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5歳児への花粉症対策を知ろう!症状を和らげる食事や治療法も紹介

5歳児への花粉症対策を知ろう!症状を和らげる食事や治療法も紹介

一昔前まで、「小さな子どもは花粉症にならない」といわれていましたが、近年、子どもの花粉症は増えており、今や3人に1人の子どもが花粉症ともいわれています。なかでも、5歳までに花粉症を発症する子どもが多いようです。今回は5歳児への花粉症対策や症状を和らげる食事法、治療法を紹介します。

年々増えている子どもの花粉症の実態とは

花粉症を発症する子どもが増えている

いまから40年程度前、花粉症は「小さな子どもはかからないもの」という認識が一般的でした。学童期以降に花粉症を発症するケースはありましたが、保育園や幼稚園に通う年頃の子どもの患者はいなかったようです。

しかし、時代を追うごとに花粉症の発症年齢は低年齢化が進み、現在は学童期以前の子どもが花粉症を発症することは珍しくありません。0~16歳の子どもの3人に1人が花粉症という調査結果もあります。

また、同一の調査によると、花粉症を持っている子どものうち5歳までに花粉症を発症した子どもは全体の45.5%といわれており、早ければ1歳で発症することもあるようです。

花粉症の子どもは年々増加しており、今後も増えていくことが予想されています。

子どもが苦しむ花粉症の症状について

子どもの花粉症は大人の花粉症とは症状が異なる点が多く、一見すると花粉症ではないように見えることもあります。

大人の花粉症では水っぽい鼻水が止まらないという症状がみられますが、子どもの花粉症では鼻詰まりを起こすのが一般的です。子どもは鼻の中が狭いため、鼻粘膜が腫れると簡単にふさがってしまうからだといわれています。

また、子どもは大人に比べると目に症状が出やすいのが特徴です。鼻詰まりに加え、目のかゆみを訴えたり目の周りが腫れていたりするときは花粉症の可能性が高いでしょう。

このほか、花粉症で腫れて敏感になった鼻の粘膜が傷つき鼻水に血が混じる、鼻血が出るなどもあります。大人の花粉症とは違い、くしゃみはあまりしないことが多いようです。

花粉症と風邪の違いはどんな点?

花粉症の季節は風邪にかかりやすい季節と重なるため、子どもの鼻詰まりが花粉症のせいなのか風邪のせいなのか区別できないこともあるでしょう。

風邪と花粉症を見分ける目安の一つは、熱があるかないかです。花粉症で熱が出ることはあまりなく、出ても微熱であることがほとんどですが、風邪では高熱が出ます。

また、花粉症は目の症状が出ることが特徴です。目のかゆみや目の周りの腫れは、風邪にはない症状のため、比較的わかりやすい違いといえますね。

さらに、花粉症は花粉の飛散量によって症状か強く出たり治まったりするのも大きな特徴です。症状が1週間続く、夜間や雨の日は症状が治まる、外出中はとくに症状がひどいといった場合、風邪ではなく花粉症の可能性が高いといえます。

5歳児への花粉症対策!乗り切り方を知ろう

花粉をガードできるマスクやメガネを使う

もっとも一般的な花粉症対策といえば、マスクやメガネを使って花粉をガードする方法です。

近年、花粉症が低年齢化していることから、花粉症対策のメガネも子ども用の製品が増えています。メガネには1~3歳、3~5歳、5~7歳などのサイズがありますが、5歳頃になるとデザインの幅が広がり、好みのメガネを選ぶことができるでしょう。

また、花粉症対策用のマスクも5歳になると使用できるものが多くなります。耳紐が柔らかく、長時間使用しても痛くならないものを選んでください。

メガネもマスクも顔にフィットしていないと隙間から花粉が入ってしまいます。メガネは試着をして店員と相談しながら選び、マスクは立体構造やプリーツ型を選ぶとよいでしょう。

治療薬を使って症状を和らげる

花粉症は植物の花粉に対するアレルギー反応です。

体内に侵入した花粉が抗体と結びつくと「ヒスタミン」が分泌されます。ヒスタミンが「マスト細胞」にあるヒスタミン受容体に作用したことによって起こるのが、かゆみなどのアレルギー症状です。

ヒスタミン受容体の作用を抑える「抗ヒスタミン薬」を使うと、花粉のアレルギー症状を抑えることができます。花粉症そのものを治すことはできませんが、症状を和らげることが可能ですよ。

市販の鼻炎薬や目薬のなかには抗ヒスタミン薬も数多くあるため、花粉症対策に使うことができます。ただし、抗ヒスタミン薬をつかわなくてよいこともありますので、自己判断で市販薬を使うのではなく、医師の診察を受けておきましょう。

花粉を極力家の中へ持ち込まないようにする

花粉症の症状は、花粉の飛散量が多いときに症状が強く出るため、花粉が飛んでいない屋内では症状が治まります。

しかし、家の中で花粉が飛んでいると、屋内にいても花粉症の症状が出てしまいます。花粉を極力家の中へ持ち込まないようにしましょう。

もっとも手軽なのは、外出から帰ったときは玄関先で上着や髪についた花粉を払い落とす方法です。花粉を吸着するブラシや粘着テープを使用するとより効果的に花粉を除去できます。

また、花粉は静電気に引き寄せられ、でこぼこした面にたまりやすいという特徴があるため、静電気が起こりにくく、ツルツルした素材の服を身につけるとよいでしょう。静電気防止の柔軟剤や花粉ブロックスプレーを利用してもよいですね。

子どもの花粉症を和らげる食事や治療法とは

腸を整える発酵食品や根菜類を食べる

アレルギーは免疫機能の一部が過剰反応することが原因で起こるといわれています。そのため、免疫機能が乱れているとアレルギー反応を起こしやすく、症状も強くなるようです。

近年の研究では、免疫機能の70~80%が腸に集中していることがわかっています。腸を整える「善玉菌」を増やして免疫機能を改善し、花粉症を和らげましょう。

善玉菌の代表といえる「乳酸菌」や「ビフィズス菌」は、乳酸菌飲料やヨーグルトのほか、漬物、味噌などの発酵食品に含まれています。花粉が飛び始める前から積極的に食べておくと効果が期待できますよ。

また、善玉菌は食物繊維をエサにしています。ゴボウやレンコンといった食物繊維を多く含む根菜類を食べて、善玉菌の働きを活性化させましょう。
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