赤ちゃんの髪の毛をお守りにしよう!貴重で大切な髪の毛の保存方法
赤ちゃんの絹糸のような繊細な髪の毛を見ていると幸せな気持ちになりますよね。赤ちゃんの髪の毛を記念に保存する方法にはさまざまなものがあります。今回は赤ちゃんの髪の毛がお守りになる理由や赤ちゃんの髪の毛で作る筆を作って保存する方法、そのほかにフレームやジュエリーでお守りにする方法などをご紹介します。
なぜ赤ちゃんの髪の毛はお守りになるの?
自然な毛先は一生に一度のものだから
ですから、一生に一度の大切な記念として保管しておく慣例があるのです。中国では古来から、赤ちゃんが初めて切った髪の毛を筆にして残す風習があり、頭脳明晰で元気に育つようにという願いが込められているそうです。
アメリカでは赤ちゃんの写真を入れた写真立ての裏に、赤ちゃんの髪の毛を入れておくことがあるそうです。ヨーロッパでも赤ちゃんの髪の毛を少し切り、お守りにして大切に保管する伝統があります。
世界中でわが子の幸せを願う気持ちで、赤ちゃんの髪の毛を取っておく風習があるのですね。
胎毛はお腹の中で赤ちゃんを守っていたから
赤ちゃんがお腹の中にいたときに生えていた毛を胎毛といいます。胎毛は、胎脂が剥がれないように赤ちゃんの体を守っているといわれます。
よくできているもので妊娠後期になり赤ちゃんの皮膚細胞が完成してくると、胎毛はだんだん薄くなるそうです。けれども髪の毛だけは薄くならずに生まれてくるのだそうです。
「赤ちゃんを守っていた胎毛が生まれてからも赤ちゃんを守ってくれるように」との願いが込められて、お守りになるのですね。
やがては子どもへの贈り物としての役割も
たとえば約200年前の中国清朝の宮廷では、胎毛を祝福の品としてわが子に授けたといわれます。中世ヨーロッパ貴族の間では、胎毛をリングやペンダントなどに加工して子どものお守りにすることがあったそうです。
多くの国で、胎毛を神秘的なものとして特別視する風習があったのです。胎毛以外でも、へその緒や胎盤など、お腹にいたときに赤ちゃんを守ってくれていたものを大切にする風習は各地にあります。
パパやママがわが子の幸せを願い大切に保管してきた胎毛を子どもに贈ることで、立派に育った祝福の証としていたのですね。
赤ちゃんの髪の毛で胎毛筆を作る
初めて切った髪の毛で作るのが胎毛筆
せっかく作ったのだから子どもが使った方がよいのではと考えるかもしれませんが、赤ちゃんの髪の毛は細くコシがないので書道用には向かず、筆を墨に浸すと胎毛の柔らかな特徴が失われてしまうそうです。箱などに入れて保管しておきましょう。
額縁に入れてくれるお店もあるので、家族が集うリビングなどに飾っておくといつでも子どもが生まれたころのことを思い出せます。「なかなか寝ない子だったよ」「おばあちゃんが美人になると褒めてくれた」などと、家族の会話が弾むかもしれませんね。
胎毛筆に必要な髪の毛の長さ
もしカットする毛量を間違えるなどして胎毛筆を作るのに足らなかった場合も、家族の髪の毛や追加で切った赤ちゃんの毛を芯にして作ることが可能だそうです。赤ちゃんの毛量が少なかったりあまりカットしたくなかったりするときは、胎毛紅筆や小さな胎毛筆を制作しているお店を選ぶとよいかもしれませんね。
癖毛の場合も癖を取る工程を行ったり、クルンとした特徴を残したままで作ったりできるケースもあります。お店で対応しているか確認してみてくださいね。
胎毛筆の費用の目安と作り方
作り方は、まず赤ちゃんの髪をカットします。お店に依頼された長さよりも少し余裕を持ってカットできるとさらによく、髪の生え方で胎毛を切るのが2歳過ぎになる子もいます。美容院でカットするときは、最初に胎毛筆に使いたいと申し出て対応可能かきいてみましょう。
その後、切った胎毛をお店に送ります。美容院が胎毛筆のお店と提携していると、その場で受付けてくれる場合もあるようです。出来上がりはだいたい1~3カ月くらいです。