赤ちゃんのための冬の暖房器具は?安全な使い方と選び方や注意点
寒い冬を快適に過ごすため暖房器具は必須ですよね。真冬は風邪やウイルスによる感染症なども流行するため、大人だけでなく赤ちゃんがいるご家庭にとっても暖かいわが家で毎日を過ごすことは大切です。今回は赤ちゃんと一緒に冬を過ごすためにはどのような暖房器具を選べばよいのかや、選ぶ際のポイントなどをご紹介します。
赤ちゃんにぴったりの暖房器具の選び方
赤ちゃんが触れても安全な暖房器具を選ぶ
ざっと取りあげるだけで
・エアコン
・床暖房
・ストーブ(石油、ガス、電気)
・ヒーター
・ホットカーペット
など、選択肢が多いですね。
お住まいの地域や住居の間取りによっても必要なものは違ってくるかもしれませんが、赤ちゃんがいるご家庭で一番重要なのはやはり「安全性」です。
赤ちゃんは好奇心旺盛で予想外の行動を取りますよね。大人が目を離した一瞬のすきに暖房器具本体の熱い部分に触れて、火傷を負ってしまうといった事故も少なくありません。予期せぬ事故を未然に防ぐためにも、まずは赤ちゃんが触れてしまっても大丈夫なものを選びましょう。
自動停止機能付きの暖房器具が安心
触れても熱くないものは、赤ちゃんが触っても大丈夫なのでつい油断してしまいがちですが、万が一赤ちゃんがそのまま触っていて暖房器具が倒れた場合、最悪火災に発展する可能性もあります。
このようなとき、少しの傾きでも電源が自動でオフになったり、火がきちんと消えたりするような機能の付いた暖房器具ですと、事故が防げます。
また、本体自体が高温になったときや長時間使用のときに自動で停止するタイプのものも安全です。育児や家事に追われているとつい暖房をつけたまま…といったこともあるため、おすすめですよ。
赤ちゃんのために避けるほうがよい暖房器具
ヒーターでも、種類によっては安全なものもありますが、ストーブは本体がかなり熱くなるため、乳幼児のいる家庭では注意が必要です。また、石油ストーブや石油ファンヒーターは一酸化炭素中毒のリスクがあり、こまめな換気が必要になります。こちらもあまりおすすめはできません。
ストーブは部屋が暖まるのも早いため、寒冷地域などにお住まいの場合は使用しているご家庭も多いでしょう。ベビーゲートや柵を設けるなど、しっかりと対策をしてから使用してくださいね。
冬に快適に過ごす暖房器具の使い方と注意点
エアコンやストーブを使うときは乾燥に注意
部屋の空気が乾燥していると喉など粘膜の痛みや肌荒れ、ウイルスの蔓延などにつながるため、適度な加湿が必要となります。加湿器を利用するほかに、濡れタオルや洗濯物を部屋干しする方法が効果的です。
ストーブも同じように、電気のものは部屋の空気が暖まる分乾燥しますので加湿を行った方がよいでしょう。ちなみに石油は燃焼すると水を発生させる性質を持つため、石油ストーブを使用する場合は、加湿をしなくても部屋が乾燥しないという特徴があります。
床暖房やホットカーペットは低温火傷に注意
低温火傷は本来は火傷しないはずの温度であっても、長時間身体の同じ箇所が接することにより発生します。とくに赤ちゃんは大人と比べても肌が弱く、床に接している部分がほとんどですので、低温火傷に注意が必要です。
対策として
・長時間床に寝かせない
・寝かせる際は暖房を切る
・赤ちゃんスペースには3cmほどの厚みがある断熱性マットレスなどを敷く
などを行うとよいでしょう。また、断熱性のマットレスを敷く際は、大人が実際横になって温度を確認してみましょう。
暖房使用時には定期的に空気を入れ替える
では換気をする時間ですが、6~8畳ほどの広さでしたらおよそ5分間、1日1回以上行うと部屋の空気がほとんど入れ替わるそうです。あまりに長時間の換気は部屋が冷えきってしまうため、このくらい短時間がちょうどよいでしょう。
窓を開けるときは5cmほどの隙間にし、風が通るよう対になる位置の窓を二つ開けるか、窓が一つの場合は換気扇を回すと効果的です。
暖房器具を使い冬を乗り切るコツとは
暖房器具を使うときは部屋に室温計を設置
赤ちゃんに最適な気温は季節によって変わり、冬場は18~22℃が適温です。エアコンなどを使うと室温を設定できるため大丈夫と思ってしまいますが、設定温度と実際の温度は異なることがあるため、赤ちゃんがいる部屋では室温計を使うことをおすすめします。
ちなみに同じ空間でも天井と床ではだいぶ温度差があるため、室温は赤ちゃんの寝ているそばで計測するとよいでしょう。