夏を楽しく過ごすために覚えておきたい子どものスキンケア
夏は子どもにとって楽しい季節であると同時に、日焼けや虫刺され、あせもなどの肌トラブルが増える季節でもあります。夏を楽しく快適に過ごすためにも、子どものスキンケアには気をつけたいですよね。そこで今回は子どもの肌の特徴や、日頃のスキンケア対策、夏の肌トラブルとその対策についてお話しします。
子どもの身体の三つの特徴
子どもの肌は柔らかく、とってもデリケート
さらにその上に皮脂膜があり、肌を外的刺激から守っているのですが、子どもの場合、皮脂の分泌が未発達なため、皮脂膜がほとんどありません。このため、ちょっと乾燥しただけで角質層内の水分が飛んでしまったり、こすれただけで角質層が傷ついてしまったりして、肌トラブルが起きやすいのです。
肌トラブルが起きると、水分のない乾燥肌になってしまい、ちょっとした刺激にも肌が過剰に反応してし、かゆみを普通以上に感じやすくなってしまいます。
体温調節がまだうまくできない
寒い日には必要以上に体温が下がってしまったり、夏の暑い日には汗をかきすぎて逆に体が冷えすぎてしまったりなどするので、ママが子どもの体温調節に注意するようにしましょう。特に夏は、外は暑いのに屋内はエアコンが効いていて肌寒いことがあります。
また、日中は暑いのに、朝晩冷え込むこともありますよね。夏のお出かけは、半そでの上に薄い長袖のカーディガンなどを着せ、暑いところでは半そでのみ、肌寒く感じたら長袖を着せるというように温度が調整しやすい服装をさせるように心がけましょう。
季節関係なく汗っかきさん
大人は自律神経の働きにより、外の気温に合わせて体温を適度に調整することができますが、子どもは自律神経が未発達なため、汗をかくことによって体温を調節しようとします。さらに大人に比べ、新陳代謝も活発なためにたくさんの汗をかいてしまうのです。
汗をかいたままにしておくと肌の上で雑菌も増え、あせもやかぶれの原因となってしまいます。子どもが汗をかいたら、肌を拭いて清潔にし、着替えさせるようにしたいですね。
日頃のケアで夏も対策できる三つの方法
お出かけ前に親子で仲よく紫外線対策を
夏のお出かけのとき、紫外線対策だけでなく熱中症予防にもなる帽子は特に忘れないようにしたいですね。フラップつきの帽子なら、首の後ろまで紫外線から守ってくれるので安心です。ママの帽子と子どもの帽子の色を揃えると、さりげなくリンクコーデも楽しめます。
子どもに日焼け止め乳液をつけるときは、紫外線吸収剤の入っていないものを使うようにしましょう。肌への刺激が少ないので安心して使うことができますよ。子どもと共有してもよいですね。公園やちょっとした外出ならSPF30ぐらいのもので十分です。
その都度が大切!肌を清潔に保ってあげよう
毎回ボディシャンプーで洗うと、皮脂を落としすぎ、乾燥肌の原因にもなってしまうので、ボディシャンプーを使うのは1日1回にするようにしたいですね。お風呂で体が温まると、肌のかゆみが増してしまうので、あせもなどがありかゆがっている場合には、シャワーの方がおすすめです。
外出先で汗をたくさんかいてしまった場合は、濡れタオルや汗拭きシートで優しく押さえるようにし、ごしごしとこすらないようにしましょう。子どもの肌はとてもデリケートなので、こすると刺激になってしまいます。
冬だけではなく実は一年中大切な保湿
潤っている肌にはバリア機能があり、雑菌の侵入を防ぐ役割を果たしています。しかし肌が乾燥すると、雑菌や汚れが肌の中に侵入し、かゆみなどの肌トラブルを引き起こしてしまうのです。
子どもの肌のバリア機能を高めるためにも、お風呂やシャワーの後には保湿するように心がけましょう。夏は肌がべたつきがちなので保湿しなくても大丈夫かのように思ってしまいますが、汗のべたつきと肌の保湿は別なので注意したいですね。
保湿クリームを使うときは、子ども用の刺激が少ないものを選ぶようにしましょう。
子どもの夏の三大肌トラブルとその対策
あせもの対策スキンケア
汗をかいた後は、できるだけシャワーなどで汗を洗い流すようにし、しっかりと保湿をしましょう。保湿することにより肌のバリア機能が整って元気になれば、汗をかいてもあせものできにくい肌になっていきますよ。
あせもの薬を塗る場合は、まず全身に保湿クリームを塗り保湿してから、患部に薬を塗るようにしましょう。外出先では、あせをかいたら濡れタオルで汗を拭きとり、ミストタイプの保湿ローションを吹きかけるのもよいでしょう。