保育園入園後の育休は退園に?上の子が退園になる条件と継続の方法
「上の子どもが保育園に入園した後に、下の子どものために育休を取ると退園になるの?」と心配になりませんか?地域によっては保育園に入園すること自体が難しいので、できれば一度入園できたら続けて通わせたいですよね。今回は育休で上の子どもが退園になる条件と継続する方法をご紹介します。
下の子の育休で上の子は退園になる?
条件を満たせば基本的には育休中も継続可能
1.産前6週よりも前から上の子どもが保育園に入園している場合
2.子どもが次年度就学を控えている、または発達の観点から環境の変化が望ましくない場合
3.保護者(ママ・パパなど)が育休中も会社と雇用契約が続いていて、仕事復帰することが決まっている場合
4.下の子どもが1歳を迎える日(誕生日の前日)の前月までに下の子どもの入園を申し込んでいる場合
5.下の子どもの入園後1カ月半以内に仕事復帰できる場合
このような条件は各自治体のHPで確認することができますよ。
継続する理由を提出しなければならない
理由を提出すると継続入園が必要かどうか保育園と自治体(役所)で審査が行われます。この審査基準の考え方は保育園や自治体によって異なり、育休を保育が必要な理由として認めないところもあります。
継続入園するために、仕事復帰する日程が決まっていたり、就労証明書の提出を求められたりするケースも多いです。そのほかの継続する理由としては、「産後、ママの体調が安定しない」「上の子どもの子育てを手助けしてくれる人がいない」などが挙げられます。
自治体によっては退園になることも
中にはやっとの思いで上の子どもが入園できる保育園が見つかったママもいますよね。以前から問題視されていたことですが、待機児童が多い自治体では特に対応が厳しく、育休退園を市の制度として導入しているケースもあるようです。
お住まいの地域の育休時の対応については、あらかじめ保育園や自治体に確認しておいた方がよいでしょう。子育てと仕事が両立しやすい社会になることを願うばかりです。
育休中に保育園を継続するメリットとは
下の子のお世話に集中できる
ただ上の子の面倒も自分で見られると思っていても、下の子どもが小さいうちは大変です。赤ちゃんはおむつ交換に授乳など、幼児の子育てとはまた違った大変さがあります。さらに新生児のうちは外出できない日がほとんどです。
そんな状況下で合間に上の子どもと遊んだり、家事をしたりとなると次第に気持ちに余裕がなくなってくるママも多いです。日中だけでも上の子どもが保育園で過ごしてくれると時間や気持ちに余裕ができ、ママも下の子どものお世話に集中することができるでしょう。
下の子が生まれても上の子の環境はそのまま
また保育園では天気のよい日には外で遊ぶことができたのに、家庭では下の子がある程度の月齢になるまでは外出が難しく、上の子も気軽に外で遊ぶことも難しくなりますよね。活発な性格の子どもであれば元気が有り余って大変です。
保育園で過ごしていれば、毎日友だちや先生と様々な活動をすることができます。下の子どもが生まれても上の子どもの生活環境や人間関係が崩れることがないのはメリットといえるでしょう。
復職時に兄弟加点がついてくる
例えば、ある自治体では月に20日以上フルタイムで仕事をしているママのランクは「A」ですが、下の子どもを保育園に入園させて復帰する場合はランクアップして「AA」になります。さらに兄弟加点がプラスされ保育園に入園しやすくなります。
保活にはランクや点数があり、それが高いほど保育園に入りやすくなりますよね。上の子のときに保活で苦労したママは、上の子を継続して預けていた方が、仕事復帰したいときに下の子の入園も有利になりやすいでしょう。
育休中も保育園を継続する方法を知ろう
自治体の役所で保育理由を変更
保育園などの施設を利用する場合には必ず理由が必要になります。そのため、仕事で子どもの面倒を見ることができないことを理由に保育園に預けていた場合、育休後は継続して預けたい理由が変わってきますよね。まず自治体の役所に行って、保育理由を変更申請しましょう。
このとき、「保育園で遊ばせたい」「集団生活を経験したい」という理由での継続は認められないので注意してください。申し込み条件が該当しているかどうかは自治体のHPでも確認することができます。また申し込み期間も決められているので、締め切り日がいつかもあわせて確認しましょうね。