上の子にきつくあたってしまう。原因やママが楽になる対処法
愛する我が子は、年齢や性別に関係なく分け隔てなく愛情を持って育てていることと思います。しかし、つい上の子にきつくあたってしまうというママは少なくないでしょう。いいすぎてしまったことで罪悪感を感じるママも多いようです。そこで今回は、上の子にきつくあたってしまうことへの対処法を紹介していきます。
上の子にきつくあたってしまう理由とは
下の子を守ろうとする防衛本能
「上の子かわいくない症候群」と呼ばれることもあるこの現象、ママ自身、自分の感情に戸惑ってしまうこともあると思います。理由はいくつかあるようですが、その一つが下の子を守ろうとするママ特有の「防衛本能」によるものといわれています。
小さな下の子は無意識に「守るべきもの」と感じる一方で、上の子はその対象から少し外れてしまうようです。だからといって嫌いになるとか、愛していないということではないので安心してください。
上の子への期待のしすぎ
ママ自身が長女で、子どもの頃母親から過度に期待された苦い経験を持っていることもありますね。「自分の子どもにはそんな思いはさせたくない」と意識していても、無意識的に同じようなことをいってしまうものです。
「できて当然」「なんでできないの?」といった発言をしてしまっていたら、それは上の子への期待のしすぎかもしれません。上の子だってまだ子ども。ママに甘えたい時期に突き放すようないい方は避けた方がよいでしょう。
ママの心と体の余裕のなさ
慢性的な余裕のなさが、上の子にきつくあたってしまう原因としては大きいかもしれません。ママは自分の心の小ささを責めてしまいたくなるかもしれませんが、多くのママが通る道と思って気長に子どもたちが育つのを待ちましょう。
上の子はそんなママを見て「できることは自分でやってみよう」「ママを手伝おう」などと思うでしょう。上の子の宿命ともいうべき、「責任感」や「自立心」が育つきっかけになるかもしれませんよ。
上の子にきつくあたってしまうときの対処法
過度な期待ではなく優しさをたっぷり注ごう
愛しているからこその「期待」ですが、子どもからすると「自分にだけ厳しい」と感じてしまいます。ママが上の子と接するとき、ちょっと大げさなくらい優しくしてみてください。
赤ちゃんほど長い時間抱っこする必要はありません。少しの時間でもよいので、しっかりと抱きしめて「大好きだよ」と言葉で伝えるとよいでしょう。「変わらず愛されている」と実感すれば、「期待されている」というより「信頼されている」という自信に変わるかもしれません。
上の子と一緒に下の子をかわいがろう!
上の子が4歳くらいになると、「ママはぼく(わたし)と弟(妹)どっちの方が好き?」といった質問をすることがあります。これは上の子の不安の表れといってもよいかもしれません。ママは「もちろんどっちも大好きだよ」と答えると思いますが、上の子はどこか納得いかない様子でしょう。
自分が一番でありたいと思うのでしょうが、ママは優劣をつけずに「どちらも同じだけ好き」ということをはっきり伝えましょう。そして一緒に下の子をかわいがることで、お兄さんお姉さんである自覚を持ってもらうのがよいですよ。
上の子と2人だけの時間を作る
上の子と数時間離れて過ごすと、再会したとき新鮮な気持ちで接することができるかもしれません。また、下の子が寝ている間などに上の子と2人だけの時間があると、上の子はママを独占できる特別感に満たされます。
ママも、ゆっくりと上の子を見ることができて、「まだまだ甘えたいんだな」と思ったり「こんなに成長したんだ!」と感じたり、新たな発見があるでしょう。ママも子どももよいことずくめなので、ぜひ2人だけの時間を持ってみてくださいね。
もっとママの心と体をいたわってあげよう
家事はそこそこ、頑張りすぎないようにする
しかし、ほかのママは家事を完璧にこなしているように見えて「自分はダメなママかも…」と自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。性格がまじめなママほど危険です。ママが落ち込んでいるのは、子どもにとってはよくない状態といえます。
「よそはよそ!」と割り切って、自分のペースで頑張りすぎずに「そこそこ」の家事を目指すのがよいですよ。毎食手作りでなくても大丈夫!毎日掃除しなくても大丈夫!洗濯物は明日まとめて!妥協することもママの心と体にとっては大切かもしれませんよ。