日々悪化していくつわりの症状!仕事はどうしたらよいのだろう
「妊娠中も仕事を続けたいけれど、つわりが悪化してきて体が辛い」「つわりを乗り越える方法が知りたい」など、つわりと仕事の関係について気になる妊婦さんも多いはず。ここでは、そんな疑問を解決するためにつわりと仕事を両立するコツやつわりの対処方法、つわりで休職する方法について紹介していきます。
仕事をしながらつわりをどう乗り越える?
まずはつわりの症状について
つわりにはいくつか種類があります。食事中や何もしていないときにでさえも吐き気を催してしまう「吐きつわり」や、空腹になると気分が悪くなるため常に食べ物を口に入れておきたくなる「食べつわり」がよく知られているのではないでしょうか。
ほかにも、とにかく眠くてすぐに寝てしまう「眠りつわり」や、唾液が止まらない「唾液つわり」、匂いに敏感になってしまう「匂いつわり」などもありますよ。妊婦さんによってつわりの症状は異なりますが、どの症状でも無理をせずゆったりと過ごすようにしましょうね。
仕事中のつわりの対処方法とは
吐きつわりの場合は「内関」というツボを押すと効果的です。内臓と深く関係するツボで、ここを押すと吐き気が軽減するといわれています。手のひらを上に向けて、手首と手の境界から指3本分下を触ります。手首の筋の中央部分が内関です。ゆっくりと力を入れて3~5秒ほど押して、徐々に力を抜くようにしましょう。
食べつわりや唾液つわりの場合はガムや飴をこまめに食べましょう。唾液の分泌を抑えたり空腹を避けたりできるので、つわりが軽減されるかもしれませんよ。
妊娠中のつわりと仕事の両立
妊娠初期は不安定な時期ですので職場全員に伝える必要はありませんが、直属の上司には報告しましょう。通勤中につわりが悪化してしまい、途中の駅で休憩して遅刻することもあるかもしれません。このような場合でも事前に報告していれば、遅刻について配慮してくれることもあるでしょう。
妊娠中は何が起きるか予測できず、つわりと仕事を両立できるとは限りません。周囲に妊娠中であることやつわりについて理解してもらい、できるだけフォローしてもらいましょうね。
つわりが辛くて仕事にならない
つわりで仕事を休む基準
だからこそ仕事を休む明確な基準は定められておらず、休みたいといい出しにくい気持ちも分かります。しかしつわりが原因で、話すこともままならない状態だったりトイレとデスクの往復だったりすると、周囲にも迷惑がかかってしまうこともあるでしょう。
そんなときは、つわりの状態を報告して仕事を休む基準について上司と事前に相談しておきましょう。いきなり休んで上司や周りの同僚に迷惑がかかることを防ぎます。無理のない範囲で仕事をこなして、体調がすぐれない場合には仕事を休みましょうね。
つわりに対して理解がない職場
つわりは個人差が大きく、症状も時期も妊婦さんによって異なります。ゆるやかにつわりのピークを迎えて徐々に落ち着くケースもあれば、突然激しい症状から始まり急に終わるケースもあります。明確な症状や基準がないからこそ、理解してもらうことが難しいのかもしれません。
しかし自分の体調に向き合わずに、そのような職場で無理に仕事を続けていると、母子の健康に悪影響を与えかねません。切迫流産や入院になってしまうこともあるでしょう。すべての職場がつわりに対して理解があるわけではないので、母子の体調を優先して無理のないようにしてくださいね。
お仕事をしているママの体験談
・匂いに敏感になってしまい、通勤中の電車で周囲の匂いに我慢できずに途中下車して休憩しながら出社した。出勤中は必ずマスクをして、混雑した時間を避けて通勤していたそうですよ。
・デスクワークだったので机の引き出しに飴やラムネを常備して、お腹が減って気分が悪くなる前に口にしていた。なるべく低カロリーの飴を選んでいたそうですよ。
・10分おきにトイレへかけこんでいたので、報告する前に周囲の人が妊娠に気づいていた。吐きつわりの方は、報告する前に周りが察することもあるようです。
なかには「同じ給料をもらっているのだから、休まないでしっかり働いてほしい」と心ない意見を向けられたママもいました。
つわりの間休職やもらえる手当金は?
つわりによる休職の期間
つわり休暇という言葉を聞いたことはありますか?これは男女雇用機会均等法第13条に記載されていて、その内容は「妊娠中に医師から休職措置の指示があれば、休職することができる」というものです。
気になる休職期間ですが、法令上は明確な期間は定められていません。つわりは個人差があり妊婦さんごとに症状が異なるので、症状に見合った期間だけ休むことができます。つわりが落ち着くまで休職するケースが最も多いそうですよ。
職場と相談してつわりの期間だけ休職することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。