりでやろうとします。うまく着替えができないと急に怒ったり、泣いたりする子もいるようです。中には、自分ができないのはママのせいだと訴えながら、ママを叩いてしまう子もいます。
この第1次反抗期は自我が芽生え始めたことにより起こる行動で、自己主張が強く表れた結果です。
親と友だちの間で揺れる中間反抗期
ママやパパの言葉かけに口答えや反抗的な態度をとるようであれば、中間反抗期に入ったと考えてよいでしょう。
中間反抗期の特徴は、この後訪れる第2次反抗期とは違って甘える気持ちがあることです。ママやパパが自分のことを愛してくれているという安心感がないと、中間反抗期はやってこないともいわれています。
また、小学校入学にともない、家族中心の生活から友だち中心の生活に変化することにより中間反抗期が始まるようです。家族と友だちの間で揺れ動く子どもの不安定さの表れでもあるのですね。
親離れが始まる第2次反抗期
男の子の場合、暴言を吐いたり、物を投げたり壊したりするという行動として表れます。机や壁を強く叩いたり、突然大声で叫んだりする子どももいて、どのように接したらよいのか悩んでしまうママやパパも多いようです。
また、親になんでも話すということがなくなり、秘密を持つようにもなって親から精神的な距離を取るようになっていきます。さらに、社会全体に目を向けるようになって、様々な考え方や発想の仕方を吸収していく時期でもあります。
反抗期でも男の子のやる気を引き出す伝え方
男の子について理解して叱る機会を減らそう
男の子は女の子と比べると活発で、周りの状況を考えずに行動することが多いようです。いくらママに注意されても、自分のやりたいことをやり遂げようとする押しの強さもみられます。
我が子がママの言うことを聞いてくれないと、つい大きな声で叱ってしまいがちですが、多くの場合、逆の結果になってしまいます。叱られれば叱られるほど、頑なに拒絶するのが多くの男の子の特性です。
このようなときには、ママは叱りたいという気持ちをぐっと抑えて、深呼吸をしながら少し見守るとよいでしょう。
第1次反抗期は気持ちに寄り添うことが大事
子どもに寄り添うためには、まずはママ自身が時間的に余裕を持つとよいでしょう。いつも時間に追われた生活をしていると、気持ちにゆとりがなくなってつい我が子を叱ってしまいます。
また、環境を整えることも大切です。たとえば、子どもが靴を履きやすくするために、かかとの部分にリボンをつけるだけで簡単に靴を履けるようになります。
最初はうまく靴を履けなくてかんしゃくを起こすこともあるでしょう。そのようなときには、抱っこをして気持ちを落ち着かせてあげましょう。
簡潔にやってはいけないことを伝える
子どもは、毎日の生活の中でやって良いことと悪いことを学んでいきます。もし子どもの行動が周りの人に迷惑をかけたときには、きちんと叱ることが大切です。
叱るということは、社会のルールを子どもに伝えることです。叱られないで育った子どもは、社会のルールを学ぶことができずに自分勝手でわがままに育ってしまいます。
男の子に叱るときには、前の出来事まで例に出して長々と叱らず、必要なことだけに絞って簡潔に伝えましょう。我が子にあった叱り方をぜひ探してみてください。
男の子をグンと伸ばす接し方が分かる本
パパ著「男の子の本当に響く叱り方ほめ方」
男の子の子育てに参考となる育児書が「男の子の本当に響く叱り方ほめ方」です。著者は小崎恭弘さんで、大阪教育大学教育学部の准教授であり、元保育士でもあります。
3人の息子を持つパパとして、さらには保育士としての多くの経験の中から学んだことを多くのイラストを使いながらわかりやすく教えてくれます。
この本を読むと、ママの言うことを聞かないのは男の子の心に響く言葉を伝えてないからだと教えてくれます。男の子にはどのような言葉かけをすればよいのか、どのように関われば伸びるのかを考えるヒントがいっぱいの育児書です。